「世のため、人のため」と論語と聖書とソクラテス
2020年1月2日、朝。
体重61.1キログラム、
BMI値22.0、体脂肪率13.1。
BMIはBody Mass Index。
身長と体重の比率で22が標準。
つまり2020年の正月は、
理想的な体重だった。
3が日の間は、年賀状でご挨拶。
今年の標語は、
「世のため、人のため。」
年賀状の写真は、
昨年の4月23日。
米国サンフランシスコ。
観光地のフィッシャーマンズワーフ。
レストラン「チャートハウス」。
アルカトラズ島が見える。
平和堂アメリカ研修第17団。
ダラスとサンフランシスコで、
たっぷりと勉強してから、
最後にサヨナラパーティー。
地元のアンカースティーム。
ロメインレタスのシーザーサラダ。
ダンジネスクラブを1人1杯ずつ。
食事をしている間に、
ゴールデンゲートブリッジに、
夕日が沈んでいく。
スピーチが終わって、
4月に誕生日を迎えた団員に、
バースデープレゼント。
6人+1。
プラスは添乗員の清水進さん。
団長、副団長が加わって写真。
そのあと6人のTシャツの背中に、
一言ずつ言葉を贈った。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
東日本大震災のときの言葉。
「元気を売れ」
帽子にもサイン。
「とっととやれ!」
平松正嗣平和堂社長が、
今回の17団に活を入れた言葉。
ふたたび、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
そして、
心は燃やせ、
頭は冷やせ。
即興のサインをしたら、
全員背中を見せて写真。
頑張ります。ありがとう。
おんなじ気持ちで、
商人舎スタッフとポーズ。
「世のため、人のため。」
今年も貫きます。
正月元旦から2日にかけて、
上弦の月だった。
横浜でもよく見えた。
穏やかな正月だ。
正月元旦の朝刊各紙が報じる。
カルロス・ゴーン元日産自動車会長が、
母国のレバノンに逃走。
保釈条件では海外渡航は禁止されている。
だから無断出国ということになる。
新年という区切りは、
日本の法律を犯してまでも、
自由でいたい、故郷に戻りたい、
そんな気持ちを持たせるものなのか。
「悪法もまた法なり」
ギリシャの哲人ソクラテス。
「知行合一」の自分の考えに従って、
自ら毒杯をあおった。
このソクラテスと比べると、
ゴーン被告の行動は極めて残念だ。
朝日新聞連載「志エコノミー」に、
栗山英樹、登場。
北海道日本ファムファイターズ監督。
渋沢栄一の『論語と算盤』を、
自分のチームのすべての選手たちに、
贈り続けている。
この本は渋沢の哲学を示す。
「道徳(論語)と経済(算盤)は、
合一すべきである」
栗山監督。
「論語とお金もうけが一致するなら、
論語と野球はもっとイコールのはずです。
人のために尽くす喜びを、
知ってほしいのです」
「大谷翔平は17年のシーズン後に、
米メジャーに移籍した時、
お金を優先しなかったことで、
米メディアを驚かせました」
「最近では、翔平が、
現地のグランドでごみを拾ったことが、
話題になりました」
栗山はここまで言う。
「論語を理解しないと、
野球はうまくなれません」
故倉本長治師も言い残している。
「バイブルや論語には
金儲けは書いてない
でも金儲けの中には
バイブルや論語が
必要なのである」
「世のため、人のため」は、
論語や聖書、ソクラテスにも、
共通する考え方だ。
そしてそれが商売や仕事に、
最も必要なことだ。
ちなみに論語の孔子も、
新約聖書のナザレのイエスも、
そしてソクラテスも、
自分で「書く人」ではなかった。
弟子や使徒たちが書いた。
不思議な共通点だ。
〈結城義晴〉