ストレス歓迎の姿勢で「よく寝る・よく食う・よく仕事する」
Everybody! Good Monday!
[2019vol44]
2019年第45週、11月第2週。
今日は、昨日の文化の日の振り替え休日。
あっという間に夕方の空。
近くのマンションに灯りがともる。
秋なのに春みたいに暖かい日だった。
「ほぼ日刊イトイ新聞」
糸井重里の巻頭エッセイ「今日のダーリン」
「つらいことや、悲しいことは
ストレスになるけれど、
うれしいことや、
めずらしいことなんかも
ストレスだ」
「とても簡単に言えば、
息をするようにできること以外は、
なんでもストレスになるということだ」
毎日、ブログを書くことも、
ストレスではある。
それが息をするように書けるようになると、
書いてるほうも読んでるほうも、
きっと面白くない。
「ストレスがあると、
それに対応しなくてはならない。
新しい対応をするとなると、
それは疲れるに決まってる」
つまり、ぼくら人間は、
疲れるために生きている。
「じゃ、ストレスは
ないほうがいいのかと言えば、
まったくそんなことはなくて、
温室でぼーっとしているようなことを、
人は望んでなんかいない、
というのはご存知のとおりだ」
承知。
「疲れるからいやだの、
めんどくさいだの、
もういろんなことしたくないだの、
寝ていたいだの、
不平だか不満だかみたいなことは、
大人になると
口ぐせのように言ってるものだけれど、
ほんとうにそういう状況になったら、
気持ちがおかしくなるほど
バランスを崩すだろう」
わかる。
「人を愛しても、人に愛されても
ストレスはかかる。
引っ越しをしても、転職をしても
ストレスはかかる」
「うまいものを食っても、
まずいものを食っても、
スポーツをやっても、
スポーツ観戦しても、
なにかしらでも環境に変化があれば、
すべてストレスがかかるものだと、
ぼくは考えている」
ここで糸井は言い切る。
「ストレス解消」などと言われるものは、
「すべて”目先を変えたストレスのもと”である」
ストレス解消と言ってゴルフをするが、
それはいつもストレスである。
アーサー・ジェイムズ・バルフォア。
1902年から4年間、
イギリスの首相を務めた人で、
名ゴルファーでもあった。
その名言。
「ゴルフは3回も楽しめるゲームだ。
すなわちコースに行くまで、
プレー中、プレー後である。
ただし内容は、
期待、絶望、後悔の順に変化する」
「期待、絶望、後悔」なんて、
ゴルフはストレス増幅機能をもっている。
そして糸井さんの結論。
「と、こうして考えていくと、
逃げたら負けだなと思う」
つまりは、
「”ストレス歓迎”の姿勢でいることが、
人生をたのしくやってく方法」
「悲しいだとか厳しいだとかも
“歓迎”してしまう。
薄味だったり、淡いストレスも
慈しむように歓迎する」
同感だ。
「ストレスから逃げようとすると、
重くのしかかるからね。
両手を差し出して
にこやかに迎えに行く」
Sure!
「あとは、あれだな、
睡眠時間をケチらずにとること。
そして、なるべくちゃんと
食うこともセットだろうね」
結局、実も蓋もないところに落ち着く。
すなわち、
よく寝る、よく食う、
よく遊ぶ、よく学ぶ、
そしてよく働く。
定年の人だって、
よく働くことはできるし、
よく働いている。
振り替え休日などのように、
さして意味のない日には、
ストレス解消など考えずに、
ストレスを歓迎しつつ、
ストレスを創造しに行く。
糸井さんの最後の言葉。
「久しぶりに家でのんびりしてて、
思いついたことでした」
なあ~だ。
ぼくは今日、
最大のストレスの種を持って過ごした。
そう、家で原稿を書くこと。
これが歓迎するようにできるようになると、
いいのだけれど。
では、みなさん、今週も
よく寝る、よく食う、
よく遊ぶ、よく学ぶ、
そしてよく働く、で。
よろしく。
Good Monday!
〈結城義晴〉