衣料品は食品のように扱え。
あなたが立っている。
私が立っている。
彼、彼女が立っている。
それらの印象は、
体格、身長、顔つき、髪型。
そして身に付けているもので決まる。
アパレルは、
その人の印象を直接的に表現する。
人間の価値まで決定づけるときさえある。
フードは、
人間の骨肉をつくる。
健康や喜びを生み出す。
その衣と食を売る。
衣料と食料を調達する。
アパレルとフードを商う。
食品と衣料品は実は親和性が高い。
このときアパレルはフードのように扱う。
フードはアパレルのように考える。
重要な概念をクロスさせる。
二つの考え方をぶつけ合い、融合させる。
それが総合の強みである。
感性は思考なしにはありえない。
なのに考えぬことが感じることだと勘違いする。
アパレル改革には深い思索が求められる。
思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
行動と習慣に、性格と運命になるから。
衣料品は食品のように扱え。
食品は衣料品のように考えよ。
このトレードオンをやめるな。
〈結城義晴〉