商人舎12月号特集「オーケーとロピア」の商人舎的比較研究
Everybody! Good Monday!
[2022vol㊿]
2022年第50週。
12月第3週。
今年もあと3週間。
「コロナは時間を早める」と、
自分で言っておきながら、
個別の出来事を振り返れば、
歯がゆいほど進まぬ時間もあった。
「戦争における行動は、
重たい液体の中で運動するようなもの。
ただ前進することも水中では、
敏捷、正確には行えない」
(クラウゼヴィッツ『戦争論』より)
そう、ウクライナ戦争は、
重たい液体の中での運動を続けている。
時間は早まってはいない。
早くやめなければならない。
さて月刊商人舎12月号。
雑誌が出来上がって、
印刷所から届くとき、
何とも言えない感動があります。
特集は、
オーケーとロピア。
表紙はご覧の通り。
オーケーは2022年3月期決算で、
営業収益5251億円。
日本スーパーマーケット順位は7位。
ロピアは年商2469億円で、
スーパーマーケット19位。
前年対比の成長率は、
オーケー3.2%、ロピア19.4%。
店舗数はオーケーが134店、
ロピアは71店。
オーケーは「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、
ロピアは「ロープライス・ユートピア」を標榜する。
その比較研究。
どちらも株式を公開していない。
もちろんアメリカには、
売上高480億ドルのパブリックスや、
328億ドルのHEバットが、
非上場企業として立派な成績を収め、
社会的にも高く評価されているから、
オーケーやロピアが株式上場する必要はない。
オーケーもロピアも
上場企業以上の企業価値をもっていると、
小売業界からも食品産業界からも認められている。
その理由は、両者の成長率の高さにある。
オーケーは最新年度こそ3.2%の伸び率だが、
2021年3月期は16.8%、2020年は10.2%、
2019年は10.6%伸びた。
ロピアは最低でも15%の成長率を確保し、
最新年度も19.4%である。
しかし急成長しているからこそ、
急降下もある。
業界雀たちはその急降下への
「野次馬的な期待」(?)も込めて、
注目している。
しかし本誌は
その野次馬の期待に応えたり、
さらにそれを煽ったりするつもりは
まったくない。
オーケーとロピアの本質に迫ろうと考える。
それが「商人舎的比較研究」の意味である。
目次をご覧いただこう。
二つのCase Study。
Ⅰ「横浜・港南台の陣」
こちらにあるのは、
[11・24ドキュメント]
標準モデル「オーケー港南台店」の
静かな開業
1店平均38.5億円企業の新店オープンをルポする
亀谷しづえの執筆。
[2022年最後の巨匠・鈴木哲男の調査]
低価格志向型両雄の激突と近未来
Ⅱ「堺・美原の陣」
[Photo構成]ロピア ららぽーと堺店
山本恭広編集長の力作。
必見だ。
ロピアはこの店で、
新しい価格政策を採用した。
青果部門。
そして「プライスマッチング」
さてその評価は。
ろぴあ ららぽーと堺店は、
万代ビバモール美原南インター店と激突。
それは何を意味するか。
そして[特集のあとがき]
最後は好きか、嫌いかだ!?
いつの号もそうだけれど、
この号はぜひしっかり読んでください。
では、みなさん、今週も。
最後は好きか、嫌いかだ?!
それに向けて日々、邁進しよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉