AがWを超えるごとく!
確かに時代は変わる。
コロナが時代を変える。
WからX、Y、Zと進んで、
再びAへと戻る。
AはZまでをも包含すると、
嘯(うそぶ)く。
アマゾン・コムは22%伸びて年商47兆円。
ウォルマートは56兆円から4%伸びるか。
このまま何もなければ来年度中に、
アマゾンがウォルマートを抜き去る。
その原動力は、
インターネットにある。
だからAは店舗をもたない。
商圏の制限もない。
品揃えも在庫も、
店舗への搬送も、
店舗での人員も、
必要としない。
だからAは、
Zまでも包含すると嘯く。
ネットスーパー・エイジが始まる。
コロナ禍の閉塞された生活が、
時代の歯車をギシリと回した。
そしてここに不可逆性の原理が横たわる。
しかし新しい地平においても、
店舗の優位性が減じることはないだろう。
店舗の存在価値がさらに問われるだけである。
そのポジショニングが練磨されるだけである。
そして磨かれた店々はますます輝く。
だからこそ店と売場を変えよう。
人を育てよう。
組織をつくりかえよう。
AがWを超えるときに、
AにもWにもできない店をつくろう。
〈結城義晴〉