「只今より九州人の肝っ魂をご覧に入れます」
2006年1月~2月の「20日〆行動日誌」
□不思議に盛り上がりに欠けるトリノ冬季オリンピック。それでも私は今日のイタリアと、はるか遠くのローマに思いを馳せる□1月23日。朝8時、恒例の月曜(マンデー)ミーティング(以下MM)。午後、小社役員会。夕方、ヤオコー常務・大塚明さんと中央化学の名物男・川勝利一さん来社。そのまま『販売革新』編集長・三浦美浩君、『食品商業』編集長の山本恭広君と一緒に神谷町のドイツビール。日本のスーパーマーケット業界を先導するような刺激的な話が飛び交って、私、従来から考えていた商業界の近未来事業の可能性を確信した。お二人に感謝。24日、午前中『コンビニ』拡大媒体会議。25日、午前中、毎月の部長会・編集長会議。午後、新横浜へ。全国セルコチェーンの新年賀詞交換会。平富郎理事長の男気に感じ入ることしきり。その後、白金で商業界東京同友会新年会。二次会で倉本初夫主幹の生歌を2曲、初めて聞いた。価値ある新年会でした。26日、午後、教育事業部会議。『販売革新』拡大媒体会議。27日、一日中、第2四半期業績報告会等の資料づくり。28日、29日、原稿執筆と会社の資料づくり。今年の土曜・日曜は私にとって、ものを考え、それを執筆することに専念する時間帯になります。
□週が変わって、30日。朝、MM。午後、『商業界』拡大媒体会議。その後、資料をもとに役員会。夕方、Gプロジェクトの会議。商業界精神が表現されたTシャツと『商売十訓』の湯のみが出来上がりました。すごくいい作品です。読者の皆さんもご購入ください。夜は、明治記念館でドラッグストアの経営コンサルタント・有田英明さんの独立15周年記念パーティ参加。マツモトキヨシ社長の松本南海雄さんやカワチ薬品社長の河内伸二さん、キリン堂社長の寺西豊彦さんなどにお会いできて、良かった。松本さんはつい最近、沖縄に行ってきたとか。私も沖縄に行ってきたばかり。「奇遇ですね。ところでどちらへ?サンエーです。奇遇ですね、私もです」といった会話の中から、マツキヨのサンエーと組んでの沖縄進出が判明。もう沖縄では皆が知っていることなので、ここに書いてもいいでしょう。私、この話で、持論の「クリティカル・マス」と「範囲の経済」の実証例をまた一ついただいた気がした。感謝。31日、午後、品川。また、ヤオコーの大塚さんに会った。三菱電機インフォメーションテクノロジー社長の野村齊さんともお会いできて良かった。夕方、誠栄監査法人の田村和己先生と面談。
□月が変わって、もう2月。1日夕方、ロックフィールド社長・岩田弘三さんと面談。第2回商業界商人大賞に岩田さんが決まって、そのための面談。『商業界』編集長の工藤澄人君のインタビューを兼ねる。今回も岩田哲学に感銘。商人大賞第1回・柳井正さんといい岩田さんといい、すばらしい商業人。受賞していただく私の方も光栄に思うし、誇りに思う。2日、商業界の株主や監査役にお集まりいただいて、私たちからの説明会。夕方、コンサルタントの田村洋三さん来社。私の敬愛するスペシャリスト。工藤編集長と三人でしみじみとした飲み会。3日、朝10時から品川パシフィックホテルでジュエラーズジャパンと全日本宝石時計眼鏡協同組合の新年会。小社倉本長治主幹が初代顧問をしたボランタリーチェーン。私は記念講演。菅田茂社長、意気軒昂。来年は50周年だとか。福岡のエトウ時計店社長の江藤照之さんとは意気投合。今後ともよろしく。4日、5日の土日は原稿執筆・レジュメ作成。そのほか思索。
□6日、朝、MM。午後、来客多し。その中で、カメラマンの中川市郎さんは懐かしかった。7日、我孫子のコビアン訪問。㈱商業界会館社長の小熊覚三郎さんがマスターをやっている有名なレストラン。いつも商業界と私のことを率直に指摘、場合によって厳しく指弾してくださる。心より感謝。8日、全社員に向けた小社の第2四半期業績報告会。今回は58年目の特別な報告。その後、銀座でパチンコトラスティボード有識者懇談会。日本を代表する一流の経営者・学者・ジャーナリスト・労働運動指導者の皆さんと一緒に議論。私にとって刺激的な時間。9日、午後、『食品商業』拡大媒体会議。10日、午前中、第2四半期業績報告会の欠席者向けレクチャー。わが社は「店は客のためにあり、店員とともに栄える」をモットーとしています。ちょっと構いすぎるかとも思いますが、最重要なこととを社員にお知らせすることに骨惜しみはしない。午後、寺岡精工講演会。寺岡和冶社長、高野公幸専務もお元気。11日、12日、建国記念日からの連休。原稿や講演レジュメ、会社資料執筆。
□13日月曜日、朝8時からMM。14日から第74回商業界ゼミナール。千葉県舞浜のシェラトングランデトーキョーベイを借り切り。足りずに隣のヒルトンも。今回は「目指せ!千客万来」のテーマのもと、沖縄から北海道まで1140名のご参加。日本海側の大雪で、その方面の結集が少なかった。私は本部長として、全ての運営の総指揮。といっても、小社取締役でゼミナール経営専門家の小川寛さんや運営専門家の教育事業部長・横田高明君の上に座っているだけなのですが。今年は社内のGプロジェクトメンバー製作によるTシャツと湯のみを発表。私もゼミの間中、2泊3日、歩くマネキンでTシャツを着っぱなし。湯飲みはめでたく完売。Tシャツは「千客万来Tシャツ」がほぼ完売。「店はお客のためにあるTシャツ」は少し残った。商業者にとって、後者は背負うものが重すぎるのか。私自身は前日からの「倉本長治」特別ゼミのパネルディスカッションのコーディネーター。15日、16日の本ゼミナールではトップの基調講演。テーマは「真理は千客万来の客数主義に宿る」。ちょっと大げさか。でもこれが言いたい。日中、深夜はゼミ参加者、同友、講師陣との交流。皆様に感謝。
□16日、すべての後片付けを済ませてから、急ぎ、東京のホテルニューオータニへ。イオン環境財団の15周年パーティ。岡田卓也理事長(イオン名誉会長)、岡田元也社長、二木英徳副会長等の皆さんにご挨拶。カスミ小濵裕正社長、マックスバリュ西日本・原田昭彦社長、イオンモール川戸義晴社長とも談話。15年間の環境問題への真剣な取り組み、極めて有意義。流通業界のトップ企業の社会活動として、私も誇りに思う。感謝。17日、右目に異常。山王病院へ。検査。緑内障に疲労と緊張が重なる。それでも午後、『飲食店経営』拡大媒体会議出席。18日、19日、溜まりに溜まった事務処理、会議資料作成。そして休息。疲れた。
□20日、月曜日。8時からMM。わが社を根本から変革する「改革実行チーム」発足の会議。四つの部門横断型チーム、いざ、スタート。「只今より九州人の肝っ魂をご覧に入れます」。
<結城義晴>