令和元年の「ゆでガエル日本」と”Our finest hour”
Everybody! Good Monday!
[2019vol18]
令和元年に入って1週間が過ぎる。
2019年としては第19週、5月第2週。
今日は二十四節気の「立夏」。
暦の上では今日から夏となる。
すがすがしい初夏。
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さて今朝の2週間販促企画の主旨。
当然のことながら、10連休の反動がある。
消費は低調。
そのなかで、今週日曜日が「母の日」。
昨日もこのブログで書いたが、
こどもの日の趣旨は、
「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」
こどもの日に、母に感謝し、
そのまま1週間後の母の日につながる。
だからこの1週間は、
子どもの成長を親が祝った後で、
子どもが母を敬い、感謝する。
よくできた曜日まわりなのだ。
商人舎の2週間販促企画の鉄則は、
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
さて日経新聞の 芹川洋一さん。
論説委員長、論説主幹を経て、
現在、編集論説フェロー。
考察するのは、
「令和デモクラシーへの道」
「ふしぎなくらいに、
元号とともに日本政治は動いてきた」
明治時代。
「いうまでもなく維新で、
天皇を中心にした国づくりが肝だった」
大正時代。
「改元の直後には、
第1次護憲運動がおこる。
大正デモクラシーの起点だ」
昭和時代は、
1926年の改元と1945年の敗戦で、
分けられる。
「はじまりの時期は、
政党内閣制の定着が焦点で、
そのあと崩壊して、
戦争へと突き進んでいった」
「戦後は国の再建、
豊かな生活の実現が課題だった。
自民党長期政権は利益分配で
それを達成しようとした」
「その行きづまりがはっきりしたのが
89年の平成改元のころだ」
平成時代。
ベルリンの壁の崩壊。
ソビエト連邦と共産主義の破綻。
直後のバブル崩壊。
不思議な元号変更との同期だ。
「政治とカネのスキャンダルが
政治改革を促し、平成政治の基調となった」
そして現在の令和時代。
芹沢さんは「令和デモクラシー」を説く。
令和時代の民主政治である。
「国力の回復と少子化・高齢化が
主テーマであるのは論をまたない」
今という時代。
「グローバル化、デジタル化の波のなか、
企業の国際競争力は落ちる一方で、
この国を引っ張っていく
産業のかたちがみえない」
私は消費産業や小売りサービス業が、
この国の形の一角を占めると思う。
それは輸出産業になりうる。
「少子化には歯止めがかからず、
高齢化は進み、
社会がどんどん縮んでいく」
現在の1億2600万人余の人口は、
2040年に1億1000万人ぐらいになる。
「その間、生産年齢人口は減りつづけ、
社会保障費がかさんでいく」
芹沢さんの観察。
「それなのに奇妙な安定が
支配している」
18年の内閣府の国民生活世論調査。
現在の生活に満足している人の割合が、
74.7%に達した。
これは調査をはじめた57年以降で最高。
このマインドは消費にも影響する。
経済同友会の小林喜光前代表幹事は、
「ゆでガエル日本」と喝破。
小林さんは㈱三菱ケミカルHD会長。
政治と国会に対して、
つまり行政と立法に対して、
いくつかの令和民主政治提案がなされる。
最後に思い起こしたい先人の言葉、
ウィンストン・チャーチル。
1940年6月、ナチス・ドイツが進軍し、
フランスは降伏寸前にあった。
「次は英国攻撃かと緊迫していたときの
チャーチル英首相の演説」
「もし大英帝国が千年続いたとしても、
振り返って後世の人々から、
“their finest hour”と言われるように
振る舞おう」
“their finest hour”は、
「彼らの最良の時間」
千年後の人たちから、
「彼らの最良の時だった」と、
賛辞を贈られる令和時代。
私たちは消費産業において、
“Our finest hour”を、
つくるよう振舞いたい。
では、皆さん、10連休が明ける。
高い志をもって、
Good Monday!
〈結城義晴〉