万代ニトリモール東大阪店オープンの「正しい問いと正しい答え」
4泊5日の大阪出張から帰って、
一晩、ゆっくり寝た。
それにしても、
オミクロン株。
世界保健機関(WHO)が、
「懸念される変異型(VOC)」に指定。
Variants of Concern。
指定されたら1週間で、
30カ国・地域を超える感染が確認された。
もう世界中に広がっていると見られる。
欧州疫病予防管理センターは、
EU内では数カ月後に、
コロナ感染者の半数超が、
オミクロン型になると予測した。
南アフリカ共和国の国立感染症研究所の発表。
10月はデルタ型が92%だったが、
11月の感染の74%がオミクロン型に変わった。
南アは6月から8月に第三波に襲われた。
デルタ型が主流だった。
それが11月中旬には、
1日200~300人程度まで減少。
日本も同じようになる危険性が、
ないとは言えない。
オミクロン型は、
ワクチンの免疫をすり抜けるようだ。
ただし毒性は弱そうだが、実態は不明。
一方、新しいPCR検査手法が確立された。
オミクロン型が1日以内で判別できる。
検査法やワクチン、経口薬など、
開発のスピードも上がっている。
私は朝から東京・御成門。
慈恵大学病院。
こちらは古い病院の建物。
新しいのがこちら。
近代的な建築。
ショッピングセンターか、
ホテルのロビーといった感じ。
この古い病院舎ではじめてのPCR検査。
感染したとか、熱があるとか、ではない。
来週、この病院に入院するので、
あらかじめ検査を受けた。
血液検査、レントゲン検査、心電図検査。
一通りの検査をして、
これも結構、疲れる。
昼前の東京タワー。
銀杏の黄色にタワーの赤と白。
それから商人舎オフィスに出た。
月刊商人舎12月号の最終責了。
大阪出張で書ききれなかった原稿を、
一気呵成に全部書いて、責了。
特集のまえがき、
結城義晴の「定義集」。
表紙のCover Message、
扉のMessage of December。
表4の広告はブルーチップ㈱。
宮本洋一さん、
ありがとうございます。
さて、昨日のブログでお約束した、
万代ニトリモール東大阪店。
12月3日オープン。
ニトリモールのユニクロが撤退。
そこですでに入居していたAOKIを、
そのユニクロのスペースに移動させて、
AOKIのあとに万代が入った。
変則的な390坪。
しかし万代の最新型で、
しかも大胆に方針変更した。
朝7時から全体朝礼。
まず相川徳央店長が、
自分の特長を述べたあとで、
この店の方針を語った。
店長自身のポジショニングだ。
相川さんは万代知識商人大学1期生。
それから阿部秀行社長の講話。
いつものように実にわかりやすい話。
パートタイマーの人たちにも、
よくわかる話し方だ。
メモを取る社員もいる。
幹部に交じって私も講話を聴く。
左はエリアマネジャー中ノ忠敏さん。
万代知識商人大学花の2期生。
私の右が取締役店舗運営担当の圓石一治さん。
その後ろが芝純常務取締役。
阿部社長のあとは中ノエリアマネジャー。
東大阪は万代の本部があるお膝元。
そのドミナントの真ん中への出店だから、
中ノさんも力が入る。
最後に「やるぞ!」三唱。
万代らしく、締めた。
店舗入り口には惣菜部門と青果部門。
ヤオコーが「こってり型」店舗で採用する方式。
入口の一丁目一番地には、
開店記念の「7つのデニッシュ」
ベーカリー部の藤本光哲さんが、
何度もなんども試作して開発した自信のアイテム。
藤本さんは万代知識商人大学第1期生。
それからホールのピザ。
焼きあがるとベルを鳴らして顧客に知らせる。
これはトレーダー・ジョーのレジ方式。
オープン日は1日で1000枚売る。
青果部門ががらりと変わった。
農産出身の阿部社長の指示だ。
見る人が見ればわかる。
来年の日本中の潮流を示している。
畜産もがらりと変わった。
これも見ればすぐにわかる。
水産は万代の「顔」だ。
対面販売の「立ち売り」に、
顧客が群がる。
バックルームでは、
腕利きの精鋭メンバーが、
フルスピードで調理をする。
この速さはほかの企業ではまねできない。
これがあの万代か、と思わせるような、
洗練された店づくりとなった。
ポジショニング戦略を正しく採用している。
冷凍食品、日配品、グロサリーは、
万代の原動力である。
FSSFセミナーで阿部さんが語り、
結城義晴が丁寧に解説し過ぎたMD。
来年は消費もマーチャンダイジングも、
さらに大きく変わる。
それを見せつけた万代の新店だ。
朝日新聞「折々のことば」
第2223回。
重要なのは、わたしたちが、
正しい問いを出すことです。
そして……
正しい答えを聞く耳を
持とうとすることです。
(アンゲラ・メルケル講演集『わたしの信仰』から)
「時代をめぐる”正しい問い”は、
“正しい答え”を含んでいるはずで、
それを政治の手法で
実現してゆくことが望まれる」
「問題は政治や経済以上に
精神的な価値観に懸かっている」
正しい問いは、
正しい答えを含んでいる。
万代の朝礼で全員が唱和した経営理念。
「正しい商品を、
正しいサービスで、
正しい価格にて提供する」
その正しさは、
正しい問いによる、
正しい答えが教えてくれる。
〈結城義晴〉