第72回商業界ゼミナール「貫け! まっ正直商法」
2004年1月から2月への「20〆行動日誌」
□まず、吉野家・安部修仁社長の「勇気ある決断」に拍手。「勇気とは、未知なる世界に一歩、目隠しで踏み込む心のあり方だ」(『メッセージ』より)
□2004年1月から2月への『20日〆行動日誌』□当たり前のことだけれど、前号の続き。前号は石川県・和倉温泉のあえの風から私の手書きの「20日〆行動日誌」を送ったため、人名に誤植が多発。申し訳ありませんでした。すべて私の悪筆が原因です□1月21日、能登空港から羽田へ。能登空港は、一度滑走路に出たものの降り積もる雪で、ロビーに引き返し、1時間後に出発。前日は石川県同友会の例会で盛り上がった。東京に戻って、新横浜の全国セルコチェーン新春トップ会へ。清水信次日本スーパーマーケット協会会長(ライフコーポレーション会長兼社長)の『3分の1だけ生き残り論』は衝撃的でしたが、私も同感。22日、朝から『コンビニ』拡大媒体会議。午後『商業界』媒体会議。23日、午前中、恒例の小社部長会。夜、東京會舘で、パチンコチェーンストア協会の新年賀詞交歓会。毎年のことながら、「ご指名に従いまして、乾杯の音頭」。居並ぶ政治家諸氏には『商業人口1260万人論』で、パンチ一発。
□26日、午後、『販売革新』媒体会議。夕方、役員会。27日、日本優良家具販売協同組合の総会で講演。28日、朝、浜松町・メルパルクで、2月ゼミナールの会場下見と打合せ。午後、磯見精祐さん来社。西友ウォルマートのリストラについて論議。夜、湯島で、大学時代の先輩・後輩と一献。29日、午前中、編集長会議・新製品開発会議。午後、新丸ビルで三菱インフォメーションテクノロジー主催のセミナー。白部和孝さんと二人羽織。セイミヤ加藤勝正社長、ヤオコー大塚明常務と聴講者も豪華版のセミナー。30日、午後、日経ホールで「フランチャイジーフォーラム」。フランチャイズチェーンへの加盟店の側からの問題提起。応援します。この日、茨城のマスダ民事再生法申請。沈鬱。夜、東京連合同友会の新年激励会。
□2月に入って、2日。朝から連続的に役員会。夜、東京ヒルトンホテルでパチンコホール業T&Tの山田孝志社長と中華料理。意気投合。3日、小社上半期業績報告会。社員全員に12月末までの営業の数値を公開し、意志一致を図る目的で行っています。午後、出版合同会議。4日、都市センターホテルで国際チェーンストア協会のセミナー。コーネル大学名誉教授ジーン・ジャーマン先生の話は、印象深かった。ほとんどが私にとって周知の事実だが、アメリカで、本当に長い間チェーンストアを見てきた先生の一言一言には重みがある。廣田正菱食会長、コンサスタントの川一男さんとの情報交換も意義深かった。会社に戻ってから、夜、神戸へ。ポートピアホテル。翌日、オール日本スーパーマーケット協会の販促フェスティバル。私は販売技術コンテストの審査委員。一日中、審査。これもすこぶる勉強になる。夜のパーティのあと、北野祐次協会名誉会長を囲んで、若い経営者の車座談義はとてもよかった。翌朝は、販売技術コンテストの講評。「大量陳列は売れて、儲かるプレゼンテーションでなければならない」。7日、採用試験、面接。
□9日、朝『食品商業』拡大媒体会議。その後、管理職面接。夕方、横浜みなとみらいにパシフィコ横浜訪問、下見。10日、午後、『飲食店経営』媒体会議。12日、『ファッション販売』媒体会議。13日、朝、単行本『メッセージ』が刷り上ってくる。いい感じ。大森一郎さん、二宮護さん、感謝。10時30分から2月ゼミナール事務局会議。午後、東京會舘で寺岡精工優秀営業マン表彰式。夜、幕張メッセでドラッグストアショーレセプション。松本南海雄会長、樋口俊一副会長(現参議院議員)みな自信満々□そして16日、東京プリンスホテルで第72回商業界ゼミナール前夜の連続会合。運営委員会総会、エルダー会・チューター会総会、㈱商業界会館株主総会、故倉本長治主幹を偲ぶ会。明日から、いよいよ商業界ゼミナール。緊張感と期待感に、胸がはちきれそうです。
□17日、第72回商業界ゼミナール。昭和26年から53年間に渡って、日本の商業をリードしてきた通称『2月ゼミ』。今回は1400人の参加を見ました。それだけで、一つの大きな目的は果たした。なぜなら、今回のテーマである「貫け!まっ正直商法」の趣旨にこれだけ多くの商業者が賛同して集ってくれたからです。大成功。ありがたいことです。私は倉本初夫主幹の特別講話に続いて、基調講演。「まっ正直商法を実行しよう」。まっ正直商法には、誰も、1人も反対しません。しかし徹底し、実践し続けることは難しい。それでも実行し続けている立派な商人はいます。そんな人たちに学ぶのがこのゼミナールの目的です。私の基調の話の後は、緒方知行さん、芝寿し社長の梶谷晋弘さん、ホンダクリオ新神奈川社長の相澤さんのリレー講演、そして渥美俊一先生の特別講演と続いて、いよいよ劇団ふるさときゃらばんのミュージカル『パパの明日はわからない』。すばらしかった。私はこのミュージカルを見るのが3回目だったのですが、みたび泣きました。それからバス22台をつらねて、舞浜のシェラトングランデトーキョーベイへ大移動。1台だけ高速道路で接触事故を起こしたそうですが、ほぼ無事に到着。その夜、そして翌日、翌々日と50講座の総合セミナー。こちらも充実。ありがとうございました。
〈結城義晴〉