阪神タイガース岡田彰布の18年ぶりの優勝に思う。
そして阪神タイガースは、
セリーグ優勝。
18年ぶり。
おめでとう。
ファンの皆さん、
選手の皆さん。
そして岡田彰布。
私が早稲田の3年のとき、
岡田が北陽高校から入学して、
東京六大学のリーグ戦で7番レフトに入った。
法政の江川卓から3安打を放って、
俄然、注目された。
2年からはサードで5番。
3年のときには4番で三冠王を獲得し、
リーグ優勝を果たした。
4年のときには主将として、
リーグ連覇。
日米大学野球選手権大会では、
全日本の4番打者として全試合出場。
1年後輩の東海大学原辰徳と、
サードのポジションが重なったため、
岡田がショートに回った。
岡田の六大学リーグ通算成績は、
20本塁打・81打点・打率3割7分9厘。
打点と打率はリーグ記録。
現在も破られていない。
プロ野球のドラフト会議では、
6球団が1位指名した。
意中のタイガースに指名権が与えられ、
岡田は阪神に入団した。
サードには掛布雅之、
ショートには真弓明信がいた。
セカンドに回って、
やがて5番を打つようになった。
1985年、吉田義男監督のとき、
4月17日、甲子園での対巨人戦。
3番バース、4番掛布が、
バックスクリーンへのホームランを放った。
5番の岡田はプレッシャーの中、
「こうなったらホームランを狙うしかないやろ」
バックスクリーン3連発を決めた。
勝負に強いのが岡田彰布だ。
1992年には、
日本プロ野球選手会会長として、
FA制度導入に尽力した。
現役引退後はオリックスのコーチなど勤め、
2003年、阪神の一軍内野守備走塁コーチ。
星野仙一監督のもと18年ぶりの優勝。
そのオフ、星野が勇退して、
岡田が一度目の阪神監督就任。
2005年、JFKのセオリーを確立して優勝。
7回ジェフ・ウィリアムス、
8回・藤川球児、9回・久保田智之。
試合終盤の盤石の態勢を築いた。
金本知憲、鳥谷敬、今岡誠、
矢野輝弘、赤星憲広、桧山進次郎。
多彩なタレント揃いで、
見事な優勝だった。
9月29日に優勝が決まった。
それから18年、
今度はスターなしの、
監督采配が最大の特徴の優勝。
その証拠に、
勝利が決まったあとの胴上げで、
全選手が監督の方を向いていた。
カメラに写ろうと、
外側を向いていた者は、
ひとりもいなかった。
全員が監督を尊敬していた。
監督中心のチームがそこにあった。
見事、岡田彰布。
2年先輩の掛布も江川も、
これはできなかった。
18年前の9月、
私は何をしていたのだろう。
このブログを辿ってみた。
当時は商業界社長。
会社のホームページに、
[Message]というコーナーをつくって、
1カ月間の行動日誌を書いていた。
それをこの商人舎のホームページに移した。
2005年9月の1カ月を再録しよう。
結構、面白い。
□9月に入って、1日。朝から新横浜でイオンビジネススクールの講義。帰社して、磯見精祐さんと懇談。そのまま、新幹線で福井へ。翌2日は、第31回商業界北陸ゼミナール。720人の参加。テーマは「商業界で人間力を学ぼう」。久保博志大会実行委員長の主旨の通りに素晴らしいゼミナール。KIACONの澤田貴司さんの講演は、実感がこもっていて、良かった。澤田さんは御存知、ファーストリテイリングの元副社長。
□5日、ダイエー執行役員の小磯恵司さん、副本部長の塚田秀彦さん来社。午後、『食品商業』拡大媒体会議、出版合同会議。6日、夕方、第2回「新製品開発役員プレゼン」。
□7日(水)、午後、銀座でパチンコ・トラスティボード有識者懇談会。メンバーのUIゼンセン同盟会長の高木剛さんは、このたび連合の会長への就任決定。大役、ご苦労様です。そのまま、山形・東根へ。第33回商業界東北ゼミナール。テーマは「商人道一直線!今こそ人間力」。地方ゼミナールで「人間力」という言葉がテーマに使われるのは、今年2月の商業界ゼミナール(「本ゼミ」と呼びます)で、「信じよう!人間力経営」というメーンテーマを掲げたからです。矢口信哉実行委員長のもと360人が1泊2日で勉強。翌日の㈱ホンダクリオ新神奈川会長・相澤賢二さんの最終講演には、泣けた。
□翌9日(金)は、長岡へ。にいがた女性同友会主催の講演会。私と、マイカル創業者夫人で商業界エルダーの西端春枝さんの講演。400枚のチケットがほぼ完売とか。8年程前の白幡小学校PTA会長のとき以来か、女性に囲まれた会合。
□10日(土)は小田原で、日本ボランタリーチェーン協会トップセミナー。基調の講演。夜21時半まで懇親会。宮下正房協会会長と一緒に新幹線で帰浜。
□11日(日)朝、7時半のJALで札幌へ。日本セルフ・サービス協会のスーパーマーケット・トレードショー実行委員会へ。横山清実行委員長、増井徳太郎協会会長ともども元気いっぱい。翌12日(月)まで実行委員会など、目白押し。私の5つの提案、如何だったでしょう。
□11日夜は衆議院選挙。自民党歴史的圧勝。12日は夕方5時のJALで羽田まで飛び、乗り換えて、長崎へ。そして佐賀・嬉野温泉に。日本列島縦断は生まれて初めての経験。アメリカツアーの感覚か。翌13日、14日は充実の第40回商業界九州ゼミナール。大盛会の約700人の参加者で、100人の皆さんにはお断りした。詳細は本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上の「パブリッシャーズ・ボイス」にて。
□15日、鈴木國朗さん、小森勝さん、浅香健一さんとの会合。16日朝から『コンビニ』拡大媒体会議。昼、重要な13回目の会合。午後、『ファッション販売』拡大媒体会議。そのまま、茨城のつくばへ。杉山ゼミの店舗視察研修会に途中参加。夜は、杉山昭次郎先生を中心に議論沸騰。翌日は潮来に本部を置くスーパーマーケット企業のセイミヤ社長・加藤勝正さんのご案内でスーパーマーケットを中心に、視察。とりせん岩井店、ヨークタウン坂東、ジョイフル本田守谷店とジャパンミート。さらに赤塚まで車を走らせて、カスミとヨークベニマルの戦いを拝見。今のところ、カスミに軍配。ヨークベニマルの地域対応力と修正力が、これから徐々に発揮されてくるはず。最後にセイミヤ神栖店と同社の物流センターを訪れて、終了。セイミヤ加藤榮一会長にもお出まし願って、感激。
□18日、19日、本当に久しぶりの連休。ジュニア・ソフトボールの練習も休んで、ひたすら休養。その19日、敬老の日。午前5時54分、中内功さん、ご逝去。私の思いは本ホームページ上、及び『販売革新10月号』誌上「中内功氏追悼特集」にて。心より御冥福をお祈りします。
□20日、その中内さんの追悼小文を執筆。夕方3時、第3回新製品開発役員プレゼン。次々に新製品の開発にGOとNOを出します。21日、有楽町の東京国際フォーラム。寺岡ニューバランスフェアで講演。自分でも、良い話ができたと思う。翌々日、とりせん営業企画室長の小林宏安さんから、「講演に感動」のメール入る。これ、とてもうれしい。この日、夕方、4時、立教大学院の教え子の林勝君来社。新しいビジネス立ち上げの相談。頑張れ。22日、朝から連続拡大媒体会議。午前中『商業界』、午後『販売革新』と『飲食店経営』。夜、6時から役員会。
□26日、午前中、恒例の部長会。午後、来年2月開催の「第74回商業界ゼミナール企画運営委員会」。全国各地から商業界同友会のリーダーにお集まりいただき、とてもすばらしい企画が煮詰まってきました。乞う、ご期待。27日午後、編集長会議。今回は『コンビニ』の梅澤聡編集長が司会進行。夜はその梅ちゃんのコーディネートで、編集長懇親会。ゲストはみんなのアイドル・経理部長の布施敏夫さん。
□28日朝、サッポロビール本社で「エビス夏の陳列コンテスト」審査委員会。同社マーケティング本部長の寺坂史明専務とは、意気投合。今後もよろしく。
□29日午後、幕張本郷でイオンビジネススクールの最終講義。翌日30日、おふたりの受講者から「講義に感動」のメール。これも私の元気のもと。この日は、うれしいメールなどに返事を書きつつ、アメリカツアーのテキストづくり。迫っているのです。私はこの日誌でも、さまざまな講演をしていることを記していますが、講演には必ず詳細なテキストやレジュメをつくります。それ、かなり大変な仕事なのです□
阪神タイガースの優勝のことは、
一言も触れていない。
私はこうして18年前を生きていた。
岡田も18年前を生きていた。
そして18年後、
タイガースは優勝した。
おめでとう。
〈結城義晴〉
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