春の甲子園の「敵失ペッパーミル」と真のカッコよさ
12月末決算企業の株主総会の季節。
今日は東京・小平。
第81期決算を承認していただいた。
粛々と総会は終わった。
私も4度目の非常勤の取締役に選任された。
よろしくお願いします。
総会後の取締役会も終了し、
逆光が眩しい。
自撮り。
新しい体制で頑張ろう。
新任の取締役に、とくに期待したい。
テレビなどではまだ、
WBCのニュースを引っ張っているし、
今週金曜日からプロ野球が始まる。
高校生はちょっと割を食った。
しかし準々決勝の結果が出た。
第1試合:
作新学院(栃木)3-12山梨学院(山梨)
第2試合:
専大松戸(千葉)2-9広陵(広島)
第3試合:
大阪桐蔭(大阪)6-1東海大菅生(東京)
第4試合:
報徳学園(兵庫)5-4仙台育英(宮城)
ベスト4による準決勝は明日の31日。
第1試合:
山梨学院(山梨)-広陵(広島)
第2試合:
大阪桐蔭(大阪)-報徳学園(兵庫)
この中から第2第3の、
大谷翔平や村上宗隆や佐々木朗希が、
出てくるのだろう。
WBCに出場する選手も現れるのだろう。
楽しみだ。
私はリアルの試合は見られないけれど。
このセンバツの第1日目のゲーム。
東北高校(宮城)の選手が敵失で出塁、
「ペッパーミル」のパフォーマンスをした。
WBCのヌートバーの真似だ。
背後にいた塁審がすぐに注意した。
さらに一塁ベンチの佐藤洋監督に駆け寄って、
「させないように」と注意した。
佐藤監督は「明るく楽しく」をモットーとする。
そこで試合後に高野連に反論した。
「日本中盛り上がっているし、
ダメな理由を聞きたい」
高野連は異例のコメントを返した。
「不要なパフォーマンスやジェスチャーは
従来より慎むようにお願いしてきた。
野球を楽しみたい気持ちは理解できるが
プレーで楽しんでほしい」
これに対して、
日経新聞の篠山正幸編集委員。
東北大学出身のスポーツ記者。
「メジャーには本塁打を放っても
ガッツポーズをしない、
というならわしがあった。
相手への侮辱になりかねないからだ」
実にカッコいいね。
「これも他者への気配りの結果、
というのがいいのであって、
ルールで決められたからやらない、では
美しくない」
今回の件に対して。
「これも、選手に任せればいい。
ことの善しあしを自分たちで考える方が、
よほどためになる」
同感だ。
塁審がやめさせるようにと、
ベンチにやって来て注意をするのも、
責任感なのだろうけれど、
どうかと思う。
監督がわざわざ反論するのも、
いかがだろうか。
これだけの騒ぎになったのだから、
当該の選手は多分、
自主的に相手の選手に、
詫びを入れているに違いない。
スマホもあるのだから。
そしてエラーで出塁したカッコ悪さを忘れて、
思わずペッパーミルをしてしまったことを、
恥じているに違いない。
今の若いスポーツマンは、
そんなものだ。
もっと信じてやっていいだろう。
ただしバリバリの大リーガーは、
大ホームランをかっ飛ばしても、
淡々と走ってベンチに戻るだけだ。
実にカッコいい。
若者たちには、
その真のカッコよさを知ってほしい。
〈結城義晴〉