イズミヤスーパーセンター跡に出店した万代紀伊川辺店の新境地
万代が和歌山に初進出した。
その1号店は紀伊川辺店。
11月17日。
商人舎流通スーパーニュース。
万代news|
和歌山県初出店の「万代紀伊川辺店」11/17オープン
和歌山に出張したので、
訪れた。
もともとこの店は2008年4月23日9時、
イズミヤスーパーセンター紀伊川辺として開業。
しかし15年後の2023年3月26日。
閉館した。
そのあとにカインズと万代が入居した。
広大な駐車場を挟んで、
ニトリとケーズデンキがある。
アメリカのパワーセンターと同じだ。
ショッピングセンターの構成要素としては、
良く整っている。
イズミヤスーパーセンターが、
業態として完成しなかった。
それが撤退の理由だ。
そのあとのワンフロア3000坪に、
カインズのホームセンターと、
万代のスーパーマーケットが、
もちろんレジを分けて入居した。
その万代紀伊川辺店。
新しい万代が登場した。
最強のホームセンターと、
最強のスーパーマーケット。
店舗運営担当取締役の和久正樹さんと、
相川徳央店長。
相川さんは万代知識商人大学一期生。
丁寧に説明をしてもらって、
くまなく二巡した。
私、驚いた。
いい店だ。
この店は入り口に農産部門とデリ部門を設けた。
いわゆるダブルコンコースだ。
その惣菜はバックヤードを、
シースルーにして、
作業プロセスが全面的に公開されている。
そのあとはワンウェイコントロールで、
部門がゾーニングされている。
従来のコの字型レイアウトではない。
実に意欲的だ。
スーパーセンターの広大な売場に、
カインズと店を並べて出店したから、
このワンウェイコントロール型が有効だ。
農産部門の左端には、
「オリジナル商品大集合」のコーナー。
これがよく売れる。
惣菜からコーナーを曲がると、
水産部門の対面販売売場がある。
立ち売りをして活況を呈している。
精肉から日配、そしてパン売場へ。
奥主通路の左サイドが、
グロサリー売場。
チェックスタンドのところで、
三人娘と写真。
右が石本睦美フロントエンド部トレーナー。
万代知識商人大学五期生。
中は応援の中森なかもず店チーフ。
左がこの店の相谷フロントエンドチーフ。
笑顔が素晴らしい。
この店には完全セルフレジを導入した。
大阪の万代が兵庫、京都、奈良に出て、
和歌山の北側に進出した。
新しいエリアに出店することは、
チェーンストアに不思議なエネルギーを与える。
月刊商人舎新春1月号で、
紹介し、分析しよう。
楽しみにしてください。
そのあと、エバーグリーンへ。
物流センターに併設された店舗。
㈱廣岡、エバグリーン廣甚㈱の経営。
2023年2月期売上高は880億円。
そのスーパーエバーグリーンプラス。
まだ荒々しいけれど、
面白い店で大繁盛店。
和歌山に新しい店が登場する。
従来のチェーンは自分らしさを探求する。
そして小さなイノベーションを生み出す。
㈱エコス会長の平富郎さんは言う。
「競争は商人を磨く砥石である」
その通りだ。
競争を嫌がってはいけない。
何よりも顧客たちは、
小売業の競争を歓迎している。
磨き磨かれて、
店がより良くなることを、
顧客たちは望んでいる。
はじめから競争に参画しない者、
すなわち競争を楽しめない者には
進歩も革新も与えられない。
だから私は言う。
「競争はあなたの仕事です」
〈結城義晴〉