H2Oと万代の「業務提携」と最も売れる日に売らない「野田岩」
土用丑の日。
商人舎オフィスと、
道を隔てた向かいのビル。
横浜野田岩。
麻布野田岩の暖簾分けの会社。
天然鰻は絶品。
麻布の本店は、
旧商業界のそばにあって、
愛用した。
金本兼次郎店主は、
故倉本長治主幹の支持者で、
商業界社長時代の私が行くと、
自ら店に出てきて、
歓待してくださった。
不思議なことにその野田岩が、
横浜につくった商人舎のそばにもあった。
今日は土用丑の日。
「本日
土用丑の日につき
お休み致しております」
もっとも鰻が売れる日に、
鰻を供養する。
定かではないが、そんなことも言われる。
野田岩は土用丑の日には、
注文が殺到するためで、
提供する鰻の質を落としかねないから、
敢えて休業する。
老舗としてのこの考え方、私も賛同する。
さて商人舎流通スーパーニュース。
H2Onews|
万代と包括業務提携/関西圏のスーパーマーケット連携進む
エイチ・ツー・オーリテイリング㈱と㈱万代。
荒木直也H2O社長と阿部秀行万代社長が、
二人揃って記者会見をして、
包括業務提携に関する基本合意書を結んだ。
H2Oは阪急百貨店と阪神百貨店が合併して、
持株会社によって関連会社をまとめて、
関西随一の小売企業となった。
傘下のスーパーマーケットは、
㈱阪急オアシスとイズミヤ㈱、
そしてカナート㈱。
食品事業売上高は2811億円で店舗数178。
万代は156店舗で年商3795億円。
両者の包括的業務提携は、
関西圏のリージョナルで、
圧倒的なシェアの確立を意味する。
質問に対して私は、「ノーコメント!」
ただし一言。
「コロナが時間を早めた、でしょう」
その新型コロナウイルス新規感染陽性者。
東京都が3177人で初めて3000人を超えた。
昨日のブログでは、
4000人、5000人になりかねないと書いた。
神奈川県はこれも初めて、
1000人を超えて1051人。
埼玉県870人、千葉県577人。
いずれも過去最高。
大阪府も798人、
沖縄県が347人。
全国では9576人が確認された。
重症者は522人、
そして死亡者8人。
詩人・川崎洋の作品。
「存在」
「魚」と言うな
シビレエイと言えブリと言え
「樹木」と言うな
樫の木と言え橡の木と言え
「鳥」と言うな
百舌鳥と言え頬白と言え
「花」と言うな
すずらんと言え鬼ゆりと言え
さらでだに
「二人死亡」と言うな
太郎と花子が死んだ と言え
※樫(かし)と橡(とち)
※百舌鳥(もず)と頬白(ほおじろ)
川崎の言う通りだ。
毎日、人数を書くたびに、
川崎の詩「存在」を思う。
しかしこの感染確認者急増が、
オリンピックの所為ではない、
とは、言い切れない。
もちろん、
アスリートたちが悪いわけではない。
それを準備し、運営する人たちも、
応援、支援する人たちも、
誰一人、悪くはない。
今日も器械体操では、
橋本大輝が個人総合で金メダル。
柔道女子70キロ級では、
新井千鶴が見事な優勝。
競泳女子200メートル個人メドレーで、
大橋悠依が二つ目の金メダル。
それ以外にも男子サッカーは3連勝、
野球の侍ジャパンも見事な逆転勝利。
これ以上ないと言うほど、
頑張っているし、成果を上げている。
国民を勇気づけている。
私も興奮した。
しかしオリンピックが開催されているから、
人々のコロナ予防の気分が緩んでいる。
これも事実だろう。
このジレンマこそ、
今の日本の最大の問題だ。
このストレスは、
国民の中に溜まっているに違いない。
しかし野田岩のように、
最も売れる日に売らない姿勢。
もっとも喜ばしい日々に、
それに浮かれすぎない心構え。
私たち一人ひとりに、
それが求められている。
私たち一人ひとりが、
太郎であり、花子であるからだ。
〈結城義晴〉
2 件のコメント
頑張ってください^^
応援しております^^
通りすがりの方へ。
ありがとうございます。
頑張り過ぎずに頑張ります。