Everybody, Good Monday!
[2025vol⑮]
2025年第16週。
4月第3週。
春真っ盛り。
桜のシーズンが終わって、
本当の「爛漫」がやってくる。
桜の季節は桜が主役。
そのあとはそれこそ爛漫。
色とりどりに花が咲き乱れる。
桜一色もいいが、
色とりどりの爛漫もいい。
Masters Tournament。
あの球聖ボビー・ジョーンズが始めた、
「ゴルフの祭典」
米国ジョージア州アトランタ。
オーガスタ・ナショナルゴルフクラブで開かれる。
今年はローリー・マキロイが、
劇的な優勝を遂げた。
北アイルランド出身の35歳。
これまで4大メジャータイトルのうち、
全英オープン、全米オープン、
そして全米プロ(PGM選手権)を獲って、
グランドスラムにリーチをかけていた。
本人にとっても、
悲願のマスターズ制覇だった。
4大メジャー獲得者は、
グランドスラマーと呼ばれるが、
5人しかいなかった。
ジーン・サラゼン、
ベン・ホーガン、
ゲーリー・プレイヤー、
ジャック・ニクラウス。
そしてタイガー・ウッズ。
凄い顔ぶれだが、
そこにローリー・マキロイが加わった。
この大会も初日にダブルボギーを2回叩いた。
そこから盛り返してトップで最終日を迎えた。
しかし最後の4日目にもダボを2回。
2位と並んでプレーオフへ。
相手はイングランドのジャスティン・ローズ。
アメリカではイギリス人よりも、
アイルランド人のほうが人気がある。
ジョン・F・ケネディは、
アイルランド系アメリカ人だった。
パトロンたちはマキロイに声援を送った。
そしてマキロイが勝った。
マキロイは膝をついて喜びを表した。
グリーンに顔をうずめて感涙した。
ゴルフも人生も、
失敗したあとが大事だ。
失敗を引きずらないこと。
マキロイのグランドスラムは、
数多の失敗と、
そこからの立ち直りの繰り返しによって、
成し遂げられた。
だから感動をもたらした。
さて朝からオンライン記者会見。
ウエルシアホールディングスの決算説明会。
商人舎流通SuperNews。
ウエルシアnews|
売上高1兆2173億円5.6%増/経常利益364億円15.8%減
売上高1兆2850億円(前期比5.6%増)、
営業利益364億円(15.8%減)、
経常利益408億円(14.5%減)、
当期純利益150億円(43.5%減)。
典型的な増収減益。
営業利益率2.8%、経常利益率3.2%。
ツルハホールディングスとの経営統合が、
すでに発表されている。
池野隆光会長に質問が投げかけられて、
それに池野さんが丁寧に答えた。
私は1日中、商人舎オフィスで執筆。
実は久しぶりのオフィス。
先週は南アルプスに行き、
福岡の葬儀に日帰りした。
印刷されたばかりの雑誌や単行本を手に取って、
頁を開いていく瞬間はとてもいい。
マキロイのウイニングパットのようなものだ。
月刊商人舎はwebサイトに、
デジタルブックリーダーがあって、
ネット上でページを見ることができる。
サイトでページをめくるように、
見ることができる。
私は紙の雑誌が届く前には、
必ずそれを見ている。
手に取ってみると写真が素晴らしい。
Webページで写真を見てほしい。
凄く大きな写真で、ディテールを見ることができる。
こんなページはほかにない。
自画自賛で申し訳ないけれど。
ウエルシアの池野さんも、
お会いした途端、褒めてくださった。
「商人舎は写真がきれいですね」
’25NY Retail写真集は素晴らしい。
その「Stew Leonard’s」のページ。
ヨークベニマルの「ヨークパーク」も、
写真ページがとくにいい。
店がいいから写真もいい。
楽しんでください。
売場の写真はノウハウの宝庫だ。
特別に4月号の編集後記を披露しよう。
「業態」のなかで総合性を有する百貨店や総合スーパーと「ショッピングセンター」とは異なる次元の概念だ。それが曖昧になっていると開発も間違う。ヨークパークとそよらの特集。両者の代表取締役社長に登場いただいて、対比的な研究特集になった。それでも両者に共通するトレンドがある。それが本誌の主張だ。それからニューヨークの写真集は楽しい。アメリカの店は美しい。今年の秋はダラスとニューヨークの商人舎スペシャルコース。10月9日(木)から16日(木)。今からスケジュールを空けておいてください。ご一緒しましょう。(義)
2週間に一度の頻度で図書館通いを続けている。コンセント付き、Wi-Fiも使えるのでヘッドワークに重宝している。合間に書棚をめぐる。気が付いたら毎回3冊ほど借りている。貸出期限は2週間だからこの頻度。書店やカフェとは違ったよさがある。しばらく続けよう。(恭)
日々の買物の支出額が、数年前より体感1.3倍?1.4倍?くらいに。文句を言っても仕方がないので、せめて楽しく買物ができるお店に行きたい!でも悲しいかな、近所になーい!(綾)
「そよら」のような書店のあるSCが近くにあったらいいな。本屋さんでは何時間いても「いらっしゃいませ。何かお探しですか」とは言われない。ゆっくり本の海を漂うことができる。様子を見て自然光の中で食事やお茶も楽しみたい。「そよら」はその望みをすべて叶えてくれそうだ。(磯)
宮城出身だからヨークベニマルは日常づかいの店だったし、商品の良さもわかっていた。・・・つもりだったが、西ノ内店の商品力はすごかった。旗艦店と称するのも納得。対面鮮魚コーナーはすばらしかった。(亀)
だんだん編集後記が長文になってきた。
でもこれも楽しんでください。
最後に[Message of April]
「店」が変わり、「市」が変わる。
モノを売り、買う「店」が変わった。
業種から業態へ、
そしてフォーマットへ。
人が集う「市」も変わった。
自然発生的な商店街から、
計画的なショッピングセンターへ。
スーパーマーケットのネイバーフッドセンター。
ハイパーマーケットのコミュニティセンター。
デパートメントストアのリージョナルセンター。
さらに新しい概念のセンターが生まれた。
日常ディスカウントのパワーセンター、
非日常ディスカウントのアウトレットセンター。
それから「第三の場所」のライフスタイルセンター、
観光やレジャーのフェスティバルセンター。
新しい施設はショッピングから少し距離を置いた。
ドナルド・トランプ関税は、
世界中にインフレと不況をもたらす。
スタグフレーションすら起こりかねない。
多くの消費者は耐え忍ぶ。
生活防衛に走る。
節約志向を高める。
そんな時代に、
新しい「市」には、
さらに多くの人が集う。
新しい「市」にこそ、
人々の期待が寄せられる。
人々の夢が凝縮される。
「店」が変わり、
「市」が変わり、
生活が変わる。
変わらないのは、
変わるという事実だけだ。
変わるという輪廻は変わらない。
「変わらないのは、
変わるという事実だけだ」
これは倉本長治のことば。
では、皆さん、今週も、
失敗を引きずらずに。
Good Monday!
〈結城義晴〉