「冷蔵庫vsテレビ」と「民主主義」の勝利
Everybody! Good Monday!
[2022vol㉑]
2022年第21週。
そして5月第4週。
ジョー・バイデン米国大統領来日。
日米関係、日米中関係、
日米韓関係、そしてウクライナ。
この79歳の第46代大統領が、
そして世界最大の民主主義国家が、
人類の未来に大きな責任を負っている。
われわれの日本国も、
同じように人類の未来に責任をもつ。
それが強く認識されたバイデンの来日だ。
一方、ウクライナに侵攻したロシア。
5月12日の日経新聞コラム「大機小機」
タイトルは、
「冷蔵庫はテレビに勝てるか」
「テレビと冷蔵庫の戦い」
ロシアの民意をめぐるたとえだとか。
「テレビ」は国営放送が垂れ流す、
官製プロパガンダを象徴する。
「冷蔵庫」は人々の生活実感を表す。
「冷蔵庫がいっぱいのうちは
人々はテレビの言うことを信じるが、
冷蔵庫の中身が乏しくなれば、
官製情報を疑い始める」
現在はまだテレビが勝っているか。
しかし西側による制裁が長引けば、
生活必需品の不足や値上がりが顕著になる。
そうすれば、冷蔵庫が巻き返す。
テレビ対冷蔵庫の構図は、
言論統制が厳しい中国にも当てはまる。
北京冬季五輪開幕式当日の2月4日。
習近平主席とプーチン大統領は、
共同声明で西側を強く非難していた。
「民主主義保護の名目で
他国に内政干渉している」と。
コラムニスト。
「民主主義にも山ほど欠陥はあるが、
民意をないがしろにし、
独裁者の面子(メンツ)のために
多くの人の命が失われたり、
理不尽な都市封鎖で
自由を奪われたりする体制よりは、
はるかにマシだ」
「ここは旗色を鮮明にしておきたい。
がんばれ冷蔵庫」
「頑張れ冷蔵庫」と訴えても、
冷蔵庫の中身が乏しくなって、
冷蔵庫の重要性が高まるように頑張れ!
というのだから淋しいことだ。
その意味では日本はまだまだ、
大抵の家庭で冷蔵庫の中は豊かだ。
それを小売業が支える。
街には「冷蔵庫替わり」の業態も満載だ。
だからだろうか、
テレビの言うことを盲信する傾向がある。
冷蔵庫満載であっても、
自分で調べ、自分で考える、
そんな国民でありたい。
それが真の民主主義だ。
そしてわが小売業、サービス業は、
民主主義の中で花開く。
今日は午後から、
横浜商人舎オフィスに、
林廣美先生、ご来訪。
惣菜マーチャンダイジングの第一人者。
85歳。
林の前に林なく、
林の後に林なし。
その林先生と3時間近くも、
話し合った。
月刊商人舎6月号で、
たっぷりと語ってもらう。
ご期待ください。
今週は明日の火曜日もオフィスに来客。
水曜日は午前中、オンライン会議。
午後は岐阜に出かける。
そして木曜日1日、
レンタカーを借りて店舗巡り。
金曜日の5月27日は、
伊藤園陳列コンテスト最終審査会。
その間にも、
冷蔵庫とテレビの闘いは続く。
ロシアで、中国で、
日本で、アメリカで。
そして私は民主主義が、
勝利することを信じている。
「民主主義は
最悪の政治形態と
いわれてきた。
他に試みられた
あらゆる形態を除けば」
It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.
〈ウィンストン・チャーチル〉
かつて荒井伸也さんが言っていた。
サミット㈱社長・会長。
「スーパーマーケットは、
デモクラティック(民主的)な組織です」
だから冷蔵庫の中を豊かにすることができる。
顧客を賢くすることもできる。
では、みなさん、今週も、
デモクラティックに。
Good Monday!
〈結城義晴〉