「週末の首里城公園」
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「守礼の門をくぐり城壁へと近づく」DSCN04029

「が、たどり着いた歓会門は
むなしく閉じられていた。
龍譚からは、県民や観光客らが、
黒く燃え残った北殿の無残な姿を見つめ、
悲しげな表情を浮かべていた」DSCN04009

文化財とは、
ことあるごとに訪れるものだ。

内間さんは被害の実情を説明する。
「指定管理者の沖縄美ら島財団が所蔵する
琉球王国時代の美術工芸品など、
421点を焼失。

「一方、耐火性の収蔵庫二つにあった
県指定文化財などの1075点は
消火作業に伴う水ぬれ程度で、
全焼は免れた」

県立博物館・美術館の田名真之館長は、
「再建に向け、資料を守るために、
木造でない資料を展示する施設を
別に造ることを提案したい」
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「沖縄戦を含め何度か焼失し
再建されてきた沖縄の歴史を
体現している建物」

「喪失感は大きいが、
再建に向けた動きがすでに始まっている。
その思いを共有したい」

震災でも火災でも、
理由の本質は人災である。

そして再建の道筋は明白である。

国民一丸となって、
復旧、復興させ、
そして振興させる。

目に見える文化は、
長い歴史の中で、
必ず災害に遭う。

それを、
復旧させ、
復興させ、
振興させる。

ウチナンチューも、
ヤマトンチューも、
ひとつになって、
復旧・復興・振興。

それが本当の「文化」となる。
「文化の日」は、
このことを確認するためにある。

〈結城義晴〉