お盆商戦のピークは「小さく、狭く、濃く、深く」で、写真記録を撮ろう
昨8月13日、盆の入り。
東京駅新幹線ホーム。
意外なほどに空いていた。
帰省客が少ない。
「盆と薮入り」が「夏休みと帰省」に変わった現代。
しかし今年は、
値上げに次ぐ値上げと、
それに伴わない賃金やボーナスの据え置き・微増。
そこへ持ってきて、
北京オリンピックや第90回記念甲子園大会。
それらのマイホーム観戦で、
アットホームなライフスタイルが、
都市部を中心に広がっている。
暑い日中は、涼しいテレビ観戦、
涼しい朝夕にちょっと健康のために体を動かす。
アクティブなスポーツを見ていて、
それに脳は刺激を受けている。
夜も、NHKや衛星放送、民放まで、
こぞってオリンピックを煽る。
柔道選手3人の二連覇、北島康介水泳のこれも連覇、
星野ジャパンの野球や女子ソフトボールに一喜一憂。
そして、オリンピック後半の陸上競技が待っている。
男子100メートルで世界新記録は出るのか。
ハイライトのマラソンでは、
野口みずき選手が辞退して、
日本女子の連覇は成るのか。
ドキドキ、ワクワクの条件は揃ってきた。
真剣勝負は、小説よりも面白い。
テレビやスポーツがお好みでない人は、
静かに読書、散歩。
小説は小説で、面白い。
本屋さんでは、どうだろう。
蟹工船や人間失格、
古典的な文庫本がよく売れていないだろうか。
あるいは、漫画やアニメも、
売れていないだろうか。
ゲームソフトに人気は出ていないだろうか。
こんなロングバケーションの中で、
朝食、昼食、そして夕食。
食べること、
それをつくること。
これは楽しい。
ちょっと手を抜くこと。
これにも喜びを感ずる。
暑いときには売りにくいとされたパンやベーカリーも、
工夫次第で、お客様に、
小さな喜びを提供できる。
バーベキュー。
アメリカ人は大好き。
日本人にもバーベキュー派が増えてきた。
海水浴場に行ってみると、
泳いでいる人が少なくなった。
浜辺で、あるいは海を望む公園で、
バーベキューをしている人が実に多い。
山でも、
もちろん家庭の庭でも、
ベランダでも。
バーベキュー。
小さな幸せ。
小さな喜び。
小さな、連続的な爆発を起こすために、
「失敗を恐れない!」
失敗しても、小さな失敗。
1回の小さな失敗は、
地道な小さな勇気の繰り返しで、
十分に取り戻せる。
それがロングバケーションの中の商売の心構え。。
毎日の、
小さな変化、
小さな提案。
「小さく、狭く、濃く、深く」
それがチラシの日替わり特売となって、
プロモーション展開される。
カジュアル・ファッションのユニクロまで、
日替わり目玉商品を訴える。
さあ、8月14日。
あと4日間。
頑張って。
「失敗を恐れない!」
今日の最後に一つだけ提案。
毎日、朝の売り場が完成したら、
写真を撮っておこう。
2008年8月15日、お盆商戦の頂点の日。
2008年8月16日、盆の明けの土曜日。
2008年8月17日、お盆商戦ピークの日曜日。
本来、毎日写真を撮っておくとよい。
仕事の記録。
そして、整理しておく。
もちろんデジカメ。
パソコンに記録。
私も毎日、ブログを書く。
写真も毎日撮る。
それをデータベースにしている。
仕事の記録は、後で調べると役に立つ。
時々眺めるだけも、
細かいことを思い出す。
細かいことは、細かいだけに忘れられやすい。
しかしそこに重要なことが、たくさん含まれている。
Retail is Detail.
小売りの神は細部に宿る。
それを記録する。
毎日は忙しい。
休暇もある。
だから重要ポイントの日の朝の売り場だけでも良い。
売り場や商品を変化させたときだけでも良い。
写真で記録してほしい。
自分の仕事ぶりを記録に撮ろう。
これが今日の提案。
「小さく、狭く、濃く、深く」
これが商売や仕事の極意。
<結城義晴>