万代ドライデイリー会総会の「すぐに役立たないこと」
Everybody! Good Monday!
[2019vol25]
5月から令和時代となったが、
1月からの2019年は第26週を迎えた。
6月最終週。
本当にもう、半年が終わる。
月刊商人舎Webコンテンツ。
月曜朝一・2週間販促企画が、
7月の催事行事をダイジェスト。
7月は「海の月間」であるとともに、
「熱中症予防強化月間」。
7月1日(月)から夏祭りのシーズン。
京都では祇園祭、福岡では博多祇園山笠。
それぞれ1カ月、半月の開催。
7月2日(火)は「半夏生」。
農家は半夏生までに田植えを終える。
7月7日(日)は二十四節気の「小暑」。
暑さが最盛期に向かって本格化。
そして今年の小暑は「七夕」でもある。
15日(月)は「海の日」。
「海の恩恵に感謝するとともに、
海洋日本国の繁栄を願う日」。
7月20日(土)は土用。
そして27日(土)が土用丑。
今年の夏のウナギ商戦は、
もう始まっている。
23日(火)は大暑。
本格的な暑さが到来。
そしてこの大暑のころに、
梅雨明けするはず。
もっとも今年は異常気象で、
九州から近畿まで、
いまでも梅雨入りしていない。
今週水曜日あたりに梅雨入りらしいが、
梅雨明けはどうなることやら。
7月26日(金)は「隅田川花火大会」。
各地の花火大会も最盛期。
このころから小中学生の夏休み。
そして8月に入っていく。
こうしてみると、
7月も早く行きそうだ。
だから私の得意の評語。
「今日も一日、慌てず、急げ!」
さて今日も朝から、
東海道新幹線。
梅雨の真っ只中だから、
富士山は見えないだろうと思っていた。
その通りだった。
かわりに日本の水田の美しさが、
車窓に迫ってきた。
日本の初夏はいいなあ。
新大阪駅に着くと、
タクシーで堺市へ。
G20を週末に控えて、
大阪市内は厳重警戒態勢が敷かれている。
開催の28日、29日の2日間は、
完全交通規制が敷かれる。
だから事前に商品搬入を急ぐ。
つまり大阪市内はどこもかしこも、
トラックによる渋滞状態。
堺駅前のアゴーラ・リージェンシー。
青空がまぶしい。
ここで今日は、
万代ドライデイリー会定期総会。
そしてミラノ視察ツアーの報告会。
さらに下期の商品部会。
会場には1000名を超える参加者が参集。
㈱万代の取引先の卸とメーカー。
午後1時から、
ドライデイリー会の活動報告・決算報告、
さらに今年度の活動方針が発表された。
すべて問題なく、採択された。
そして6月のミラノ勉強会の報告会。
参加者が7つの班に分かれて
それぞれのテーマで視察した。
その視察や勉強の報告をし、
さらに万代への提案を、
班ごとに発表する。
もちろん前列には
万代の経営幹部が勢ぞろいして聞いている。
1班はパンの提案。
各班には万代の商品部部長が参加している。
1班には和久正樹さん、デイリー部部長。
パンの提案者は、
第一屋製パン㈱の加藤万由子さん。
今回の海外勉強会の紅一点。
第2班の万代担当は、
グロサリー部部長の日下幸生さん。
万代知識商人大学3期生の級長。
提案は簡潔でなおかつ論理的、
そして直接的だった。
参加者がもれなく真剣に聞いてくれた。
第3班は堀越時宗さんが紹介。
万代知識商人大学「花の1期生」で、
農産部部長。
第4班は石川慎也さんがリーダー。
畜産部部長で同じく「花の1期生」。
5班のリーダーは、
惣菜部部長の松岡俊行さん。
万代知識商人大学2期生の級長。
6班は幹部グループだったので、
発表は免除して、
最後に7班の報告。
今回の発表はいずれも、
とても高度でありながら具体的だった。
6つの班の発表に盛大な拍手が贈られた。
そして各班の発表のあとは、
結城義晴の記念講演。
ドライデイリー会の海外勉強会は、
アメリカから始まった。
その後、ヨーロッパ、アジアに広がり、
世界をまたにかける勉強会となった。
この勉強会と万代の商品政策について、
私の見方、考え方を語った。
橋本武さんの言葉。
「すぐ役立つことは、
すぐに役立たなくなる」
これは仕事に臨むときの鉄則でもあるが、
例えば本当の「教育」などは、
「すぐに役立つこと」とは縁遠い。
しかし教育が必須であることは論を待たない。
マクラの話のあとは今日の本論。
ヨーロッパの消費と小売業の全体像、
その中でのイタリアの小売業の特徴。
コラッド、コープ、エッセルンガ、
それからイータリーとイーペル、
最後にリドルの実態を、
写真をふんだんに使って解説した。
勉強会に参加できた人は40人足らず。
しかしこの会場に参集したのは1000人。
その1000人に向けて、
世界最先端のフードビジネスを紹介した。
その後、コモディティ化現象の中で、
万代のマーチャンダイジングが、
いかにポジショニングしていくか。
それからスローフードとオーガニック。
最後は商品問題と商売の利益。
そして2025年の大阪万博に向けて、
関西のマーケットがいかに変貌していくか。
ご清聴に感謝したい。
報告会と講演会の後は、
各商品部門別に取引先のメンバーも分かれて、
分科会。
私もそれぞれの分科会に、
少しずつ顔を出して、
バイヤーやメーカーの営業担当者の、
それぞれのプレゼンテーションを聞いた。
惣菜部会は一番の成長分野で、
バイヤー全員がカテゴリー別に、
今年の第2四半期の方針を明らかにした。
グロサリー部会は最大人数で、
こちらもバイヤーの報告のあとで、
細分化したカテゴリー別に、
からの提案があった。
これは実質的なカテゴリーマネジャー制である。
私も使うキャズム理論など駆使して、
新しい切り口の提案がなされた。
デイリー部門の分科会に参加したら、
もう最後のまとめに入っていた。
ここでは中筋浩二さんが、
万代の基本方針を見事に語っていた。
ドライデイリー部門担当取締役。
堺の空は、
これで本当に梅雨が来るのだろうか、
と思わせるような快晴。
しかし日の長い一日にも、
夕刻が迫ってきた。
6時から全員で、
懇親会。
乾杯の音頭とスピーチは、
㈱日本アクセスの福田雅弘さん。
取締役常務執行役員。
簡潔なあいさつのあと、
乾杯。
そしてアゴーラの食事と懇親。
第一屋製パン㈱の西日本営業部の面々。
右が滝西洋平さん、左が吉田大作さん。
真ん中は先ほど発表した加藤さん。
私はこの会社の社外取締役を務める。
懇親会はそれぞれの商品の中身を、
全員で語り合っているという印象。
万代らしい懇親だった。
そしてもう、中締め。
ケイ低温フーズ㈱社長の岡﨑忠勝さん。
全員への感謝の弁を、
岡﨑さんらしい語り口で述べた後、
恒例の大阪締めへ。
手締めは万代幹部が舞台に立ってリードする。
芝純常務を中心に、
商品部の各部部長が勢揃い。
そして大阪締め。
リードは和久さん。
うーちまひょ! シャンシャン、
もひとつせ! シャンシャン、
祝おうて三度、シャシャンがシャン。
私は会場で阿部秀行社長と握手。
最後の最後は、
万代の全幹部とバイヤーが整列して、
すべてのお取引先をお見送り。
私も入れてもらって、
最後の記念写真。
全営業を統括するのが芝純さん。
お疲れさまでした。
堺の港にも夜が下りてきた。
関西には依然として、
梅雨がやってくる気配はなかった。
では、みなさん、今週も、
「すぐ役立つことは、
すぐに役立たなくなる」
Good Monday!
〈結城義晴〉