商人舎1月号発刊! 「特集2022革新的予言」のパラドックス
月刊商人舎新年1月号、
本日発刊!!
[特集]
2022確信的予言
ポストコロナの知識商人の「テーマ資源」
[Cover Message]
ピーター・ドラッカーは、
「予言するな」と戒めた。
神秘的現象としての「予言」をすること、
それに盲従することを厳しく警告した。
しかし一方でドラッカーは
「モニタリングせよ」と説いた。
「観察せよ、記録せよ」である。
そうすれば、
「すでに起こった未来」が見えてくる。
本誌はずっとこの姿勢を貫いてきた。
すなわち当てずっぽうの予言はしない。
けれどポストコロナ時代への
節目の2022年初頭、
たった一度だけ禁を犯して、
あえて確信的予言を試みよう。
それはモニタリングを続けてきた結果として、
見えてきた「すでに起こった未来」の姿である。
島田陽介の大予言を清聴せよ。
本誌の予言に耳を傾けよ。
これらの予言は、
「テーマ」という一粒の麦を
「テーマ資源」として掘り起こさせ、
豊かな実りをもたらす苗床と
なるものだからである。
[Contents]
あえてする予言。
タイトルは、
「島田陽介の大予言」
85歳の最高峰。
一気呵成の1万2000字。
チェーンストアは個店経営へ。
是非、読んでみてください。
結城義晴の述懐は、
「個店経営とチェーンストア3.0」
「片山隆の予言」
欧米のストアフォーマットは、
衝撃的な自律型店舗へ。
日本もそれに引っ張られる。
そして「結城義晴の2つの予言」
消費とMerchandisingの変質。
「禁欲円」と「享楽円」のコンセプトによって、
消費はどう変わり、商品政策はどう動くか。
コーポレートの変容。
会社二階建て構造によって、
今年のM&Aはどう進むか、
そしてSDGs問題はどうなるか。
今月は読み物特集です。
ケーススタディは、
万代ニトリモール東大阪店。
大胆なマーチャンダイジング転換は、
「享楽円」購買への対応と見た。
最後に特集のあとがきは、
「2022革新的予言」のパラドックス。
新年号らしい特集になりました。
小売流通業に関する1冊の本を読むごとし。
ご愛読のほど、お願いします。
月刊商人舎を購読していない方も、
目次やこのブログを見て、
楽しんでください。
「ああ、こんな方向に行くんだ」と、
今年1年を展望してみてください。
1月はそんな月です。
さて、日経新聞電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
「年末から年始にかけて、
歴史のある大手企業トップの言葉が、
複数の新聞紙面に掲載されている」
それらを読んで、鈴木さんのひとこと。
「いずれも過去にとらわれず、
思い切った変革、改革を
実施していくといった言葉が目に付いた」
コロナ禍の断絶「キャズム」によって、
変革は求められている。
しかし大事なことがある。
「大企業となるまでに
成長の鍵となってきた、
独自のコーポレート・カルチャーを
軽視する発言もあって、
逆に心配になったのである」
「変えるべきことと、
変わらず貫くべきカルチャーを
しゅん別していかないと、
歴史的な大企業にしても、
ひそかに衰退への道が始まると思う」
同感だ。
この後の指摘が、
経験に裏打ちされていて、
実に鋭い。
「当初はよく注意しないと
わからない変化が、
あるとき、まるで、
転げ落ちるかのような過程で、
どんどん巨大になって
崩壊への道をたどるのではないかと、
心配してしまうのである」
納得。
しかしこういう時には、
今日もピーター・ドラッカー。
「未来を築くために
初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを
決めることではなく、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを
決めることである」
「新店ドラ」も好評発売中。
もちろん、よろしく。
月刊商人舎1月号。
「特集のあとがき」の最後の言葉。
「予言」とは、
どんな時代の、誰のものでも、
パラドックスの提示に他ならない。
本誌2022年の確信的予言が、
いずれも逆説的であればあるほど、
「予言」の価値は高まるのである。
〈結城義晴〉