大腸検査食の「朝・昼・晩」とパラリンピック閉会式
今日は一歩も外に出なかった。
食事は大腸検査食。
「エニマクリン」
朝食は鯛がゆ。
レトルトに入った粥を温める。
昼食は和風ハンバーグと白がゆ。
ん~、味は「いま三」くらい。
それに、すぐにお腹が空く。
そこで間食も用意されている。
ゼリーミールとビスコ。
そして最後に夕食は、
コーンポタージュ。
これだけ。
朝食・昼食・間食・夕食で、
991.5グラム、835キロカロリー。
夜、下剤を飲む。
胃と腸の中のものを、
すべて洗い出して、
スッカラカンにする。
そのためのエニマクリン。
堀井薬品工業㈱が総販売元、
江崎グリコ㈱が販売者。
お世話になりました。
明日は大腸の内視鏡検査です。
空きっ腹を抱えて、
東京2020パラリンピック閉会式を、
ちらっと見た。
何しろ、今日は、
原稿執筆の最終コーナー。
パラリンピック旗が最初に入場。
最後は開催国日本の国旗。
日の丸はデザインとしても、
実にいい国旗だ。
選手団は先に入場して待っている。
各国の国旗だけが最後に入場。
パフォーマンスが披露されたが、
それは見なかった。
閉会式のクライマックスは、
次回の開催地への引継ぎ式。
東京都の小池百合子知事から、
パリのアンヌ・イダルゴ市長に、
パラリンピック旗が引き継がれた。
パリ大会が目指すのは、
「すべての人に開かれた大会」
パリ大会は、
すでにコンセプトが出来上がっている。
グランドデザインと言ったらいいか。
それがとてもいい。
国歌「ラ・マルセイエーズ」の演奏は、
ルーブル美術館から。
サモトラケのニケの前で、
手話パフォーマンス。
歌唱ではなかったけれど、
とてもよかった。
最後はパフォーマーの指先が映し出され、
「繋ぐ」意志が象徴的に示された。
イダルゴ市長も胸に手を当てて、
国家を聴いていた。
それからフランスのパフォーマンス。
義手の少年と手の青年。
車いすの人たちの手による、
集団パフォーマンス。
X。
頭を抱える。
天に伸びてゆく。
そして、Fin。
素晴らしかった。
国際パラリンピック委員会、
アンドリュー・パーソンズ会長。
44歳のブラジル人。
力強くて簡潔で、
これも素晴らしかった。
最後に聖火が消えた。
すべてのパラリンピアンが、
ひとりひとり、
青空にむかって
まっすぐ竹竿を立てた。
ありがとう。
〈結城義晴〉