策に溺れる「Go Toトラベル」とロピア千葉営業本部最新店視察
「策に溺れる」
今の日本国政府がそれだ。
東京オリンピックの開会式の日に、
スポーツの日の祝日を移動して、
7月20日の海の日に続けて、
わざわざこの4連休をつくった。
これが第一の策。
しかしCOVID-19パンデミックで、
その五輪が延期となった。
にもかかわらず、
経済効果を狙って、
Go To トラベルのキャンペーンを、
この4連休にぶつけた。
これが第二の策。
策士とも評することができない人間たちが、
策を弄する。
「策士、策に溺れる」
なら、まだわかるが、
単なる「策に溺れる」。
そんな4連休の初日、
日本全国の新規感染者数が過去最多。
981人。
東京都も過去最多の366人。
1日当たりで初めて300人を超えた。
最多記録は、
愛知県で97人、福岡県で66人。
オリンピックの記録更新ではなく、
コロナ新規感染者数の記録更新続出。
そんな時に1兆3500億円を浪費して、
Go To トラベルキャンペーン。
寅さんの捨て台詞。
「相変わらず、馬鹿か」
失礼ながら、そうも言いたくなる。
私は㈱ロピアの千葉事業本部の店舗を訪問。
フィジカルディスタンシングと、
三密を徹底的に回避しつつ。
最新店のロピア千城台店。
イコアス千城台がリニューアル中。
先行的にロピアとマツモトキヨシが開業。
その「食生活ロピア」
入場規制をした。
青果部門には「農家を応援」の壁面。
鮮魚部門は「日本橋魚萬」
おでん売場の壁面。
そして牛乳売場。
ロピアがどんどん、
トレーダー・ジョーになっていく。
さらにグロサリー売場には、
模型の汽車。
これはウェグマンズ。
子会社の㈱ユーラスは輸入事業を展開する。
チェックスタンドはもちろん、
フィジカルディスタンシング。
取締役千葉営業本部本部長の古家裕さん、
千葉営業本部精肉事業部部長の黒木庄太郎さん。
二人とも私の講義を聞き、
一緒にニューヨークにも行った。
つづいてワンズモールへ。
ニトリ、トイザらスから、
セリア、西松屋、ABCマート。
コジマ+ビックカメラ、
そしてロピア。
この店は700坪クラスの大型店。
千葉営業本部青果事業部部長の八木橋圭太さん。
青果部門には緑のトラックを入れた。
これがアクセントになっていて、
とてもいい。
壁面は歌舞伎。
日本版トレーダー・ジョーだ。
最後に平井島忠ホームズへ。
1階と2階が島忠ホームズ、
4階にロピアが入って大繁盛。
入口は青果部門。
ここはちょっとだけ、
米国ウィンコフーズを連想させる。
入口からワンウェイコントロール。
夕方にはもう品切れ続出。
ホームセンターの4階なのに、
この繁盛ぶり。
その理由は月刊商人舎で明らかになる。
グロサリー売場には模型の汽車が走る。
ウェグマンズもグロサリーは、
ディスカウンターである。
ロピア視察の合間に、
スーパーセンタートライアル長沼店。
トライアルnews|
関東初スマートストア「スーパーセンタートライアル長沼店」
首都圏初見参のスマートストアだが、
残念ながらチェッカーレスレジは、
電気系統の問題で閉鎖中。
しかし、システムは、
福岡のアイランドシティ店モデルと同じ。
一昨年、副社長の西川晋二さんと対談し、
ご案内いただいた。
この店の売場は一段と深化している。
さらにジョイフル本田。
入り口を入ると、
「コモパン」復活!!
ホームと食品がどんどん近づいている。
親和性を高めている。
小売業は「策士、策に溺れる」はない。
着実に、しかし迅速に、
イノベーションを遂げている。
コロナは時間を早めている。
〈結城義晴〉