生団連+DREAM「Big Data Marketing勉強会」で基調講演
今日の東京の最高気温は、
午後1時56分の18.2℃。
午後から東京・京橋へ。
トラストシティ・カンファレンス京橋。
「ビッグデータマーケティング勉強会」
「生団連」が主催。
正式名称は、
国民生活産業・消費者団体連合会。
もちろん「経団連」に対峙するために、
「生団連」と名づけられた。
その設立趣旨。
「何時如何なる時でも
わが国民の生活生存に
必要な生活必需品(衣・食・住)の
安心・安全、安定した供給を可能とするため
生産・製造、流通、サービス関連事業者
及びこれらの団体と
国民生活の代表である消費者とが
一体となって平時より研究、検討し、
地震、津波、台風、干ばつ冷害等の
天変地異、戦争、国際紛争、テロ等の
あらゆる危機に備えて、
政府、行政への提言、実行を要請し、
もって国民の生活と生命の防衛
及び更なる安全と質的向上に
大きく寄与することを目的とする」
立派な志を持つ連合会だ。
現在の会長は小川賢太郎さん。
㈱ゼンショーホールディングス会長兼社長。
今週月曜日の10日の午後、
その小川さんを訪問した。
その生団連とDreamがコラボして、
この勉強会が開催された。
“Dream”は、
Data driven Regional Education Association for Marketingの略。
一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会。
この協会は、
全国の専門学校などと協力して、
データマーケティング人材を養成する。
「データマーケター」と呼ぶ。
そのためにスキル体系を整備し、
育成カリキュラムを開発し、
教育の実施を通して、
全国各地で活躍できる人材を育てる。
その基盤整備の実現に貢献する。
今日は生団連とDreamとの、
キックオフ勉強会だ。
総合司会は、塚原康介さん。
生団連業務部マネージャー。
佐藤聡司さんが冒頭の挨拶。
生団連理事事務局長。
Dreamからのメッセージは、
米澤豊理事・事務局長、
㈱ビーアライブ代表取締役。
基調講演は結城義晴。
テーマは、
「BigDataMarketingが
生活産業の主役になる!」
生団連の意義を確認し、
経済産業省の新産業構造ビジョンと、
生団連の趣旨の一致を指摘し、
Big Dataとマーケティング4.0を説明した。
しかし今日の講演は脱線もあった。
たとえば建国記念の日に亡くなった、
野村克也さんのID野球。
データ野球である。
きっかけは、
テッド・ウィリアムズの著書だった。
『バッティングの科学』
つまりデータ野球は科学である。
そしてデータを活用するが、
勘と経験を無視するものではない。
Big Data Marketingも、
野村ID野球と同じだと思う。
1時間の持ち時間は、
あっという間に過ぎていく。
最後はデータドリブン経営の本質。
つまりデータを中心に運営し、
組織体質をよりよくしていく経営だ。
「ビッグデータドリブン経営の到達点は、
データを原動力として、
組織の風土を変えることです。
データが主役ではありません。
データという真実の前では、
トップも店長も若手も
対等で平等であるという意識を
組織全体で共有することなのです」
次は米倉裕之さんと越尾由紀さん。
米倉さんは㈱True Data社長にして、
Dream専務理事。
越尾さんはTrue Data執行役員。
テーマは、
「Big Dataを読み解けば
ここまでわかる!」
米倉さんはBig Data Marketingの、
全体像とその活用領域に関して、
具体的な事例を紹介しながら整理した。
いわゆるFSPやCRMから、
大きく進化して、
ビッグデータは活用される。
その活用の担い手になるのが、
データマーケターだ。
効果的なプロモーションができる。
顧客のファン化が可能となる。
商圏分析はより精密になる。
チラシ広告は最適化される。
米倉さんの講演はクールだ。
それが説得力を倍増させる。
越尾さんは間違いなく、
日本一のデータマーケターである。
Dreamが開発した教育カリキュラムは、
越尾由紀の頭の中を、
テキストにしたようなものだ。
越尾さんはより具体的に、
小売業の効果的な成功事例や、
現在進行形のポジティブなケースを、
丁寧に紹介した。
越尾さんのケーススタディは、
限りなく勉強したい気がする。
三者三様の講演。
見事に時間通り、終了した。
勉強会が終わって、
登壇した全員で写真。
お疲れさまでした。
これから生団連とDreamとのコラボは、
深まっていくに違いない。
何しろビッグデータは、
生活産業の主役になるのだから。
講演会が終わって外に出ると、
隣の明治屋ビルに、
イルミネーションが点っていた。
ビッグデータ・ドリブンマネジメントは、
対等で平等な組織をつくってくれる。
間違いない。
〈結城義晴〉