商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
最新都心型店舗「ライフ東天満店」11/27オープン
大阪の中心部に「ライフ東天満店」が開業する。
11月27日。
梅田地区は職住近接が進む。
周辺エリアでマンション建設が盛んだ。
単身者とニューファミリー世帯が増加する。
鉄骨地上2階建てで、
1階・2階が2層の売場。
屋上駐車場も49台。
売場面積は2204㎡(約666坪)。
ライフの開発部隊の勝利だ。
2層と言えど666坪ならば、
ほぼフルライン展開ができる。
昨日、ライフセントラルスクエアなんばを見た。
よくできた店だった。
都心型スーパーマーケットとして、
ライフは抜きん出た店舗開発技術を習得した。
東天満店、ドル箱店舗になるだろう。
さて私は今日も東大阪市の万代会議棟。
万代知識商人大学9期の講義2日目。
11月とは思えない穏やかさ。
9時からE班のレポート発表。
先月はオペレーションマネジメント講義だった。
そのレポートを提出してもらっているが、
E班はその内容をプレゼンテーションする。
これも万代大学の訓練の一環だ。
昨日の発表のあとで、
プレゼンテーションの注意点をレクチャーした。
それが効いたのか、話し方も態度・表情も、
ずいぶんよくなった。
発表が終わると第1講義。
マーケティングマネジメントの本編。
競争のマーケティング。
フィリップ・コトラーの4社の競争。
マーケットリーダー、
マーケットチャレンジャー、
マーケットフォロワー、
マーケットニッチャー。
私はこれにマーケットゲリラを加えて、
全体像を説明している。
この考え方は、小売業だけでなく、
メーカーも問屋もIT事業も、
すべてに当てはまる。
それからロイヤルカスタマー論。
マーケティング1.0から4.0まで。
知識レベルの内容を知ったうえで、
自分の頭で考察する。
知らなければ考えることはできない。
新しいことも提案できないし、実行できない。
私の講義のあと、
昨日の各班のマーケティングリサーチの発表。
A班の発表。
持ち時間は15分ほど。
発表が終わると
和久正樹取締役が、講評。
鋭い指摘が飛ぶ。
結城義晴の講評。
私も手厳しかった。
視察店のレイアウトを書いて、
鍋調味料の展開を
わかりやすく説明する。
しっかりディスカッションした様子がわかった。
全員が代わるがわる話したのも良かった。
最後はE班。堂々とした発表だった。
各班がそれぞれ異なる店舗をMRした。
津田睦人事部マネジャーが、
自身の経験を交えながら、
皆の発表に対してアドバイスした。
ランチ前に、その津田さんと、
渋川店の改装の進捗度を確認。
新しいシックな什器が入り、
25日の改装オープンに向けて、
準備が整ってきた。
楽しみだ。
ストラテジックマネジメント。
戦略経営の理論についてレクチャーする。
「今、良い戦略を。」
戦略が良ければ、
戦術の失敗は、
挽回できる。
良い戦略があれば、
戦術でミスを犯しても、
その間違いを取り戻すことができる。
しかし戦略が悪ければ、
まず戦術は失敗しやすい。
現場の努力は実りにくい。
さらに悪い戦略の場合、
ある戦術が成功したとしても、
それが成功すればするほど傷は深まる。
戦術が成功するほどに、
悪い戦略の深みにはまっていって、
戦略の悪さが表に出てこない。
その結果として、
悪い戦略が長きにわたり継続され、
組織は茹でガエル化によって破滅に至る。
戦略が良ければ戦術の失敗は挽回できる。
戦略が悪ければ戦術の成功が逆に、
マネジメントの死をもたらす。〈結城義晴〉
講師は芝純常務取締役。
営業トップが直接話してくれる。
これが社内大学の最大のメリットだ。
講義する側も講義される側も、
大いに勉強になる
マイケル・ポーター、
ジェイ・バーニー。
ヘンリー・ミンツバーグ。
そしてチャン・キムとレネ・モボルニュ。
ほんとうに確かな経営戦略論。
これだけは知っておいてほしいという理論だ。
9期生は社内から選抜された。
将来が期待されている。
学んだことを実践してほしい。
3月から始まった知識商人大学も、
この日が最後の講義となった。
その前に修了論文を仕上げなければならない。
年末の多忙なときが論文執筆と重なる。
けれど9期生たちは1年間、
仕事とカレッジを両立させてきた。
大いに期待している。
レポート論文の視点のつくり方、
書き方を丁寧にレクチャーした。
そして発破をかけた。
「君たちの論文が一部でもいい、
会社の戦略や政策に採用されるくらいのものを書け」
ただしそれも地に足のついた、
自分らしい内容でなければいけない。
和久さんも1年間、
万代知識商人大学の全講義に寄り添ってくれた。
感謝します。
最後の最後に万代人事部の事務局と写真。
右から二人目は入江功二さん。
カレッジを裏方で支えてくれた。
ありがとうございました。
万代知識商人大学も残るは1月だけとなった。
9期生の修了論文発表と考査、そして修了式。
9年間が終わる。
彼らの将来が楽しみだ。
〈結城義晴〉