商人舎4月号「値上げvs価格凍結」とライフ決算発表「やられた~!」
Everybody! Good Monday!
[2022vol⑮]
2022年第15週。
4月第3週。
すっかり春らしくなった。
桜が散ると新緑が美しい。
一年で一番いい季節だ。
この3年間、
常時、マスクをしているから、
花粉症もそれほどひどく感じられない。
だから余計に、一番いい季節である。
スポーツも大盛況。
ゴルフの「マスターズ」は、
昨年、松山英樹が優勝して、
今年も期待を抱かせた。
タイガー・ウッズも、
昨年の自動車事故の怪我から、
奇跡的に復帰して、
決勝ラウンドに進んだ。
毎年この季節は、
夜と朝がひっくり返って、
テレビ観戦する。
松山は2日目には2位につけていたが、
その後、パットが入らず、
結局、2オーバーの14位タイ。
初優勝のスコッティー・シェフラーは、
25歳のアメリカ人。
ニュージャージー州で生まれ、
テキサス州アーリントンで育った。
テキサス大学で活躍し、
2018年にプロ転向。
190センチ91キロの巨体で、
フェードボールを打つ。
今回のマスターズでは、
圧倒的にショットが良く、
終始リードして勝ち切った。
ゴルフ界にまた新しいスターが登場した。
一方、日本のプロ野球界。
千葉ロッテマリーンズの投手。
佐々木朗希。20歳。
大船渡高校時代から、
時速163キロの直球を投げて、
大谷翔平を超えていた。
その佐々木朗希が、
オリックスバファローズ戦で、
完全試合をしてしまった。
しかも三振を19も奪取して日本記録。
若い人たちの活躍はうれしいものだ。
さて、
月刊商人舎4月号、
本日発刊!!!
[特集]
値上げvs価格凍結
製造業ブランドと小売業ブランドの相克(そうこく)
いつものように、
[Cover Message]
日本小売業界初の「価格凍結宣言」は1980年。中内㓛ダイエーによる宣言だった。それをイオンが受け継いで、何回も何回も「価格凍結」を実施してきた。西友はウォルマート流の「プライスロック」ポリシーを貫く。
世は製造業ブランドの値上げオンパレード。食品の9割方のアイテムが値上げされるのだろうか。
コロナ禍とウクライナ危機。世界は揺れに揺れている。社会不安は増大している。そうして景気は悪化し、物価が上がり、原材料費や物流費が高騰し、人手不足は慢性化する。
「価格凍結宣言」は、製造業に対する小売業としての産業的な意義を強くもっている。製造業ブランドの値上げに対して、小売業ブランドはどう動くのか。その動き方によって、小売業の社会的な価値とポジションは変わっていく。小売業は製造業ブランドと小売業ブランドを、どのように組み合わせて販売してもよい。その自らの意志が政策に反映されているか否かがもっとも大切なことだ。声の大きな者の言に従うことは、もう止めねばならないし、その時代は終わっている。
そして[Contents]
巻頭特別インタビューは、
川野幸夫さん。
㈱ヤオコー会長にして、
日本スーパーマーケット協会会長。
チェーンストア産業と、
スーパーマーケット産業において、
現時点の最重要課題がすべて網羅された。
そのうえヤオコーの戦略も解説していただいた。
感謝したい。
特集の「値上げvs価格凍結」では、
土谷美津子さんのインタビュー。
イオン㈱執行役商品担当で、
イオントップバリュ㈱代表取締役社長。
タイトルは、
イオン価格凍結宣言の「内側」
これも絶対に読んでおくべき、
ロングインタビューです。
それから島田陽介先生と結城義晴の、
値上げと価格凍結に対する考え方。
今回は両者の違いがよく出た内容です。
月刊商人舎は1冊1特集を売り物にしてきた。
しかしこのところ特別企画などを、
どんどん増やしてきた。
4月号は特集以外に特別企画が2本。
第1は、
ヤオコー「Foocot2号店」の進化。
鈴木哲男先生と結城義晴の分析。
こちらはかなりの部分の見解が一致しています。
第2の特別企画は、
店舗改装に意志を込める。
関西スーパー鴻池店
マックスバリュ関東津田山店
どちらも意欲的な改装店舗です。
さて今日は午後4時から、
東京商工会議所会議室。
ライフコーポレーションの決算記者会見。
人数を絞ってソーシャルディスタンシング。
それからZOOMによるオンライン方式。
やはりリアルの会見が一番いい。
はじめに岩崎高治社長の写真撮影。
それから河合信之常務が、
決算内容を説明。
営業収益は7683億3500万円で、
前期比1.2%増。
営業利益は229億3200万円で16.3%減、
経常利益は236億9500万円で15.8%減。
それでも営業利益率は2.98%、
経常利益率は3.08%。
コロナ禍前の水準を大きく上回っている。
新規店舗と既存店活性化の投資、
採用投資を積極的に続けて、
リアル店舗もネットスーパーも、
順調に推移した。
そのあと岩崎さんが丁寧に、
ライフコーポレーションの現在のすべてを語った。
良い経営者は会社のことを、
全部、知っている。
その最後の方で紹介されたのが、
セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店。
今度の金曜日4月15日にオープンする。
それを岩崎さんは、
「スーパーマーケット4.0」とぶち上げた。
私は思った。
「やられた~!」
私が打ち出そうと考えていたコンセプトを、
岩崎高治に先を越された!!
凄い。
会見が終わってから、
岩崎さん、森下留寿専務と話した。
私のコンセプトは「チェーンストア4.0」で、
これは秋に単行本として出版する。
しかし同じような感覚を、
岩﨑さんが持っていた。
参った。
というところで、三人で写真。
ありがとうございました。
恵比寿ガーデンプレイス店、
見ものです。
では、みなさん、今週も、
凄いことをしよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉