2008スーパーマーケットとレードショーと「抽象化能力・具現化能力」
朝の新宿から富士山が見えた。
新宿中央公園は紅葉真っ盛り。
抽象化の能力と、
具現化の能力。
私たちが仕事をしたり、
生活したり、
趣味を楽しんだり、
さまざまな行動、活動をするとき、
必要なもの。
進歩する。
進化する。
それは、抽象化の能力と
具現化の能力の、
相互往来によって、
もたらされる。
マイケル・ポランニーのいう「暗黙知と形式知」にも、
この抽象化と具現化の力は作用する。
「知」そのものが、抽象化によって、もたらされる。
その抽象化されたものが記号化されると、形式知になる。
形式知を使って、具現化の能力が発揮され、
「暗黙知」が生まれる。
セブン&アイホールディングス名誉会長・伊藤雅俊さん、
アークス社長・横山清さんと、
会っていて、
そんなことを考えた。
横山さんとは、30時間ほど、同じ場所に居た。
昨12月5日は東京新宿のハイアットリージェンシー東京で、1日中、
日本セルフ・サービス協会の目白押しの会合。
午前中は、同協会正副会長会議。私も同席。
昼からは、2008スーパーマーケットトレードショー実行委員会。
来年、2月20日22日、東京ビッグサイト東館を借り切って開催される。
その後、協会設立50周年記念事業推進委員会。
同時並行で、トレードショーの正副実行委員長・協会会長の座談会。
私はそのコーディネーター。
その後、トレードショーの記者発表会。
そして、日本セルフ・サービス協会新会員歓迎懇親会。
懇親会の中締めは、恒例の副会長・中島元一郎さん。
2008スーパーマーケットトレードショーはもう満コマ。
すなわち、コマが売り切れ状態。
商売繁盛。
ドイツの食品メッセ「アヌーガ」はしっかり利益を出している。
フランスの「シアル」はトントンか。
アメリカのFMIは、転機を迎え、ラスベガスに会場を移す。
日本のトレードショーは絶好調。
なぜなのか。
主催者側の努力の賜物だろうが、
それだけではないような気がする。
人々が、集いたがっている。
競争は激化する。
2010年に向けて、
何かが収斂するように、
時代が動いている。
私には、それがびんびんと感じられる。
その中で、トレードショーのような集える存在が、
クローズアップされてくる。
最も高く大きく具現化されたものに、
人々は結集する。
そしてそこにマスが集うことによって、
次の時代の抽象が導き出される。
私は、1日中、新宿にいて、
そう考えた。
だから具現化の力の次に、
今、抽象化の力が求められている。
<結城義晴>