[Sunday Go! Go! Pose]岸根公園でポーズ!!
着眼大局着手小局。
中国・戦国時代の荀子(じゅんし)の言葉。
目の着けどころは大局。
高く広く。
手の着けどころは小局。
細かく厳しく。
新型コロナウイルスへの対応こそ、
着眼大局着手小局でなければならぬ。
今日の14日午後8時現在、
新規感染者は全国で新たに76人。
総数は1万7589人となった。
東京都は新たに47人。
緊急事態宣言下の5月5日の57人以来、
40日ぶりに40人を上回った。
東京アラートを解除し、
ステップ3へと営業自粛などを緩和した。
着手が国単位、都単位。
着眼はその場しのぎ。
着眼と着手があべこべ。
都は言い訳のように説明する。
感染者47人のうち、
26人が年代別の20代。
接待を伴う飲食店で感染したらしい。
「夜の街」関連は10~30代の32人。
そのうち18人が、
新宿区内のホストクラブのホスト。
着手小局ならば、
このホストクラブや、
歌舞伎町のロックダウンをすべきだ。
また、武蔵野中央病院の5人も新規。
患者4人と職員1人。
同病院関連の感染者は計51人。
これまた着手小局で、
完璧に手当てして、
コロナを潰しておかねばならなかった。
木曜日の11日に東京アラートを解除して、
それ以降4日連続で1日20人を上回った。
皮肉なことに感染者数は増加。
一方、神奈川県は、
昨日の13日、男女6人の新規感染確認。
いずれも軽症か無症状。
感染経路不明者は1名。
今日の14日は、新規感染者と死者はゼロ。
都民、県民の心を、
揺らしてはならない。
緊急事態宣言を発令し、
それを解除し、
今度は逆にアラートを発令し、
そのアラートを解除し、
「ステップ」を上げる。
都民を揺らしている。
何も発しないで、
淡々と対処したほうが、
無策のように見えて、
(実際、無策かもしれぬが)
むしろいい。
着眼大局着手小局だ。
コロナ禍の小売業経営にも、
そっくりそのまま当てはまる。
さて神奈川県横浜市港北区岸根町725。
岸根公園。
広さは14万0587m²。
よく比較の基準にされる東京ドームは、
建築面積が4万6755㎡、
グラウンド部分面積は1万3000㎡。
岸根公園はグランド部分の10倍以上。
横浜市営地下鉄岸根公園駅から、
徒歩1分のところにある。
私のジョギングコースのひとつで、
自宅からここまで30分余り、
さらに公園の中をジョグして、
帰宅すると1時間半のコース。
横浜港北区の市街地の中に、
多くの木々に囲まれた、
「憩いと癒しの空間」がある。
岸根公園に隣接して、
野球場と県立武道館がある。
入り口を抜けると、
コンクリートの広場。
そのコンクリート広場の手前に駐車場。
今日は車でやってきた。
すぐにGo! Go! ポーズ。
石段を下りると、
大きな窪地に芝生公園がある。
「忍者とりで」と呼ばれるアスレチックは、
コロナ禍で閉鎖中。
その中央に大きなブナの木。
2本のブナの木。
この芝生広場に降りるスロープで、
Go! Go!
梅雨にも負けず、踏ん張る。
低い姿勢まで頑張って、
ポーズ。
太平洋戦争が始まる直前の1941年。
横浜市はこの付近の民有地4万3000坪を、
市の予算で買い上げて、
防空公園にしようと計画した。
しかし戦況が悪化して空襲が始まると、
この敷地の北の高台に、
日本帝国陸軍の高射砲陣地が設営された。
しかし終戦と言うか敗戦。
5年後の1950年、朝鮮戦争が勃発。
GHQは朝鮮攻撃の足がかりとして、
この敷地を接収、
「岸根基地」とした。
さらに1955年には、
「岸根バラックス」と呼んで、
占領施設をつくった。
1966年になると、
ベトナム戦争の泥沼化の中、
米軍はこの地に、
「第106総合病院」を開設。
4階建て鉄筋コンクリートの4棟。
ベッド数1000床の病院だった。
しかし1972年、
米軍キャンプと病院が撤収され、
市民のための公園に、
生まれ変わることになった。
ベトナム戦争終結は1975年だった。
1974年、飛鳥田一雄横浜市長が、
スポーツ公園として整備する計画を決定。
1989年3月、岸根公園は完成。
公園の左手、西側は、
こんもりとした常緑樹の森。
その先に芝生のひょうたん公園。
公園のくぼ地を東に下っていくと、
ここにも木々がしげる。
新緑の季節と比べると、
梅雨に入って緑が深まっている。
石造りの椅子。
一番東の窪地に篠原池。
この池の下に、
地下鉄岸根公園駅のホームがある。
篠原池は桜の名所で、
花見の桟敷が設けられている。
桟敷前で、
歌舞伎の踏鞴(たたら)を踏むごとく、
Go! Go! ポーズ。
反対向きのポーズ。
元気です。
今日の[Go! Go! Fashion Item]
ポロシャツもパンツも、
インナー、ソックスも、
すべてユニクロ。
靴だけマドラス。
ユニクロにはお世話になっています。
ありがとう。
柳井さん。
日曜漫歩が終わったら、
夕焼けが美しかった。
梅雨にも、夕焼けにも、
ありがとう。
着眼大局着眼小局、
大事です。
〈結城義晴〉