食品値上げの「2万品目」超えとセブン&アイ役員人事の「15人態勢」
今日は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。
〈いつものように自撮りです〉
3月の株主総会で、
取締役や監査役の顔ぶれも刷新されて、
若返った。
3月の実績は上々でいいスタートを切った。
私はスリムな組織であることを強調した。
武蔵野線はもともと貨物線で、
神奈川から東京、埼玉、千葉を結んで、
首都圏の外環状線の役目を果たす。
旅客線としては、
東京の府中本町から千葉の西船橋まで、
さらに京葉線と結んで、
東京駅まで乗り入れる。
今、首都圏ではこの武蔵野線あたりに、
多くのショッピングセンターや店舗が開発されている。
外へ外へと開発は広がっていく。
それが首都圏の巨大さを示す。
さて、商人舎流通スーパーニュース。
帝国データバンクnews|
2万品目が値上げに/昨年より3カ月早く到達
「食品主要195社」価格改定動向調査。
飲食料品の値上げ品目数が、
4月18日までの判明ベースで、
累計2万3品目に達した。
昨2022年に2万品目到達は、
7月だった。
3カ月早い。
今後の値上げの予定は、
5月が793品目、
6月が2859品目。
このペースが続いた場合、
今秋にも年内累計3万品目の可能性がある。
値上げの季節は続く。
素早い対応が必須だ。
セブン&アイnews|
井阪社長続投の人事案発表/バリューアクト案に反対表明
㈱セブン&アイ・ホールディングスが、
注目の取締役の再任・異動人事を発表。
月刊商人舎4月号でも特集した。
[ドキュメント]
セブン&アイの行方
日本最大小売業の「明日はどっちだ?」
今日の発表はこの特集への答えでもある。
取締役会で決議されたのは、
井阪隆一社長を含む13名の再任、
さらに2名の新任取締役。
合計で15名。
ん~、多くないか?
こんなに取締役がいると、
取締役会での発言は制限される。
それとも3時間も4時間もやるのかな?
「もの言う株主」バリューアクトは、
井阪社長、後藤克也副社長ら、
現取締役4名の再任に反対している。
それへの解答で、
さらに2名を付け加えた。
それぞれに立派な人たちだが、
バリューアクトとセブン&アイが、
手札を出し合って、
場にはカードが散乱している印象だ。
商人舎4月号にも書いたけれど、
ステークホルダーは株主だけではない。
第一に顧客、
第二に従業員。
第三に取引先。
こんなに次々と取締役候補を出して、
顧客も従業員もどう思うだろうか。
イトーヨーカ堂など、
首都圏以外の地域の店は撤退する。
店長はじめ社員はどうなるのか。
パートタイマーさんたちはどうなるのか。
そんなときに、
取締役の顔ぶれだけは、
気前よく並べている。
ステークホルダーの他の一般株主は、
さらに世間はどう見るか。
「お客様は買ってくださらないもの。
お取引先様は売ってくださらないもの。
銀行はお金を貸してくださらないもの」
この心構えをもって商売に勤しむかぎり、
怖いものはない。
媚びる必要もない。
ただひたすら、
誰よりも「誠意」を尽くして、結果を待つ。
そして「信頼」を積み上げる。
伊藤イズムを忘れたら彼らは滞り、
これを思い出したら彼らは蘇る。
〈結城義晴〉