流通問題研究協会の講演と「あちらを立ててこちらも立てる」
Everybody! Good Monday!
[2023vol⑨]
2023年第9週。
2月最終週で、
今週水曜日はもう3月。
一月、往ぬる。
二月、逃げる。
そして三月、去る。
今週は講演と雑誌の原稿執筆に勤しむ。
今日の月曜日は、
午前中、オンライン会議。
第一屋製パン㈱の臨時取締役会。
午後は東横線と日比谷線に乗って、
神谷町へ。
かつて30年間も、
通勤に使ったルート。
駅を降りると、
再開発が進んでいる。
麻布台ヒルズが出来上がる。
そのメインタワー。
一方、わが商業界会館。
旧商業界会館と言ったほうがいい。
建物全体に布がかけられていて、
もうすぐ取り壊しか。
飯倉交差点で写真。
後ろに東京タワーが見える。
セブン&アイ・ホールディングスの本社があった。
商業界とセブン&アイは、
お隣さんだった。
東京タワーの下には、
新しい建物。
タワーはいつも雄大だ。
その東京タワーの前にある機械振興会館。
6階の会議室。
一般社団法人流通問題研究協会の講演会。
略称はIDR。
The Institute of Marketing & Distribution Research。
昭和41年(1966年)設立の経済産業省管轄の公益法人。
現会長は玉生弘昌さん。
㈱プラネット代表取締役会長。
「食品流通の未来を考える」セミナー。
今年度は8回開催された。
今日はその最終回。
最初に30分の講義。
コーディネーターの西田邦生さん。
㈱ジャパン・インフォレックス社長。
それから結城義晴の講演。
「コロナは時間を早めた」
会場でのリアル聴講と、
ZOOMでのオンライン聴講。
総勢70名くらいの研究会。
「コロナが時間を早める」と言い続けて、
もう4年が経過する。
その最新の情報と考え方を、
直近のサンフランシスコでの取材を交えて、
60分語った。
最後は「両利きトレードオン」
月刊商人舎の1月号の内容を紹介しつつ、
ポストコロナ時代を展望した。
それが食品流通の未来である。
ご清聴を感謝したい。
講演会の後は、
地下3階のレストランに移動して、
懇親会。
協会専務理事の橋本佳往さんが、
開会のご挨拶。
乾杯の音頭は西田さん。
そして乾杯。
橋本さんとツーショット。
第1回講師の白鳥和生さんと西田さん。
白鳥さんは日経新聞次長。
西田さんが通しで講義し、
第1回は白鳥さんで、最終回が私。
ありがとうございました。
楽しかった。
朝日新聞「折々のことば」
第2657回。
日本語でね、
本当の事を言おうとすると、
詩になるんですよ。
(コラムニスト小田嶋 隆)
「日本語では、
AはBだと断言せずに横に置き、
違う言い方をするほうが
高度なことが言える」
これ、同感。
「つまり詩は
“日本語の致命的なところの、
喉(のど)首を押さえているような文芸”だ」
編著者の鷲田清一さん。
「コラムニストは病床で語った。
そして11日後、
そのオリジナルな詩論を読ませてくれずに
逝ってしまった」
(東京ファイティングキッズ『ラスト・トーク』から)
文芸ではないけれど、
[Message of January]
両利きの歌
右利き? 左利き?
いいえ、両利き。
もともと左利きの人が、
両利きになりやすい。
コロナ感染拡大を抑えて、
経済と営業の活性化を図る。
ディスタンシングを堅持しつつ、
ホスピタリティを高める。
経費上昇要因に事欠かず、
利益増加要因は一本足打法。
コスト削減と粗利益増加。
その両立をあなたは求められる。
Ambidexterityは、
双面性、両利きの経営。
Compatibilityは、
両立性。
あちらを立てて、
こちらも立てる。
こちらを立てて、
あちらも立てる。
トレードオフは、
気楽で呑気な20世紀人。
トレードオンは、
強靭で思慮深い21世紀人。
右手のイトーヨーカ堂、
左手はセブン-イレブン。
左手を使って右手を叱咤するがごとし。
鈴木敏文の両利き経営。
成熟事業と新規事業。
リアル店舗とネット販売。
人間力経営とデジタル改革。
矛盾を包含し、かつ尊重する態度。
両利き経営の最大の課題は、
リーダーシップである。
トレードオンの最大の課題は、
胆力と論理性である。
あちらを立てて、
こちらも立てよ。
こちらを立てて、
あちらも立てよ。〈結城義晴〉
では、みなさん、今週も、
顧客を立てて、
仲間も立てよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉