2007年09月29日(土曜日)
正規軍とゲリラ、指揮官と隊長
正規軍は勝たなければ、負けである。
ゲリラは負けなければ、勝ちになる。
現実はもっと、厳しい。
正規軍指揮官は勝たなければ、死に至る。
ゲリラ隊長は負けなければ、生を得る。
しかし、ビジネス社会は面白い。
死んだはずの正規軍指揮官は、
すぐにゲリラ隊長として、復活する。
まことに将棋の駒のようで、面白い。
会社や店舗、仕事や能力は、
物理的、肉体的、決定的な死が訪れない限り、
必ず復活する。
だが、正規軍指揮官がゲリラ隊長として、
勝利を獲得し、生を得るとは限らない。
ゲリラ隊長が正規軍指揮官として勝利し、
栄華を誇ることの確率もごくわずかだろう。
ただし、どちらにも、いえることがある。
死の覚悟。
生への執着。
死の苦しみ。
生の喜び。
どちらも知ってみたい気がする。
両者を体験したうえで、
何かを見てみたいとも思う。
ビジネス社会では、それが可能だ。
正規軍指揮官として死に、
ゲリラ隊長として生きる。
「死に対面する以外の生はないのだ」(岡本太郎)
<結城義晴>
【私の著書『メッセージ』第4章ストラテジーを下敷きにした文章です】
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岡本太郎の本「自分の中に毒を持て」を読んで、
今まで私が持っていた価値観と大きく違い、大変
興味を覚えました。
「死に対面する以外の生はないのだ」という
抜粋は、どの本からですか?
ピンチはチャンスだありがとう! わが社のスローガンのひとつです。
一昨日、熊本市に革新的な新店舗をオープンしました。お客様の店内移動のスピードがこれまでの半分。30年間の流通経歴の中でめて経験する不思議な感覚です。
店全体がゆっくり揺れながら回っている・・・・。お客様と競合企業の皆さんのため息。60にして新体感。これは何だ・・。
結城さん、いよいよ船出です。おめでとう! と自信を持って申し上げます。『老人と若者の違いは故郷に向かっているか、故郷を後にしているか』だ。 ゲオルク・ジンメル
神戸さん。
新店オープンおめでとうございます。
昨夜、加治さんと飲みました。
ヤオコーの大塚さん、中央化学の川勝さんも、
一緒でした。
神戸さんと、熊本の最新店の話題も出て、
私は居ても立ってもいられないほど、
神戸さんの店に会いたくなりました。
不思議な感覚、私も味わいたい。
しかし、3日からアメリカです。
帰国したら、お邪魔します。
全国の、このブログ読者の皆様。
ハローデイがまた、歴史をつくりました。
catherinさん、鋭い、ズバリです。
青春出版社刊『自分の中に毒を持て』からの抜粋。
第1章の1。
第2次大戦のころ、岡本はパリで生活していました。
生きることに悩み、自分の芸術に悩み。
キャフェのテラスで、絶望的な気持ちで、
街路を見つめていました。
「安全な道をとるか、危険な道をとるか」
そして命を投げ出すような気持ちで、自分に誓う。
「危険な道をとる」
そして日本に帰国し、危険な道を歩き始めます。
私は、高校生のころ、岡山の叔父の家で、
従姉妹の本棚にあった『原色の呪文』によって、
岡本太郎に目覚めました。
そして、この「安全な道と危険な道」、
「安易な道と困難な道」について、衝撃を受けます。
今もそのときの鮮烈な衝撃を大事にしています。
危険な道、困難な道を選ぶことは非常に難しい。でも結城先生が著書で書かれている「一歩踏み出す勇気」も同じことですね。岡本太郎には到底及ばないですが、日々、安易に流れがちな自分の生き方を、この言葉を思い出すことで戒めたいと思います。ましてやうちの店はゲリラ軍のようなもの。決して負けずに、生き続けます。
M&Aが進んでくると、
ほとんどのスーパーマーケットは、
ゲリラとなります。
正規軍はほんの一握り。
だから本来、地方スーパーは、
生き残るはずなのです。
ゲリラに徹することによって。
しかし同じようなゲリラばかりでは、
顧客から見放されてしまいます。
毎度、違いのある闘い方をするから、
ゲリラなのではないでしょうか。