Everybody, Good Monday!
[2025vol⑩]
2025年第11週。
3月も中旬に入る。
10日は月刊商人舎発行の日。
月刊商人舎3月号、本日発刊!!
表紙を楽しんでください。
そして特集は、
「あうん」の営業企画
イオンリテールと万代の「商売の戦略」
[Cover Message](表紙の言葉)
営業企画は販促企画ではない。
商売の戦略であり、その計画である。
あるべき営業企画は、
マーケティング活動である。
従来の販促企画はプロモーションである。
マーケティングの「4P」の
4分の1のパーツである。
マーケティングであるために、
チェーンストアの営業企画は、
組織問題となる。
かつて販促部は商品部に付属していた。
あるいはチラシ屋であった。
チェーンストア組織の商品部と店舗運営部の
両者の下請けであった。
しかし今、営業企画は両者を牽引する、
プロデューサーでなければならない。
チーフ・マーケティング・オフィサーが、
いなければならない。
そして商品部門と店舗運営部門の間に、
「あうん」の関係を築かねばならない。
是非読んでいただきたいのは、
2つのロングインタビュー。
[本部長の激白]
伊藤竜也イオンリテール営業本部長
顧客のスイッチを押す「4大セールス」の考え方と進め方
[営業管掌の独白]
芝純万代常務取締役
顧客が心待ちにする「ハイ&ロー」営業企画戦略
読んで面白く、試して役に立つ。
そんな「激白」と「独白」です。
私は万代の芝常務と阿部秀行社長の関係から、
「あうんの経営」を連想しました。
そしてそれが「商売」の神髄であり、
「営業企画」に通底していることだと、
気づかされました。
ここで[Message of March]
商売の「阿吽」
「阿吽」は古代インドの梵語だ。
阿(a)は口を大きく開いたときの音。
吽(m)は口を完全に閉じたときの音。
梵語の母音は「阿」から始まり「吽」で終わる。
そこから「阿吽(あうん)」は、
宇宙の始まりから終わりまでを表すようになった。
ときに「阿」は真実や悟りにたとえられ、
「吽」は智慧(ちえ)や涅槃(ねはん)を意味する。
「バイブルや論語には、
金儲けは書いてない。
でも金儲けの中には、
バイブルや論語が必要なのである」(倉本長治)
商売には梵語も必要である。
「阿吽」の考え方が求められる。
始まりから終わりまで気を抜いてはならない。
発注から売り切りまで手を抜いてはいけない。
売り手たちは、
阿吽の呼吸で店や売場を運営する。
店長が「阿」と問えば、
チーフが「吽」と答える。
そして売り手と買い手は、
阿吽の仲で買物体験を共有する。
売り手が「阿」と提案すれば、
買い手が「吽」と反応する。
また買い手が「阿」とクレームを言えば、
売り手はすばやく「吽」と対応する。
この繰り返しが「信頼」を生む。
この積み重ねが「信用」となる。
阿吽の呼吸で商売し、
阿吽の仲で繁盛する。
阿吽の呼吸でマネジメントし、
阿吽の仲でオペレーションする。
「阿吽」は始まりから終わりまでを表す。
「阿吽」は真実と智慧を意味する。
商売も仕事も初めから終わりまで、
真実と智慧に貫かれていなければならない。
〈結城義晴〉
今号は[特別企画]もとてもいい。
’25商品前線異常あり
今、ウェザーMDを改善すべきこれだけのこと
ウェザーMDに確かな位置を占める「商品前線」。
「桜前線」や「紅葉前線」があるように、
「商品」にも「前線」がある。
今、この商品前線に異常が現れている。
商売に決定的な差異をつくる、
2025年の商品前線を公開しよう。
さらに[新店の注目点]は、
ロピア横浜羽沢店
[新フォーマットスタディ]は、
Workman Colors
どちらもとてもいいケーススタディ。
明日のブログでちょっとだけ紹介したい。
最後に「編集後記」を公開しよう。
2月は16日間、ニューヨークに滞在した。月刊商人舎の編集・執筆も滞ってしまった。それでもイオンリテールの伊藤竜也さんと万代の芝純さんには時間をとっていただいて、いい内容のインタビューとなった。感謝したい。「商品前線」は常盤勝美さんに骨を折っていただいた。ロピア横浜羽沢店は福島道夫さんと田中悟さんから、ワークマンカラーズは土屋哲雄さんから、ユニークな考え方を聞かせてもらった。お陰様で今月号もいい雑誌です。ありがとう。(義)
2月、3月は各社が年度末を迎える。本誌編集期間中、新しい事業年度に向けた組織変更や人事が次々とリリースされた。戦略がどのように遂行されていくのかを丁寧に見ていくつもり。(恭)
月刊商人舎では何度か商品前線を掲載してきましたが、そのたびにいかに自分の買物行動が天気に左右されているかを再確認させられます。(綾)
今年は2月末に、3月末から4月並みの陽気が続いたのに、桃の節句が終わったら寒波到来となった。現在とは違って四季がはっきりしていた数十年前の日本の田舎が懐かしく愛おしい。(磯)
16日間のニューヨーク滞在。帰国後の時差ボケが激しい。夜中の3時過ぎに目覚めて執筆、夕方の睡魔との闘い。月刊誌進行は辛かった。(亀)
今月号もありがとうございました。
では、皆さん、今週も、
「あうんの商売」を。
Good Monday!
〈結城義晴〉