万代知識商人大学大学院で「生産性を上げる」を語る
昨日から大阪にいる。
台風一過の青空とはいかないが、
ずいぶん、涼しくなった。
万代知識商人大学大学第7期。
今年は万代の中核を担う人財が集う。
さらに取締役がほぼ全員揃う。
だから「万代知識商人大学院」と称する。
その第4回講義。
第4回のテーマは
「サプライチェーン&オペレーションマネジメント」
9時から結城義晴の第1講義。
冒頭はいつものように、
マネジメント体系のおさらい。
会社は6つのマネジメントによって、
成り立っている。
そしてサプライチェーンマネジメントは、
それらにどのように関係するのか。
ローゼンワールドの信条から始める。
シアーズ・ローバック中興の祖。
さらに、
サプライチェーンマネジメントの意味と定義、
製造業と小売業の相違をガイダンス。
今日の司会は石川慎也さん。
人事部マネジャー。
上手な進行だった。
店舗オペレーションの観点から、
生産性向上のための視点で講義した。
万代の多くの指標を駆使しながら、
大胆な仮説や提案もしてくれた。
企業内大学のいいところは、
自社の経営数値を使って、
具体的に論じることができる点だ。
第3講義は山口成樹取締役。
システム・物流管掌。
山口さんのテーマは
「新センター構想におけるその機能と役割」
堺物流センターの役割と現在の課題、
さらに近未来のセンター構想を講義した。
プロダクトマネジメントの誕生。
アダム・スミスの分業の概念から、
テイラリズムとフォーディズム。
これらは歴史的にも、
極めて重要な原則を示してくれる。
さらにアンドルー・シューハートの品質管理。
エドワーズ・デミングの14の原則、
大野耐一の「トヨタ生産方式」。
製造業のプロダクトマネジメントは、
小売業の作業システムに、
大いに参考になる。
さらに小売業のLSPの本質。
レイバースケジューリングプログラム。
2時間ちかく、じっくりと講義した。
全体のレクチャーが終わると、
問題解決編に入る。
万代カレッジ大学院恒例の、
ディスカッション。
前列に講師のお二人と、
関連する管掌を担う取締役が、
受講生を向かい合って座る。
互いに質疑応答して、議論する。
加藤健常務も、
コーポレート管掌の視点から、
議論の中心となる。
写真右は松岡俊行さん。
生鮮商品部担当取締役で、
子会社アルヘイムフードサービス㈱社長を兼務。
左は人事・総務管掌の河野竜一取締役。
河野さんは日本生産性本部の定義を披露して、
生産性についての3つの意義を、
わかりやすく整理してくれた。
この幹部による2時間の討議。
テーマが「生産性を上げる」だから、
店舗オペレーションに対する、
あらゆる課題が俎上に上がった。
議論も実に活発で、
問題解決的だった。
実にいい内容だった。
前に出て議論を進めた取締役の皆さんに、
それぞれ一言ずつ語ってもらって、
議論を終わらせた。
最後は結城義晴の総括講義。
KPIとKGIを説明して、
目標設定とその達成について解説した。
KPIはKey Performance Indicator。
「重要業績評価指標」。
KGIはKey Goal Indicator。
「重要目的達成指標」。
全講義が終わると、
不破栄副社長が講義内容について、
解説を加えつつ評価してくれた。
不破さんは現在も、
日本生産性本部のコンサルタント資格を、
更新している。
その視点からも、
生産性を上げるテーマを総括してくれた。
大トリは阿部秀行社長。
小売業界や世間の常識にとらわれるな。
自ら考えよ。
それが商売だ。
阿部さんの講話はいつも変わらない。
それが万代の社風を構築している。
最後の最後は、
運営に尽力してくれた人事部マネジャー。
私の隣から海野正敏さん、
石川さん、入江功二さん。
いい講義の1日だったし、
いい運営だった。
お疲れさま。
ありがとう。
〈結城義晴〉