オンライン会議の1日/イオン岡田元也の「バイタリティの欠如」
今日は1日、オンライン会議。
朝10時から午後4時過ぎまで、
自宅の自室でパソコンに向かい続けて、
4つのミーティングに参加した。
まずはじめに午前10時から、
「新生フジ経営方針発表会」
広島市で開催され、
現地のマスコミが会場に参集した。
私たちはオンライン参加だ。
㈱フジ社長の尾﨑英雄さんが、
冒頭で新生フジの考え方とその意志を語った。
尾﨑さんは㈱フジ・リテイリングでは会長。
そのあとでフジ副社長の山口晋さんが、
具体的に構想を語った。
フジ・リテイリング社長。
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「新生フジ経営方針」発表/2030年度1兆円
3月1日にフジは、
完全子会社2社を吸収合併する。
フジ・リテイリングとマックスバリュ西日本。
新生フジは2024年2月期で、
連結営業収益7959億円、514店舗。
中四国最大のリージョナルチェーンとなる。
「2024年度~2026年度中期経営計画」も発表された。
山口副社長は3つの基本戦略を明らかにした。
第1は「企業文化の確立」
第2は「既存事業の改革」
第3は「事業インフラの統合とシナジー創出」
目標数値は2026年度営業収益8450億円。
営業利益率2.0%、ROE4.1%。
2030年度1兆円、営業利益率3.0%。
2030年度CO2排出量50%削減(2010年度比)、
女性管理職比率30%も掲げた。
㈱イズミは2023年2月期で、
4601億円、営業利益336億円、経常利益344億円。
2031年2月期に1兆円の目標を掲げている。
いずれも「1兆円」が視野に入る。
イオン岡田元也執行役会長。
「日本の小売業に足りないものがある。
バイタリティの欠如だ」
ん~、言った!
期待していた通りだ。
「大企業でも高い成長が必要だ」
そのためには、
「分権と地域密着しかない」
きっぱりと言い切ったが、
その通りだ。
岡田さんの視野は世界に向いている。
この発言に対する私なりの分析は、
月刊商人舎2月号で披露しよう。
フジの記者会見が終わると、
休む間もなく11時から、
第一屋製パン㈱の取締役会。
みんなの頑張りで、
お陰様で良い1年でした。
中長期計画をつくって、
新しい時代に立ち向かいます。
この中長期計画は、
実に手堅くて、
しかもよくできている。
一つだけ注文をつけた。
第一パンの取締役会が終わると、
また休む間もなく12時半から、
ロピアのアメリカ研修報告会。
1月12日から16日まで、
今年の第1グループの研修が、
ニューヨークで行われた。
7つの班に分かれて、
観察したこと、体験したことをもとに、
それぞれの考え方を発表した。
7つの班が5分ずつ発表して、
最後に全員が良いと思った発表に投票する。
自分が属している班に票を入れてはいけない。
すぐに集計され、
1位、2位、3位が発表された。
私はメモをとっておいて、
細かく総評をした。
浅野秀二先生もサンフランシスコから参加して、
総評を述べた。
商人舎の亀谷しづえGMもコメントし、
最後に団長の相川博史さんが総括した。
1位となった3班は、
3月のロピア全体の方針発表会で、
今回の分析を披露する。
いい報告会だった。
さらに午後3時からは、
ロピア研修第2グループの報告会。
私がアメリカで教えたことが、
当然ながら各班のテーマになっていた。
ポジショニング戦略やフォーマット戦略、
強みや違い、尖りやこだわり。
それぞれに自分たちで吸収して、
自分たちらしい視点を出した。
ウェグマンズ、トレーダー・ジョー、
ホールフーズが人気を集めた。
ウォルマートもターゲットも、
アルディやリドルも、
さらにイータリーやゼイバーズ、
ショップライトやフェアウェイマーケットも、
班ごとのコメントには含まれていて、
その多様性がロピアらしいと思った。
ロピアの若いチーフたちに、
バイタリティを感じた。
さまざまな会社から集まってきて、
今、ロピアのチーフや店長や幹部となっている。
商人の本籍地と現住所。
それをかれらは両方、もっている。
そのダイバーシティとバイタリティこそが、
これからのロピアの成長の原動力である。
〈結城義晴〉