「ツルヤみどり店」クリニックと経産キャリア官僚の不祥事
横浜線の中山駅に集合して、
群馬県みどり市へ。
商人舎恒例の店舗クリニック。
途中、関越道の寄居パーキングで休憩。
2時間半ほどのドライブで、
ツルヤみどり店に到着。
一昨日の6月24日にオープン。
期待の群馬県2号店。
ツルヤは長野県のローカルチェーンだ。
その長野の企業が隣の群馬に出店。
コロナ禍キャズムのなかの1号店は、
昨2020年11月12日に開業。
群馬県や北関東だけでなく、
全国に衝撃を与えた。
その競争の模様を商人舎1月号で、
特別企画として紹介、分析した。
ツルヤ「群馬前橋の陣」
ご好評をいただいた。
そのツルヤの群馬第2号店。
興味いっぱい。
ツルヤの店を見て、買物して、
それからトライアルへ。
スーパーセンタートライアル笠懸店。
こちらは古いディスカウントストア。
ツルヤと直近で競合している。
ご一緒したのは今回も、
アイダスグループ社長の鈴木國朗さん。
それから、
フレッセイ笠懸店。
この店はツルヤが出てくる前の、
地域一番店。
フレッセイはツルヤを挟んで、
西側にフレッセイ赤堀店を出している。
さらに地元のやましろやかさがけ店。
土着の廉価型スーパーマーケットだ。
さらにベイシアマート笠懸店。
ベイシアのスーパーマーケット。
ウォルマートでたとえると、
ネイバーフッドマーケットの位置づけ。
さらに3.5㎞ほど離れるが、
新しいバイパスができて、
むしろ一番影響受けるだろう、
とりせん大原店。
この店もいい管理状態で、
とりせんにとって重要な店舗だ。
それらの真ん中に飛来したのが、
ツルヤみどり店。
さて、どんな店なのか。
前橋南店とどう変わったのか。
はたまた変わらなかったのか。
鈴木國朗はどう分析したか。
結城義晴はどう見て、どう考えたか。
それは月刊商人舎7月号にて。
7月10日発刊。
乞う! ご期待。
さて、
経済産業省の不祥事。
キャリア官僚の男2人の逮捕。
経済産業省経済産業政策局所属で、
産業資金課係長と産業組織課員。
28歳の同年。
国の家賃支援給付金約550万円を、
だまし取った容疑だ。
2人は2019年に、
ペーパーカンパニー新桜商事を設立、
同社の事務所の家賃を不正に申請して、
給付金を受け取った。
AERA dot.が取材して書いている。
「タワマンに外車」
「2人とも慶応義塾高校時代の同級生」。
係長は慶応義塾大学からメガバンクに就職、
退職して2018年経産省入省。
課員は同じく慶応義塾大学から、
東京大学ロースクールを経て、
司法試験に合格、20年に同省に入省。
係長は高級外車2台を所有し、
一番町のタワーマンション14階に居住。
月の家賃は約50万円。
経済産業政策局は経産省の出世コース。
産業資金課係長は企業の資金調達を担当。
産業組織課員は不正競争の防止などを担当。
慶応創始者の福沢諭吉は言っている。
「金銭は独立の基本なり、
これを卑しむべからず」
しかし、こうも言う。
「自ら労して自ら食うは、
人生独立の本源なり」
労せずして、食ろうてはならない。
そして、
「世の中で一番尊いことは、
人のために奉仕し、
決して恩にきせないことです」
公僕たる官僚の本質は、
「人のために奉仕」する役割だ。
それが国をだまし、
金銭を着服する。
「奉仕」の真横に「偽善」がある。
福沢は最後に言う。
「世の中で一番悲しい事は、
うそをつく事です」
もちろんキャリア官僚が悪いわけではない。
慶応義塾の高校や大学が劣るわけでもない。
たった一つのケースだろう。
そう信じたい。
しかしこのマインドが、
組織の底に根を張ってはいないか。
学び舎に潜在してはいないか。
今回の事件は悲しすぎる。
福沢先生も怒りを通り越して、
悲嘆に暮れているだろう。
倉本長治。
「損得より先に善悪を考えよう」
この考えは日々、一瞬ごとに、
自ら反芻していなければならない。
「奉仕」の真横に「偽善」がある。
店にそれがあってはならない。
〈結城義晴〉