令和元年のチェーンストア協会懇親会とセブンの「見切り」開始
今日は東京・赤坂見附へ。
お濠に新緑が映る。
ホテルニューオータニで、
日本チェーンストア協会の
令和元年通常総会記念パーティ。
会長の小濵裕正さん。
㈱カスミ会長。
15分に及ぶスピーチだったが、
平成の小売流通業を総括し、
令和のチェーンストアの課題を整理して、
実に充実した内容だった。
消費増税や軽減税率に対しても、
きっぱりと意思を表明した。
小濵さんの一言ひとことは、
私なりの注釈をつけさせていただきつつ、
月刊商人舎6月号で再現しよう。
その後、自民党、公明党から、
政治家のスピーチ。
昭和・平成を通じて、
「経済一流・政治三流」と言われた。
現在は世界の50傑企業の中に、
トヨタしか入っていない。
経済も一流とは評しがたいが、
安倍長期政権は実現したものの、
政治三流は変わらない。
行政も官僚もそれに忖度している。
それが今年10月の軽減税率案として、
露出している。
乾杯の発声は久野貴久さん。
㈱日清オイリオ社長。
私は乾杯までの30分以上、
岡田卓也さんと並んで聞いていた。
イオン㈱名誉会長相談役。
大正14年生まれの御年93歳。
脚本家の橋田壽賀子さんが、
今月の日経新聞「私の履歴書」で、
その生い立ちを振り返っているが、
岡田さんは同年。
大正の末期に生まれ、
昭和、平成を生き抜き、
令和を睨み倒す。
杖をついてはいらっしゃるものの、
矍鑠とした姿は周囲を圧倒している。
本部席で小濵会長とともに、
清水信次協会名誉会長と懇親。
清水さんはもちろん、
㈱ライフコーポレーション会長、
日本小売業協会会長。
そして小濵裕正会長。
消費増税のこの時に、
小濵さんが会長でよかった。
私はそう思う。
その小濵さんの側近が、
取締役執行役の塚田英明さん。
コーネル大学ジャパン伝説の一期生。
この後、トップの皆さんと、
次々に懇親。
井出武美さんはイオンリテール㈱社長。
㈱平和堂会長の夏原平和さん。
三菱食品㈱社長の森山透さん。
夏原さんとは軽減税率に伴う、
タバコのポイント還元に関して話し合った。
㈱イズミ社長の山西泰明さん。
令和のチェーンストア産業に対して、
一言だけ私の見解を披露した。
そして㈱フジ社長の尾﨑英雄さん。
㈱大創産業社長の矢野靖二さんと、
店舗運営本部長の山中尚也さん。
協会専務理事の井上淳さん。
いつも懇親会の最後は岩崎高治さん。
㈱ライフコーポレーション社長。
同常務取締役の森下留寿さん。
最後に日本経済新聞社編集委員の田中陽さん。
今日のチェーンストア協会の懇親会。
令和時代に入って、
やや冷えた興奮状態だったと思う。
さて今日の商人舎流通Supernews。
セブン-イレブンnews|
今秋から消費期限迫った食品をポイント還元見切り
セブン-イレブンが、
ポイント還元方式の「見切り」を始める。
この秋と発表。
一方、ローソンは、
同じくポイント還元実験を、
愛媛県と沖縄県で始める。
期間は6月11日~8月31日、合計約450店。
このニュース、
実はローソンが先行して、
今朝、実験を発表する予定だったが、
セブンがそれを出し抜いた。
決まった顔ぶれが、
抜きつ抜かれつ。
それが令和の流通小売業だ。
〈結城義晴〉