イオンスタイル横浜瀬谷開業取材と「万引き防止」の言葉
シルバーウィーク。
なんだか高齢者週間のイメージ。
だからだろうか、この言葉は、
最近、あまり使われない。
それに祝日は、
月曜日の敬老の日と、
木曜日の秋分の日だけ。
ゴールデンウィークと比べると、
明らかに見劣りする。
同時に今週は彼岸週間。
月曜日が彼岸の入り、
木曜日が彼岸の中日、
日曜日が彼岸の明け。
テレビなどで報道されるのは、
「人流」は増えていることだ。
それでも全国の新規陽性判明者は、
一昨日の月曜日で2224人、
昨日の火曜日が1776人、
今日の水曜日が3245人。
この沈静化、
いったいどうしたことだろう。
今日は午前中、オンライン会議。
㈱True Dataの取締役会。
お陰様で好調な営業状況。
それでも次々に様々な問題が起こる。
まるで映画のようだ。
しかし会社はどこでも、
そんなドラマのようなものだ。
事実は小説よりも奇なり。
役員会が終わったら、
東横線で横浜駅へ。
それから相鉄線で瀬谷駅へ。
その駅前に、
今日、グランドオープンしたのが、
イオンスタイル横浜瀬谷。
商人舎流通スーパーニュース。
イオンリテールnews|
駅直結「イオンスタイル横浜瀬谷」9/22オープン
今日はイオンリテールの広報が、
記者たちに大いにサービスしてくれて、
朝と午後の2回、取材の機会を設けてくれた。
ありがたい。
私は当然、午後の部。
2層のフード&ドラッグ。
1階は生鮮食品、日配品、
そして惣菜の売場。
2階は駅直結の駅側の入り口は、
イオン薬局のドラッグストア。
それからグロサリーと酒売場、
さらに冷凍食品売場。
その1・2階をエスカレーターが結ぶ。
意欲的な試みで、
問題を解決しようとしている。
イオンリテールの商品力は、
俄然、向上している。
ちょっと感心した。
店長は津留﨑敬樹さん。
初めての新店店長。
現在、45歳。
この店の前は横浜のイオン駒岡店店長、
その前は奈良のイオンいかるが店店長。
その奈良時代に優秀店長となって、
アメリカ研修に参加した。
講師は結城義晴だ。
この店でも必ず成果を上げる。
私はそう思った。
それから林博明さんは、
南関東カンパニー東神奈川事業部長。
林さんも最近、
ヒット店舗を次々に出している。
そしてそれらはいずれも、
スーパーマーケット業態である。
それから吉田和弘さん。
経営企画本部広報部長。
吉田さんの配慮で、
午後の部ができて、
私も参加することができた。
感謝したい。
イオンスタイル横浜瀬谷。
競合相手は、
駅を挟んだ反対側の、
イトーヨーカドー食品館瀬谷店。
2018年3月31日オープンの2層。
こちらもスーパーマーケットだ。
そしてイトーヨーカドーから、
ビル2つ隣がマルエツ瀬谷店。
こちらは1フロアのスーパーマーケットで、
2階にテナントの非食品ショップが入る。
スーパーマーケットの激戦。
日本中の傾向だ。
月刊商人舎10月号で分析しよう。
さて、朝日新聞に面白い記事。
「”謎の言葉”で万引き3割減」
読んだ人もいるだろう。
ベイシアフードセンター常滑店。
愛知県常滑市の店だ。
万引きの被害が半年で3割減った。
2種類の不思議な言葉を、
店のあちこちで
利用客の目に触れるようにした。
それは、
「万引き防止 実験Ⅱ」
昨年10月、黒地に白字のカードに、
この文句を書いて棚に置いた。
カードは縦7cm、横5cm。
プライスカードとほぼ同じ大きさ。
菓子や卵、ビールなどの売場に、
合計1000枚以上。
さらにレジ前の床には、
「防カメピント調整」の文字。
発案したのは、
愛知県警常滑署生活安全課長、
中川元宏警部、46歳。
「防犯カメラなどの対策に気付かせて、
思いとどまらせるのが狙いです」
多くの店にあるのは、
「防犯カメラ作動中」の文言。
見慣れてしまって万引き犯には、
効果が薄い。
ヒントにしたのは「仕掛学」。
著者は松村真宏大阪大学教授。
人の行動を促すアイデアを、
研究対象とする学問。
この効果は大きかった。
昨年9月から半年間の万引き被害額は、
前年同期比で30.7%減少。
松村教授によると、
誰かに見られていると感じると、
実際には見られていなくても
恥ずかしくない行動を取るようになる。
「被視感」というが、
それを利用した仕掛けだ。
警部ではなくて、
店長や店員さんから、
こういったアイデアが出たらよかった。
読書して、考察する。
商売は行動科学だし、
店舗運営は心理学だ。
〈結城義晴〉