第3四半期決算が発表されている。
セブン&アイ・ホールディングスは、
オンラインで記者会見をした。
商人舎流通SuperNews。
セブン&アイnews|
第3Q営業収益9兆0696億円5.7%減/経常利益27.5%減
営業収益9兆0696億円(前年同期比5.7%減)、
営業利益3154億円(23.1%減)、
経常利益2816億円(27.5%減)、
純利益636億円(65.1%減)。
中核のコンビニエンスストア事業が不振。
4年ぶりの営業減益だ。
純利益減は第3四半期として2年連続。
買収案件などで大揺れしているなかで、
減収減益による企業価値の棄損は痛い。
私はセブン-イレブン・ジャパンの、
現場の停滞が一番の問題だと思う。
さらに、
セブン&アイnews|
グループ内再編実施を発表/2月末に中間持株会社に集約
㈱セブン‐イレブン・コーポレーション、
㈱ヨーク・ホールディングス、
そしてセブン銀行を中心とする金融事業とに、
再編される。
組織再編とヨーク・ホールディングスへの移行は、
2月26日を効力発生日として、
3つのステップで行われる予定だ。
第1ステップがセブン&アイへの株式集約、
第2ステップが事業会社への株式移管、
そして第3ステップが中間持株会社への株式集約。
セブン&アイの特別委員会は、
今後の3つの可能性を描く。
第1がアリマンタシォン・クシュタールによる買収
第2が創業家㈱伊藤興産による株式非公開化
第3が現経営陣による単独路線
いずれの場合にも、
第3四半期減収減益と現場の弱体化は痛い。
私は今日の午後12時半に、
東京ベイホテル横浜。
地下2階のクイーンズグランドボードルームで、
AJS新年トップ経営研修会。
AJSはオール日本スーパーマーケット協会。
小売業正会員、取引先賛助会員から、
トップ・幹部600名ほどが集った。
初めに田尻一会長のあいさつ。
「アントレプレナーシップ」を提案した。
特別講演は菊地唯夫さん。
ロイヤルホールディングス㈱会長。
テーマは「持続可能な食の未来のために」
~人口減少時代の事業戦略
2010年に社長に就任して、
ロイヤホールディングスの立て直しに尽力。
70枚に及ぶスライドを使っての講演は、
外食と食品産業の問題点を網羅していた。
日本のフードサービス産業で、
これだけの総括的分析をして、
それを講演できるトップはいない。
京都大学経営管理大学院客員教授を務めて、
普遍的な視野をもつ。
「経済価値と社会価値のトレードオン」など、
私と同じ視点に共感することが多かった。
そのあと新入会員の紹介。
イズミヤ・阪急オアシス㈱と、
㈱スポット(新潟)が加わった。
ここで第一部は終了。
会場を宴会形式に転換する間、
ホワイエや小部屋を使って
賀詞交換会。
イズミヤ・阪急オアシス㈱社長の林克弘さん。
商人舎15周年記念セミナーに参加してくれた。
日本惣菜協会専務理事の清水誠三さん。
月刊商人舎2024年7月号でインタビューした。
タイトルは「11兆円産業の現状と課題」だった。
㈱伊藤園の皆さん。
私の隣から本庄周介副社長、
執行役員本部長の平岡和宏さんと品川長久さん。
平岡さんは北・東関東地域営業本部、
品川さんは中四国・九州地域営業本部を担当。
第二部はテーブル着席式の夕食懇親会。
ふたたび開会のあいさつは田尻会長。
40分間は席を立たずに、
料理とお酒をいただきながら、
テーブル席の皆さんと懇談。
その後は懇親のために、
会場が騒然となる。
私の隣から㈱丸久会長の田中康夫さん、
㈱デリシア社長の萩原清さん、
そしてブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
丸久とデリシアには3月以降、
訪問することになった。
新フォーマットが楽しみだ。
ひげを蓄えて貫禄が出た。
㈱関西スーパーマーケット社長の中西淳さん。
商人舎の研修会には欠かさず、
社員の皆さんを派遣してくれる。
その人たちの復習のために、
押しかけ講演をしますよ。
㈱いちやまマートの三科雅嗣社長。
昭和27年生まれの同い年。
昨年春に藍綬褒章を受章。
おめでたい。
懇親会のお開き後も、
席を変えて意見を交換した。
私が社外役員を務める第一屋製パン㈱の二人。
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広域営業部長の吉田大作さん(右)と、
東日本営業部小平エリアグループリーダーの平賀直樹さん。
そして田尻会長と写真。
商人舎ゼネラルマネジャーの亀谷しづえ。
写真は撮らなかったが、
多くのトップの皆さんと交流した。
情報は渦巻いている。
従来のマスコミの情報、
さまざまなSNSの情報、
そして人と人とのコミュニケーション情報。
もちろん有益な本、名著からの情報や、
講演を聞いて得られる情報。
なにごとも、
一つの手段に頼ろうとする誘惑は、
退けられねばならない。
情報の偏りは危険だ。
最後は自分でよく考え、
自分で判断することだ。
〈結城義晴〉