結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年06月09日(水曜日)

進む高齢者ワクチン接種と「ITを使えない人間は生活できない?」

単行本「コロナは時間を早める」
来週月曜日に三刷が届く。
コロナ本
4月17日に第一刷発刊、
5月17日に第二刷刊。
そして6月17日付けで第三刷刊。

しかし商人舎には6月14日に到着。

マス・プロダクトではなくて、
ジャスト・イン・タイム。

だから小刻みに増刷する。

それでも1カ月ごとに増し刷り決定。
ありがたいことです。

目次は「章」で構成されている。
序章と終章、第一章から第七章まで。
第三章は長いのでその下に「節」をつけた。

序章 三千年紀の「流通」の時間
三千年紀の夜明けに
カミュ『ペスト』の予言
「2年分の変化が2カ月で起きた」
「10年間が1年間で来たって感じ」

第一章 コロナが時間を早めた。
中世ペストの大流行は時代を早めた
スペイン風邪はセルフサービスを広めた
福岡伸一が明かす「時間が早まる」理由

第二章 艱難は商人を鍛える。
サミットの「コロナ感染」奮闘記

第三章 日本小売業態地殻変動
序節 業態地殻変動とは何か?
第1節 「嵐の前」前の日本小売産業
第2節 コングロマーチャントの「強運」
第3節 双子の総合スーパーと百貨店
第4節 スーパーマーケット「特需」
第5節 コンビニ「複占」への軌道
第6節 ドラッグストア「経営統合加速」
第7節 ホームセンターの「フード親和性」
第8節 「ティファニーで朝食を?!」

第四章 コロナ禍の「キャズム」
「キャズム」とは何か
「イオンのマスク禁止論争」
「キャズム」によって変わったもの
ライフスタイルの二極化と「トレード・オン」

第五章 ブレイクスルーの「戦略計画」
キャズム期に組織を若返らせる
「経済活動とはリスクを冒すこと」
「ブレイクスルー思考法」
ブレイクスルー思考における演繹法

第六章 ポスト・コロナ時代への決断
確かな損失と不確かな利益
ウォルマートのチームマネジメント導入
ヤオコーの「フーコット」始動の時代観

第七章 リテールDXと「加速の加速」
コロナパンデミックとDX狂騒曲
「ムーアの法則」から「ローズの法則」への衝撃
コロナワクチン開発のダイバーシティ
コロナ禍と「リスクマネジメント」

終章 「いちばん大切なことは目に見えない」

ぜひ、手にとってみてください。

それから明日は月刊商人舎6月号発刊。
楽しみにしてください。

思い返せば昨2020年10月号。
特集タイトルは、
ロピア飛来! 大阪寝屋川の陣
平和堂・ライフ・万代の棲み分け競争を描き出す。
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月刊商人舎11月号特集は、
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そして12月号は、
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新興ロピアの成長の姿。
それを関西での「三つの陣」を通して、
描き通した。

そして、この6月号は、
その後の展開を整理し、
最新の「つくばの陣」までを描く。

楽しみにしてください。

今日は横浜商人舎オフィス。
次々に来客。
IMG_37941
小川達也さん(中)と、
林知哉さん(右)。

小川さんは㈱お元気さん 企画本部長。
林さんは㈱TGパワー社長付事業開発担当。
㈱ティーガイアスマートライフ事業部では、
法人営業統括リーダー。
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林さんの事業部は、
チェーンストア店舗に向けて、
ソーラー発電設備を提供している。

SDGsのコンセプトに沿っていて、
実に意義のある事業だ。

私も話を聞いたり、
意見を言ったりして、
活発な議論をした。

ホールフーズマーケットは、
ブルックリンで環境対策店舗をつくった。
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あんな店が日本にもできたらいいし、
林さんたちもそれに貢献してほしいと思った。
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その後、宮本洋一さん。
もちろんブルーチップ㈱社長。IMG_38031
今日、宮本さんも、
ワクチン接種をしてきたばかり。
宮本さんはファイザー社製。
私はモデルナ社製。

二人とも第一回ワクチン接種を終えて、
気持ちも楽になったか、
ブルーチップの新しい事業と、
宮本さんのユニークな提案。
素晴らしい。

久しぶりに2時間半も話し込んだ。

もちろん互いにマスクを着用し、
ソーシャルディスタンシングを守って。

日経新聞電子版経営者ブログ。
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
日本のインターネットの草分け。鈴木幸一
「先週、区役所で
新型コロナワクチンの接種を受けた」

高齢者へのワクチン接種は、
確かに少しずつ進んでいる。

鈴木さんの接種会場は、
区役所の1階ロビーだった。

受付から接種に至るまで、
高齢者のサポートを、
役所の人と思われる関係者がたくさんいて、
なにくれとなく、面倒をみている。

「世話をする人の数が
過剰ではないかと思ったのだが、
観察をしていると、高齢者の世話は
本当に手がかかり、
過剰な数と思えるほど、
たくさんの世話をする人が、
面倒をみたほうがいいようだ」

同感だ。

そして鈴木さんの専門の考え方。
「IT化というのは極論すれば、ある程度、
ITを使いこなせない人間は生活ができない」

「そこまで強い方針を出さない限り、
なかなか進まない」

その通り。

菅政権のデジタル庁は、
この命題にどう解答を出すのか。

「できない人は、昔ながらのやり方で
生活ができることを
許容することが続く限り、
2重、3重の仕組みの存在を許すことになり
逆にコストが高くなり、
間接人員が増えるばかり」

鈴木さんは言い切る。
「そんな合理性だけの施策が
日本で受け入れられるはずもない」

「あらゆる人に、
やさしさを維持する日本という国は、
IT化ということだけをみれば、
世界的に後れを取ることは
致し方のないことかもしれない」

最後に高齢化の話になる。
「あのボブ・ディランがこの5月に、
日本風に言えば傘寿になった。
80歳である」
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スティービー・ワンダーは言っている。
「初めてBlowin’ in the Windを知ったのは
15歳の時だった」

すごいことだ。

ボブ・ディランが傘寿を迎えたニュースは、
鈴木さんにも自分の高齢を実感させる。

そして”Like a rolling stone”

How does it feel
どんな気持ちだ
How does it feel
どんな気持ちだ
To be on your own
ひとりぼっちになるというのは
With no direction home
帰るところがないっていうのは
Like a complete unknown
知り合いもなく生きるのは
Like a rolling stone?
石ころみたいに転がっていくのは
〈佐藤良明訳〉

高齢化社会と言っても、
すべての高齢者が、
ローリングストーンではない。

DX(Digital Transformation)は、
提唱者のストルターマン教授によれば、
Good Lifeをもたらさねばならない。

良い生活であり、良い人生である。

ITもデジタルも、
ワクチンもSDGsも、
そのためにあるのだ。

〈結城義晴〉


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