万代知識商人大学第6期開講講座で4時間語り尽くす。
万代知識商人大学。
日本最初のスーパーマーケットの企業内大学。
2016年にスタートして、
もう、その第6期となった。
その開講式。
これまで150人の修了生がいる。
今年度もまた32名が選抜されて、
1年間学ぶ。
幹部候補生のための講座である。
冒頭、阿部秀行社長の訓示。
そして学長のあいさつ。
学長は結城義晴。
1956年、ゼネラルエレクトリックが、
世界で初めて企業内大学を創設した。
通称「クロントンビル」。
ここから次の時代の経営者が育っていった。
その後、アメリカのほとんどの大企業で、
企業内大学はブームのように開設された。
日本では40年遅れて、
1996年、NECが企業内大学をつくった。
これは「ハーバードビジネスレビュー」の記述。
しかし小売業で言えば、
イオンの前身の岡田屋が1964年に、
「オカダヤ・マネジメント・カレッジ」を創設。
その後、ジャスコ大学、イオン大学と、
名称を変え、内容も高度化した。
私も講師に名を連ねた。
学び続けること、
学ぶ組織。
そのための教育機関。
私はそれを目指したい。
その後、32人全員に、
辞令が発せられる。
仕事として学ぶのだ。
今年は女性が2人。
柏木夏紀さんは、
第7運営部フロントエンドチーフ。
それから芝純常務の、
期待の言葉。
加藤健常務は、受講の心構え。
3月1日に常務に就任したばかり。
最後列には、
㈱万代の取締役が全員参集。
万代ではこの知識商人大学が、
人事制度の一環として位置づけられている。
講話が終わると、
履修生全員が一人ひとり決意表明。
森雅人さんは松原上田店店長。
今年の級長だ。
藤田慎吾さんは、
上野芝店グロサリーチーフ。
全員が期待の星だ。
決意表明が終わると、
最初の講義。
阿部社長の万代のミッション。
企業内大学の良いところは、
こういった企業自身の考え方を、
トップマネジメントが直接、
語りかけることができる点である。
パワーポイントを使って、
ブレない経営理念を語った。
するともう12時。
阿部さん、加藤さんとスリーショット。
ランチはいつも万代本部併設の渋川店。
4月1日の「スーパー月の市」が告知される。
一丁目一番地の新玉ねぎ98円。
農産部門は良いものが安い。
惣菜部門はどんどん改革されている。
照り焼きチキンステーキ。
迷ったけれど、
私はうなぎまぶし、500円。
毎月、この昼食は楽しみだ。
13時05分から午後の講義。
受講生との距離があるので、
マスクを外して話始める。
まず学ぶことについて。
「すぐ役に立つことは、
すぐに役立たなくなる」
灘高校教頭だった橋本武先生の言葉。
それから佐藤一斉「言志四録」。
少(わ)かくして学べば、
すなわち
壮にして為すこと有り、
壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず、
老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。
それから私の講義はいつも、
倉本長治とピーター・ドラッカーから。
「店は客のためにある」
そして、
「事業の目的は顧客の創造である」
そのあと、一気呵成に、
17時まで4時間。
間に休憩をはさんで、
語りつくす。
15時からはパワーポイントを使った講義。
リスクマネジメントは、
「最悪を覚悟して」
「最善を尽くす」
最後は「サムの10ルール」、
「ベニマル商法十二章」、
そして万代の二大ビジョン。
最後の最後は、
加藤徹さんとツーショット。
㈱万代ホールディングス社長で、
このナレッジマーチャントカレッジ創設者。
一日中、講義を聞いてくださった。
心から感謝。
昨日までは単行本校正の座り仕事、
今日は講義の立ち仕事。
どちらも元気にやり遂げた。
読む人、聞く人がいる限り、
書き続けるし、語り続ける。
それが私の仕事です。
それが私の役目です。
ご清聴、ありがとう。
〈結城義晴〉