流通問題研究協会の「米国流通業」講演と松山英樹の9勝目
17アンダーの逆転勝利。
米国男子ゴルフツアーのジェネシス招待。
カリフォルニア州のリビエラカントリークラブ。
最終日に6打差の7位からスタートして、
9アンダーの62でラウンドした。
このくらいドライバーが飛んで、
しかも曲がらず、
アイアンがピタリとピンに絡み、
アプローチが寄って、
パターが入れば。
ゴルフは面白いだろうな。
何かが乗り移っているようなプレーだった。
真摯なゴルフプレーヤー。
そこが好きだ。
Xで自ら報告した。
「勝ちました!!
2年ぶり優勝出来て嬉しいです。
怪我などで辛い時期もありました
がこの瞬間をチームで味わいたいと思い
頑張りました」
松山はチームで勝ったのだ。
「また10勝目目指して頑張ります!!」
コロナ禍の2022年から、
首や背中を痛めていた。
それを克服して復活。
賞金は400万ドル、
現在の為替レートで6億円。
愛でたい。
私はニューヨークから帰って、
時差ボケが治らない。
最初の夜は14時間眠ったが、
その後は、夜と昼が逆転している。
それでも妙にハイテンションだったりする。
6階でIDRセミナー「食品流通の未来を考える」
IDRは一般社団法人流通問題研究協会。
玉生弘昌さんが会長。
リアルの講演と、
ZOOMのオンライン。
私は勝手にテーマをつくらせてもらって、
アメリカ流通業の報告をした。
帰ってきたばかりで、
ちょっと朦朧としていたが、
184枚のスライドを用意して、
一気呵成に1時間45分、語った。
話しているうちにテンションが上がって、
アメリカで講義していた続きのようになった。
毎朝、会議室で2時間の講義をして、
そのあとバスで8時間ほど店を巡る。
移動中のバスではほとんど講義している。
だから1日6時間くらい語っている。
そのノリが復活してきて、
ウォルマートの部分が長引いた。
これまで講義してきた内容と重なった。
それでも止まらない。
ご容赦願いたい。
サプライチェーンマネジメントに関しては、
エッセンスだけ話して、
それを体現している巨大チェーンの、
動向を報告した。
日本の国家予算の物量で、
商品を扱うチェーンストア。
国が産業を育成するレベルのSCMを展開する。
だからウォルマートに対して、
クローガーとアルバートソンが統合し、
ネットレベルではウォルグリーンと協業する。
ターゲットとCVSヘルスも協業する。
この問題は原則を貫徹しつつ、
ゴリ押しせずに物量が増えていけば、
ある程度は最適化に向かうと思う。
それをDXが後押しする。
原則とは、うしろ工程はお客様、である。
ドイツから米国進出したアルディとリドルは、
現地取材と私の分析を披露した。
ターゲットの万引き多発問題は深刻だ。
セルフサービスの危機ともいえる。
ウェグマンズの「魚屋」とエイドリアン君、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
ニッチャーのナゲットマーケットも紹介した。
語り始めたら、話は止まらない。
私の時差ボケはハイテンションをもたらす。
15分ほどオーバーして、
質疑応答ができなかった。
だからこのブログでも、
フェイスブックでも、
ご質問を受けます。
お寄せください。
回答します。
講義が終わると、
虚脱感でまた朦朧とした。
よろよろと歩いた。
麻布台ヒルズの森JPタワーが見えた。
現在、あべのハルカスを抜いて、
日本一の高層ビルだ。
地上64階、地下5階、330m。
東京タワーのアンテナの先の333mとほぼ同じ。
昨年11月24日に開業した。
社会人になって初めて就職し、
30年間働いたこの麻布台。
今日の講演が終わってやっと、
ニューヨーク研修が終了した気分になった。
ご清聴、感謝します。
この時差ボケを治す特効薬は、
一つしかない。
松山英樹のようにはいかないけれど、
太陽に当たって、歩き回って、
いいプレーをすることです。
ありがとう。
〈結城義晴〉