帰国の朝。
ザ・ニューヨーカーの30階。
毎日のようにここからマンハッタンの街を見下ろした。
今日は快晴。
ビルの合間にハドソン川が垣間見える。
その向こうはニュージャージー州。
ゆっくりと朝食をとって、
8時45分にロビーに集合。
佐藤博和団長と握手。
㈱スーパーバリュー取締役営業担当。
まだ44歳ながら、
プロパーで入社し精肉部門で頭角を現わし、
新店の店長を10店ほど経験し、
関西ロピアの立ち上げに参加し、
台湾出店で活躍し、現職。
全員がバスに乗り込むと、
ジョンFケネディ空港に向けて出発。
社内では最後の講義。
この3日間に巡った店舗を、
ざっと復習するために、
企業ごとのマーケットシェアの表を説明した。
そして将来の日本の競争の変化を示した。
それから日本のチェーンストアランキング。
OICグループが今、どこに位置し、
2027年、2031年には、
どこを目指しているか。
それを自覚してもらった。
どんなビジョンも、
実現させるためにあるものなのだ。
Epilogue1の講義は、
ホスピタリティ。
スチュー・レオナードの「Our Policy」
Rule1 The Customer is Always Right!
原則1 顧客はいつも正しい。
Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、
原則1を読み返せ。
これに対して、
イータリーの「Our Policy」
1 The customer is not always right
顧客はいつも正しいわけではない。
2 Eataly is not always right
イータリーもいつも正しいわけではない。
3 Through our differences, we create harmony
顧客とイータリーの差異が調和を創り出す。
私の発見。
どちらがいいと思うか、
バスの中で手を挙げてもらった。
スチュー派は2人。
他はイータリー派だった。
どちらも正解である。
21世紀にはイータリーの考え方が、
私たちの前に登場した。
面白い現象だが、
意義深いことだ。
さらに車中講義のEpilogue2は、
イノベーション。
「イノベーションとは、
顧客にとっての価値の創造である。
それは科学的、技術的重要度ではなく、
顧客への貢献によって評価される」
ピーター・ドラッカー。
「イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである」
商売のイノベーションこそが、
最も強調されねばならない。
そのイノベーションの原理。
第一に機会を徹底して分析する。
第二に自分の目と耳で確認する。
ロピアのニューヨーク研修は、
自分の目と耳の訓練のためにある。
第三に焦点を絞り、単純なものにする。
第四に小さくスタートすること。
イノベーションは、
シンプルに小さく始められるものだ。
空港に到着する直前に、
最後の祈り。
ラインホールド・ニーバー。
「変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を、
お与えください」
浅野秀二、富澤由紀子、
そして結城義晴。
ご清聴を感謝して、
講義を終わらせた。
私たち事務局は少し早い時間に、
JAL便で出発する。
だからJALのターミナルで降りた。
そこで、写真。
団員を乗せたバスは、
ANAのターミナルに向かった。
ケネディ空港は広い。
両ターミナルの間は、
バスで5分はかかる。
2月6日に出発して21日に帰国。
この3人でずっと団員のお世話をした。
左から商人ねっとの工藤恵理佳さん、
商人舎GMの亀谷しづえさん。
一方、第4班団員は、
ANAのロビーで最後の写真。
「また来るぞ!」
全員の意志が感じられる。
JALの出発ゲート前。
私はスクワット。
こちらに来てから、
毎日1万歩以上を歩き、
スクワットもずっと続けた。
12時50分に乗り込んで、
午後1時、離陸。
機中ではインターネットをつないで、
ブログを書いた。
けれどGoogle Meetはつながらなかった。
㈱True Dataのオンライン取締役会には、
残念ながら参加することができなかった。
申し訳ない。
機中では何本も映画を見た。
最後は「ティファニーで朝食を」
冒頭のシーンは何回見ただろう。
雲の形は千変万化。
15時間後に日本列島が現れた。
あの長い川は利根川か。
まもなく東京湾。
こちらは巨大だ。
2025OICグループNY研修、
無事、終わりました。
来年は10回目となる。
ロピア・カルチャーは進化しつつ、
貫徹されていく。
ありがとうございました。
すべての皆さんに感謝します。
ブログの読者の皆さんにも、
16日間のご愛読を感謝します。
〈結城義晴〉