菅義偉自民党総裁の「行政トップ首相」と米国センチュリー21倒産
Everybody! Good Monday!
[2020vol㊲]
2020年第38週、9月第3週。
来週は21日の月曜日が敬老の日、
22日の火曜日が秋分の日。
今週末からの4連休を控えている。
昨日の日曜日は、
ヤオコーの臨時休業日。
従業員のみなさんは、
家族サービスをしたり、
自ら楽しんだりしたのだろう。
いっそのこと、
毎年の恒例にしたらどうだろう。
この後、9月、10月、11月、12月と、
怒涛の年末商戦まで、
無呼吸泳法の体力勝負の商戦が続く。
無責任な発言で恐縮だが。
さて、今日の4時、
菅義偉自民党総裁が誕生した。
まあ、予想通りの結果だ。
ピクリとも異変はなかった。
国民の投票ではなくて、
自由民主党の党内選挙だから。
決まったからには、
仕事師内閣を形成して、
是非とも成果を出してほしいものだ。
コロナウイルス対策の、
感染拡大抑制と経済活動の両立である。
菅さんの就任スピーチを聞いていて、
派閥人事は避けられないだろうと思った。
「脱派閥」はできない。
自民党三役・四役の人事も内閣の人事も、
重要なところ、核となる部分は、
それほど新鮮なものにならないに違いない。
菅総裁もそれを重視してはいない。
それよりも行政と官僚を掌握して、
当面の問題を解決していくだろう。
それが菅義偉のやり方だ。
国のリーダーというよりも、
行政のトップである。
その官僚の側に立って、
官僚組織を守ろうとする政治家とは、
闘うだろう。
だから、
菅義偉がやるのは、
政治改革ではなく、
行政改革である。
ただしその行政改革も、
やや古いタイプの方法論になる。
その意味で内向きの政権が生まれる。
悪いわけではない。
だが官僚組織のしぶとさも、
これは世界の歴史が示していて、
行政改革はそう簡単ではない。
今日は朝から、
イオンリテール㈱のオンライン記者会見。
左の齊藤岳彦さんと右の小河豊さん。
齊藤さんは執行役員住居余暇・H&BC本部長、
ホームコーディ事業部長を兼務する。
小河さんはホームファッション商品部長。
今日はホームコーディ秋冬商品について。
ホームファッションに関しては、
カテゴリーによって、
「過半がプライベートブランドとなった」
もっともっとスピード感が欲しい。
コロナは時間を早める。
そのあと、商人舎のZoom会議。
みんなテレワークだが、
結構、元気だ。
今週の予定、今月のスケジュールの確認。
それからそれぞれの仕事の進捗について。
今日のオンライン記者会見など、
時間があればみんな見るように。
勉強しよう。
今週の私はオンライン会議が7本、
工場視察と取締役会、
ビデオ撮影。
そして面談。
結構、忙しくなってきました。
頑張ります。
センチュリー21news|
COVID-19感染拡大で連邦破産法11条申請
ニューヨークを訪れた人は、
買物に行ったことがあるだろう。
センチュリー(Century)21が9月10日、
米国連邦破産法第11条の適用を、
ニューヨーク州南部連邦破産裁判所に申請。
ああ。
人気のオフプライスストア。
ブランド品を格安の値段で販売する店舗。
ニューヨークとニュージャージー、
ペンシルベニア、フロリダの各州に13店舗。
現在は閉店セールを実施中。
1961年創業の非上場企業だが、
昨年の売上高は推定7億5000万ドル。
1ドル100円換算で750億円。
オフプライスストアは、
売れ残り、在庫放出、シーズン遅れ、
あるいは傷ありなどの理由で、
正規の価格では販売できない商品を、
半額以下で販売する業態。
アメリカでは第1位はTJX、
第2位はロスストア、
そして第3位はバーリントン。
商人舎9月号で特集している。
COVID-19禍の米国小売産業
2020チェーンストアランキングで、
TJXは15位の年商315億ドル、
前年比5.9%で3247店。
ロスは27位で160億ドル、
7.0%、1805店。
バーリントンは54位、72億ドル。
9.6%、727店。
センチュリー21の10倍のスケールだ。
オフプライスストアの上位3社は絶好調だ。
とくにバーリントンは、
Hot100Retailerの25位で、
高い成長率を誇る。
そしてオフプライス業態も、
3社による「鼎占(ていせん)」現象を見せる。
それなのに、
「ニューヨーク最高の秘密」と言われた、
人気のセンチュリー21は倒産。
直接の原因はCOVID-19感染拡大。
そして観光客の激減。
それでも郊外のオフプライスストアは、
相変わらず繁盛している。
TJXnews|
第2Qは12%増収・34%増益/既存店売上高6%増
TJXの5月~7月の第2四半期。
コロナ禍真っただ中の決算は、
売上高93億ドルで前年度比12.0%増、
既存店売上高も6%増、純利益は33.8%増。
鼎占の3社は好調だ。
来店頻度の高い日常の店で、
固定客に支えられた店舗は、
コロナ禍でも生き延びる。
来店頻度の低い繁盛店、
そして財務と資金繰りがぎりぎりの店は、
何らかのきっかけで倒産する。
これがCOVID-19禍の商業だ。
では、みなさん、今週も、
日々の来店に感謝しつつ、
ロイヤルカスタマーを増やそう。
Good Monday!
〈結城義晴〉