ヤマダ・ノジマ・アクシアルの決算と「時間は回っている」
黄金週間明けと考えていいのか、
まだ連休の続きと思ったほうがいいのか。
5月6日は中途半端な日だ。
今日が誕生日の人には申し訳ないけれど。
朝、出勤のときに見つけた花。
バーベナ。
別名「美女桜」。
それからネモフィラ。
今日は月刊商人舎5月号の責了の日。
昨日も一昨日も書き続けて、
やっと脱稿し、責了した。
お疲れ様とありがとう。
ご期待ください。
おもしろい雑誌です。
伊藤園の江嶋祥仁さんから、
今年も新茶をお送りいただいた。
送り来し新茶や一人占めにせむ
〈石川桂郎の句集「高蘆」から〉
心から感謝します。
商人舎流通SuperNewsは、
3月期決算が続々。
ヤマダnews|
21年度年商1兆6194億円・経常利益25%減の減収減益
㈱ヤマダホールディングスの決算。
売上高は1兆6194億円で前年同期比7.6%減。
営業利益は657億円で28.6%減、
経常利益は741億円で25.0%減。
つまり減収減益。
営業利益率は4.1%、経常利益率は4.6%。
新フォーマットの「LIFE SELECT」は、
2021年6月18日の熊本春日店を皮切りに、
改装・増床による転換によって、
18店舗をオープンした。
自慢話になってしまうが、
私はこのブログでも言い続けていた。
ヤマダ電機は必ず、
電機を取って「ヤマダ」になる、と。
それが「LIFE SELECT」フォーマットで、
家電中心にしていることは変わらないが、
住まい用品ディスカウントストアになった。
それでも減収減益。
一方、ノジマnews|
年商5650億円8.0%増・経常利益44.5%減の増収減益
㈱ノジマは、
売上高5650億円(前年同期比8.0%増)、
営業利益332億円(2.0%減)。
経常利益359億円(44.5%減)。
経常大幅減は、
スルガ銀行株式会社の持分法適用化の影響。
営業利益率は5.9%、経常利益率は6.3%。
新宿、池袋など駅前の好立地に積極的な出店。
17店舗を新規出店し、既存店改装も進めた。
社長の野島廣司さんは、
長らく商業界で勉強し、
とくに故川崎進一先生に師事した。
その成果が出ていると思う。
うれしい限りだ。
アクシアルnews|
年商過去最高2465億円/利益は過去2番目の好業績
アクシアルリテイリング㈱の決算。
売上高は過去最高。
営業利益、経常利益、純利益は、
過去2番目の結果となった。
おめでとう。
その売上高は2465億円、
営業利益103億円(前年同期比14.9%減)、
経常利益106億円(15.5%減)。
営業利益率4.2%、経常利益率4.3%。
範囲の経済圏の中で、
寡占から鼎占へと進んでいる。
アクシアルはそこで、
実にいいポジションを得ている。
もちろん経営幹部と従業員の努力の成果だ。
胸を張っていい。
朝日新聞「折々のことば」
第2371回。
むかしは
一直線に進んでいくように
感じてたけど、
ここでは
回ってる感じがする
(『川上農園通信』第318号から)
都会から宮崎県の里山に移住し、
農園を営む夫婦。
「綾町イオンの森」の人たちだ。
「ここでは”時間は回っている”」
「毎年、同じことを同じ順にやる。
やり損なってもまたやる」
「遊びに来た学生にそれを話すと、
彼は考え込み、
時間を直線と思い始めたのは
“目標とか決めた頃”かなと呟(つぶや)いた」
「時の重心が現在から未来に移行すると、
時間も未来に引っ張られるからか」
小売業も農業と同じで、
時間は回っている。
一直線に進むばかりが、
いいわけではない。
時間は回っていながら、
少しずつ前進する。
毎月の雑誌づくりも同じだ。
それでもじりじりと前に進めばいい。
一直線の前身こそむしろ、
異様で危険なのかもしれない。
〈結城義晴〉