台風去って大阪へ。第1四半期決算の「良い戦略」
台風4号「アイレー」
長崎県に上陸したが、
九州を横断中に、
温帯低気圧に変わった。
しかし各地で大雨を降らせた。
お見舞い申し上げたい。
私は横浜商人舎オフィスで、
原稿執筆と入稿。
今月号は故岡崎久彦さんや、
故外岡秀俊さん、
そして遠藤乾さんが書かれたものを、
参考にさせてもらった。
岡崎さんは元外交官、評論家の論客。
サウジアラビアとタイで特命全権大使を歴任。
外岡さんは元朝日新聞編集局長で、
ジャーナリスト、小説家。
昨年12月23日に逝去した。
遠藤さんは国際政治学者。
東京大学大学院教授で、
読売・吉野作造賞を受賞している。
原稿を書くなかで、
どういうわけか、
怒りのようなものが込み上げてきた。
ウクライナ問題などに関して、
私のストレスがたまっていたのか。
それが巻頭の原稿に、
ストレートにあふれ出てきた。
そういったときもあるだろう。
それもいい。
夜の8時半まで必死で書いてから、
新横浜に向かった。
雨はやんでいた。
すぐにチケットを買って、
新幹線のホームに上がる。
待合室に座っていると、
後ろをひかり号が過ぎていった。
私が乗るのは21時13分発ののぞみ115号。
乗り込んでパソコンに向かっていると、
2時間余りで新大阪に着いた。
新幹線の構内にもう人影は見当たらない。
新大阪隣接のホテル。
大阪は雨がしとしと降っていた。
定宿は上本町のホテルだが、
遅く入る時はこのマリオット。
新幹線から近いのがいい。
さて商人舎流通SuperNews。
このところ、
第1四半期決算が報告されている。
U.S.M.Hnews|
第1Q営業収益1736億円・経常利益68.7%減の減収減益
ウエルシアnews|
第1Q売上高2677億円7.6%増・経常利益18.6%増
サンエーnews|
第1Q営業収益512億円0.7%増・経常利益26億円1.0%増
アークランドサカモトnews|
第1Q巣ごもり消費の反動減で売上高828億円
U.S.M.Hはスーパーマーケット業態で、
減収減益。
ウエルシアはドラッグストアで、
増収増益。
サンエーは総合スーパー中心で、
微増収微増益。
アークランドサカモトは、
ホームセンターで多分、
増収増益だが、
収益認識に関する会計基準を採用したので、
今期はわからない。
四者四様。
営業利益率と経常利益率は、
ユナイテッドが0.4%、0.5%。
ウエルシアは2.9%、3.9%。
サンエーは5.0%、5.2%、
アークランドサカモトは、
同じく7.1%、7.6%。
売上高や利益額の前年対比指標は、
コロナ禍の巣ごもり消費の反動などがあって、
今、正確に企業力を示してはいない。
しかし利益率は、
その企業のレベルを表している。
商品値上げやエネルギーコストが、
歴史的高騰を見せるとき、
良い戦略のもとに進む企業は、
戦術の失敗を取り戻すことができる。
今、自覚すべきは、
根本的な戦略の問題である。
〈結城義晴〉