万代知識商人大学の「Marketingを使いこなすには一生かかる」
台風5号。
沖縄・奄美に接近し、
日本列島全域に大雨を降らせた。
東海道新幹線は、
名古屋と米原の間が不通。
地震列島、台風列島。
私たちはこの日本列島で、
辛抱強く生きていかねばならない。
北海道新聞の巻頭言「卓上四季」
硬派のコラム。
タイトルは「国へ帰れ」
「移民を受け入れ、
多様性を尊重することで
活力を維持してきた国の
リーダーでありながら、
国内の分断をあおる」
ドナルド・トランプのことだ。
「野党民主党の非白人女性議員4氏に対し、
“国に帰ったらどうか”
“米国が嫌いなら出て行って構わない”
などと非難」
「差別的と批判されても、
トランプ氏の口は減らない」
民主主義大国の大統領が、
こんな差別的発言をする。
信じられない時代だ。
この問題発言に関しても、
「多くの人はとても好んでいる」と、
平然と言い放つ。
「むしろ白人保守層の支持固めになる」
コラム。
「人種をめぐる動揺の続く米国社会である。
憎しみを糧に増殖する
人種差別という怪物が、
何かの拍子に暴走する事態を
危惧せざるを得ない」
同感だ。
「日本も無縁とは言えまい。
“国へ帰れ””出て行け”は、
在日韓国・朝鮮人に対する
ヘイトスピーチの常套句だ」
つまりトランプ発言は、
ヘイトスピーチということになる。
「権力者の無思慮な言動が、
モラルを蝕むのも米国に限らない」
以て自戒とすべし。
「異常さを異常と感じなくなった時、
社会は既に病んでいる」
この「異常さを異常と感じない列島」は、
地震列島や台風列島と同じくらいに、
私たちの将来に重くのしかかる。
さて昨日から、
大阪市の北港にある ロッジ舞洲。
その会議室Dで今日から2日間、
万代知識商人大学の合宿講義。
2日間かけて学ぶのは、
マーケティングマネジメント。
津田睦さんが2日間の、
講義についてガイダンス。
㈱万代人事部マネジャー。
午前中の3時間は、
結城義晴の講義。
最初に月刊商人舎2018年10月号。
「嘘つき!?」マーケティング
定量デジタルデータ偏重の風潮に物申す!!
そのうえで、
マーケティングとは何か。
マーケティングの始まりと、
時代ごとの定義、
コンセプトの変遷。
ここにマーケティングの本質がある。
マーケティングリサーチ、
STPマ―ケティング、4Pと4C。
おなじみのマーケティングの考え方を、
わかりやすく、ていねいに、
ゆっくりと講義する。
これらを理解し、
使うことができるようになると、
マーケティングの論理展開が可能となり、
マーケティング体質が醸成される。
フィリップ・コトラーの著作、
「マーケティングマネジメント」は、
どんなときにも講義の核になる。
コトラーは三者の利益と利害を説く。
「組織体・顧客・社会」。
これは「近江商人の三方良し」に通じる。
いつもの万代会議棟とは異なって、
大阪湾が見えるロッジ舞洲の会場で、
缶詰形式の講義。
午前中の最後の講座は、
リレーションシップ・マーケティング。
FSPやCRMについて、
その根本的なところを解き明かす。
FSPは、
フリークエントショッパーズプログラム。
CRMは、
カスタマー・リレーションシップ・マネジメント。
午後の2講義は、
㈱TRUE DATAの情報活用についての講義。
万代との取り組みを中心に、
2部構成で二人が講義してくれる。
第1部は、越尾由紀さんが担当。
執行役員リテールマーケティング部兼アナリティクス・ソリューション部部長。
テーマは「小売・流通業を取り巻く情報活用の動向」
ビッグデータを活用した
デジタルトランスフォーメーションの重要性と、
ID-POSデータの活用などを、
具体的な事例を交えて講義してくれた。
第2部は、山﨑貞政さん。
アナリティクス・ソリューション部シニアアナリスト。
万代でも少しずつ、
ポイントカードの活用が進められている。
得られたデータを使って、
万代の顧客像を分析したり、
顧客ランクを考察したりする。
山﨑さんは、
実験店舗での最新の取り組みを、
クイズを交えながら解説してくれた。
実験店舗の店長が受講生にいた。
私はTRUE DATAの社外役員を務めている。
それもあって毎回講義をしてもらう。
越尾さんと山﨑さんに感謝。
加藤徹さんも、わざわざ、
二人の講義を聞きに来てくれた。
㈱万代リテールホールディングス社長で、
㈱万代油脂工業社長。
最後の講義は結城義晴が2時間。
マーケティングリサーチ手法、
競争戦略とマーケティングのSTPなど、
実践的な講義となった。
朝9時から午後5時半まで、
1日目のマーケティングマネジメントの講義。
理論から実践的な手法まで、
1日をかけて学んだ。
阿部さんはいつも、
学んだことを実務に活かせと強調する。
私もそれを4期生に期待したい。
講義が終わると、
ロッジにあるBBQフィールドに移動。
北港も灰色の海。
雲も垂れ込めて、夕陽は拝めない。
ここで万代の取締役も、
全員参集して懇親会。
あいにくの雨模様。
それでもBBQが始まると、
雨は小降りになってきた。
食材は牛肉、鶏肉、エビ、イカ、アワビ、鮎。
豪勢だ。
早速、焼き始める。
阿部社長が魚介、
芝純常務取締役が牛肉を担当。
絶妙のコンビネーション。
河野竜一さんは、鮮魚出身。
次々に魚をさばいていく。
取締役人事部門担当。
総勢40名ほどでの大BBQ大会。
川嶋敏宏級長の音頭で、
ノンアルコールビールやソフトドリンクをもって、
乾杯!!
カンパーイ!
いい笑顔だ。
中筋浩二取締役を囲んで乾杯。
吉川英樹取締役(右)もいい笑顔。
私もみんなとカンパーイ!
焼いて、食べて、
ノンアルコールビールを飲んで、
語らって、あっという間の2時間。
芝さんが中締め。
大阪締めは中筋さん。
山口成樹取締役(右)も加わって、
役員の皆さんと。
お疲れ様。
最後にフィリップ・コトラーの言葉。
「マーケティングは
一日あれば学べる。
しかし、使いこなすには
一生かかる」
同感。
〈結城義晴〉