「プーチン戦争」の破綻と万代渋川店の「緊急告知」
ロシアのウクライナ侵攻、
1カ月を経過した。
「プーチンの戦争」と表現されるが、
ウクライナの粘り強さは、
信じられないほどのものだ。
自由と独立。
国家というものの存在意義を、
教えてくれる。
一方、国際社会の団結は、
当初、歯がゆさが残ったものの、
強さを発揮し始めた。
その結果、
プーチンの作戦は破綻した。
もう破綻している。
さて一昨日の東大阪。
万代知識商人大学第7期の講義があった。
昼食はいつも、
本社下の万代渋川店で調達する。
青果部門の一丁目一番地は、
必ず単品量販訴求。
よくできていて、
ボリューム陳列が崩れない。
一丁目一番地の裏側は必須の定番商品。
鮮度と品質が良くて、安い。
旬の果物はイチゴ。
1パック398円。
三列目の野菜の売場も、
陳列線が低くて買いやすいし、
商品が選びやすい。
商品管理が行き届いていて、
いつもきちんと補充している。
コーナーには旬の商材。
故北野祐次関西スーパー創業者が、
「ハイライトアイテム」と名づけた売り方。
それが万代にある。
水産部門は天井のイラストが、
ショップ形式をイメージさせる。
つまり農産から水産へと、
空間の変化を顧客に教える。
そして今日の売り物「広告の品」。
カラスかれい100グラム100円。
「本日のおすすめ」は、
「旬盛りお造り」。
6点盛りで698円。
生カツオ、マアジ、太刀魚、
活真鯛、活ブリ、トラウトサーモン。
万代の強みは、
今日、今、これがお買い得という商品を、
必ず提案し、品切れしないことだ。
そして対面の籠盛り。
4月1日の朝8時から、
「スーパー月の市」。
それが告知されている。
惣菜売場が奥主通路の真ん中にある。
「お弁当の中で一番売れている唐揚げ弁当」
398円。
昼時につくりたてを、
これだけ積み上げる。
畜産部門では、
国産牛モモ赤身ブロック。
100グラム298円。
「ローストビーフを作ろう」と提案されている。
さつま極味豚。
100グラム288円。
これも万代の開発商品で、
ブランド化されている。
店舗左翼コーナーを曲がると、
日配品売場。
一番奥、レジ側にパン売場。
よりどり2コ108円。1コ58円。
どんな顧客も2コ、4コと買っていく。
これもボリューム陳列が崩れない。
そして予告。
3月30日(水)、緊急入荷。
昨年爆発的に売れた万代あんぱん。
「あいつが帰ってくる!」と書かれている。
万代渋川店は、
本部にやってくるたびに、
万代大学の講義のたびに、
定点観測している。
派手さはないものの、
いつも吟味された、売りたい商品が、
明確に提示され、顧客に迫ってくる。
これがスーパーマーケットの本来のあり方だ。
〈結城義晴〉