HATOCでの勉強会講義で夏原平和さんとお別れした。
東北6県の夏祭りが復活。
コロナ禍で3年ぶりに開催された。
日経新聞が取り上げた。
来場者数は合計で約545万人、
経済効果は6県合計で約370億円。
夏は祭りだ。
最も経済効果が大きいのが、
青森ねぶた祭。
今年は大型ねぶた17台が運行。
盛岡さんさ踊り。
延べ160団体の浴衣姿の踊り手が、
市内中心部を練り歩いた。
秋田市の秋田竿燈(かんとう)まつり。
238本の竿燈が勇壮に夏の夜空を彩った。
仙台七夕まつり。
商店街を色とりどりの七夕飾りが彩る、
「静」の祭り。
私はこれを「夏物在庫処分」の祭と言っている。
しかし夏は祭りだ。
甲子園の祭は、
全国高校野球選手権大会。
ベスト4が決まって、
1日、休養日が設けられた。
準々決勝の前日と翌日、
準決勝の翌日。
都合3日が休養日に充てられる。
たいへんな進化だ。
エースに2日続けて投げさせるのは、
その選手の将来をダメにする危険性がある。
そのベスト4に残った滋賀県近江高校。
今、滋賀の彦根にいるが、
地元の盛り上がりは大変なものだ。
妙な縁があって、
滋賀にいて、近江を応援する。
大阪から滋賀に移動して、
平和堂のアル・プラザを3店視察した。
それから彦根のホテルに泊まって、
朝、南彦根の平和堂本社「HATOC」へ。
Head Office And Training Omotenashi Communication。
快晴の青空にピンク色の建物が映える。
1階のロビーにモニュメント。
平和堂敦賀店とアル・プラザ敦賀。
金曜・土曜と平和堂の勉強会。
商品本部のバイヤーや支配人、統括店長たちが、
2日に分かれて学ぶ。
朝10時から夕方5時半までの長丁場の勉強会だ。
コロナ感染症拡大もあって、
リアルとウェブでの参加になる。
初日は70名あまりがリアル聴講。
はじめに社内講師。
ショップ事業部部長の藤田幸之助さん。
ワールド出身で、
リフレクト事業や百貨店事業を担い、
アセアン・中国市場、FC事業も手掛けた。
平和堂が進めるショップ事業の推進役として、
今年、平和堂に入社した。
これまでの取り組みを紹介しながら、
平和堂におけるビジネスモデルの方向性を、
専門性を交えて語ってくれた。
テーマは持論の「ポジショニング戦略」。
サブタイトルは、
ポストコロナの日米チェーンストア競争を踏まえて。
後方では平松正嗣社長をはじめ、
福嶋繁取締役やエリア営業部長など、
幹部も勢揃い。
午前中の1時間は、
自著『コロナは時間を早める』から、
スライドを使って、
大事なポイントを講義。
昼食を挟んで、午後は、
日米のチェーンストアの動向をレクチャー。
さらにチェーンストアと商品部バイヤーの役割、
バイヤーのための市場分析手法、
プライベートブランド開発などなど、
戦略的な技術論を講義した。
そして最も伝えなければならない、
フォーマットとポジショニング戦略。
フォーマット戦略のための、
ポジショニングはどのように築かれるべきか。
平和堂へのエールも込めて、
講義は30分伸び、夕方6時に終了。
商人舎もブログ用に撮影。
70名あまりが揃うと、顔が見えないが、
手でハトッピーを表現している。
HATOCには、
亡き夏原平和さんの写真パネルが、
飾られている。
平松さんとのツーショットもある。
HATOCに来ると、
夏原平和さんを思い出す。
講義の一番最後、
夏原さんのことが思い出されて、
一瞬、詰まってしまった。
ほんとうにさようなら。
ここへ来て、
1日、心を込めて講義して、
やっとお別れができた気がした。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉