昭和の日に思うこと、そして合掌。
ゴールデンウィークが始まった。
初めは昭和の日の祝日。
昭和天皇の誕生記念日だった。
昭和生まれとしては、
微妙な心境だ。
それでも、
行く春や昭和は遠くなりにけり
絶対に誰かが、
そんな句を作っていると思っていたら、
やっぱりそっくり同じのがあったし、
類似した句は数知れず。
もちろん元の句は、
中村草田男の昭和6年の作。
降る雪や明治は遠くなりにけり
明治も激動の時代だったが、
昭和は太平洋戦争と戦後を経験して、
激動の連続だった。
しかし平成の30年間も、
さらに4年しか経過していない令和も、
激動の日々だ。
これからを担っていく人たちは、
ほんとうに大変だろう。
明日の30日と明後日の5月1日は、
土日曜日。
そして来週火曜日からの三連休が、
憲法記念の日、みどりの日、
子どもの日。
今日は白幡クラブの会計監査をした。
地元の横浜市立白幡小学校の校庭開放活動が、
今、名前を変えてクラブとなった。
私はかつてこの会長を務めていたが、
いまは年に二度のご奉仕。
会計監査と総会での報告。
少しでも地元とつながっていたい。
そんな気持ちで役目を引き受けている。
ツツジが真っ盛り。
しかし横浜は篠突く雨。
つつじ生(いけ)て
其陰(そのかげ)に
干鱈(ひだら)裂(さ)く女
松尾芭蕉の真骨頂。
凄い。
北海道新聞の巻頭コラム、
「卓上四季」
死を恐れることではない」
フランスの思想家モンテーニュの言葉。
「予見とは吉凶いずれに対しても
等しく行われる行為」
「危ないと判断することは
おびえではないのだから、
恥じる必要もない」「恐怖とは
判断の不足から来るものであり、
勇気の不足によるものではない」
モンテーニュは宗教戦争の中で、
危険に遭遇しても動じなかった。
「恐れがなかったのではなく、
驚愕と自失がなかった」からだ。
「冷静な判断があれば
慌てず対応できるということだ」
知床の観光船遭難事故。
冷静な判断をしなかった者の責任は、
極めて重い。
「出航判断の是非と運航体制が
問われることは間違いない」
コラム。
「モンテーニュの言葉を借りるなら、
危険を正面から認めることの方が
むしろ勇気を要するものである」
亡くなられたなかに、
28歳の小池駿介さんがいた。
㈱リオン・ドールコーポレーション取締役。
福島県立会津高校から、
慶応義塾大学商学部に進み、
東京の人材サービス会社に勤めた。
それからリオン・ドールに戻って、
3年前から取締役。
ご本人にはお会いしたことはないが、
優秀で人柄の良い青年だったようだ。
父上の同社社長・小池信介さんのご心痛、
察するに余りある。
このブログに書いていいものかどうか。
ずっと悩んでいたが、
やはり書き記しておきたい。
日本の小売産業は、
未来を担う貴重な人財を失った。
ご愁傷さまです。
心から、心から、
ご冥福を祈りたい。
合掌。
〈結城義晴〉