セブン&アイ・ホールディングス。
2025年2月期決算の説明会を開催。
ただしオンライン。
イオンなどは生会見をして、
オンラインも行う。
これがいいと思うが、
セブン&アイはオンラインのみ。
そのうえ現代表取締役社長が、
なぜか顔を見せない。
井阪隆一さん。
すでに退任が決まっている。
けれどこの本決算の責任者は、
井阪社長だ。
この点は記者からの質問があった。
事務局は苦しそうに言い訳をしていた。
「ご理解ください」
代わりに取締役会議長がメインで話した。
スティーブン・デイカス次期代表取締役社長。
内容は商人舎流通SuperNews。
セブン&アイnews|
営業収益11兆9728億円4.9%増・経常3746億円26.1%減
営業収益11兆9728億円、
前年増減率4.4%増。
営業利益4210億円(21.2%減)、
経常利益3746億円(26.1%減)、
当期純利益1731億円(23.0%減)。
海外コンビニエンスストアが、
営業収益で9兆1707億円。
それ以外の国内事業は2兆8020億円。
営業利益は、
国内のセブン-イレブン・ジャパンが2335億円。
前年から169億円の減少で6.8%減。
海外のセブン-イレブン・インクが2162億円。
前年比28.3%の減。
イトーヨーカ堂とヨークベニマルの、
スーパーストア事業。
営業収益は1兆4321億円、3.1%減、
営業利益は104億円、23.3%。
売上高数値で見ればアメリカの会社が、
日本でも事業をしている。
そんな全体の印象だ。
利益で見れば、
日米のコンビニの会社。
それでもヨークベニマルは、
売上高5038億円(2.5%増)、
営業利益168億円(10.1%減)。
営業利益率3.3%。
日本のスーパーマーケットとして、
立派な成績だ。
ヨーク・ホールディングスは、
いったいどうなるか。
IPO(新規株式上場)を目指すとしか言わない。
ベインキャピタルが筆頭株主の会社だ。
井阪さんには、顔を見せたうえで、
最後の弁を述べてほしかった。
みんな、それを期待していたと思う。
さて、ロピア取手店取材のあと、
周辺の競合店をクリニックした。
いわば「取手の陣」。
街区で言えばロピアの隣のブロック。
隣接競合と言っていいだろう。
それでもタイヨーは頑張っている。
商品がいい、価格もいい。
店舗壁面にはイラスト。
ロピアと同じ、トレーダー・ジョーと同じ。
ロピアとタイヨーが一つのブロックとすれば、
そこから至近距離にもう一つのブロックがある。
ヤオコーとヨークベニマルが、
隣り合って出店している。
ヤオコー取手戸頭店のほうが先に出た。
平均的なヤオコーだが、
レイアウトは左サイドの入口に、
青果部門と惣菜部門を併置した。
いわゆるダブルコンコース。
店舗右翼は冷凍食品だ。
なんだか高齢の顧客が多い気がした。
ちょっと心配だ。
このモールには、
DCMのホームセンターと、
ケーズデンキが出ていて、
全体としては強力な布陣だ。
隣のヨークベニマル取手戸頭店。
商人舎流通SuperNews。
ヨークベニマルnews|
748坪・年商18億円目指す取手戸頭店7/12出店
コロナパンデミック前の2019年7月12日。
ヨークベニマル最南端の店として開業。
ショッピングセンターはヨークタウン。
敷地面積は7436坪。
ヨークベニマルの売場面積は748坪、
鉄骨造り平屋建てで駐車台数236台。
店舗入口には、
「野越え山越え」とベニマル商法12章。
ヨークベニマルらしい店だ。
ただしここはヤオコーとガチンコ勝負。
ちょっと離れて、
ジョイフル本田取手店。
ジョイフル本田としては小ぶりの店で、
普通のホームセンターとなっている。
その中に、
ジャパンミート取手店。
入口の果物売場がとてもいい。
バイヤーが健闘しているのだろう。
売場づくりはディスカウンター型。
もちろん肉は独特の売り方。
グロサリーはナショナルブランド中心の、
安売り屋といった印象だ。
守谷地区に移動。
そして懐かしい。
西友守谷店。
これまで何度もクリニックした。
西友の初期のNSC。
ずいぶん古くなった。
この店もトライアルの傘下に入る。
店内はクレンリネスが行き届いて、
徹底的な少人数で良く管理されている。
大久保恒夫さんらしい、シンプルな店だ。
そして最後は、
イオンタウン守谷。
中型のコミュニティショッピングセンター。
イオンシネマも入っている。
核店舗がカスミ。
フードスクエアイオンタウン守谷店。
地元農家が納品してくれる地場野菜売場は、
実にしっかりした商品ばかりで、
顧客を集めている。
青果部門が広い。
鮮魚はシースルーのバックヤードで、
壁面と中通路の島型売場を併設。
奥主通路の精肉部門には、
専門店の対面売場がある。
さらに店舗右翼の惣菜売場は、
百貨店のように専門店をずらりとそろえた。
モールはお手の物。
平日ながら顧客を集めている。
一番最後に訪れたカスミとイオンタウン。
塚田英明社長、コーネルジャパン一期生。
頑張っている。
嬉しかった。
茨城県の南端。
利根川を渡ったところ。
「取手の陣」
凄い顔ぶれがそろった、
必須のクリニックエリアだ。
〈結城義晴〉