小売りサービス業の雇用に明るい兆しのニュースと万代DD会の講演
Everybody! Good Monday!
[2012vol26]
2012年の第26週。
6月も終わりの第5週です。
それにしても忙しい6月でした。
来年はもう少し、楽にしたい。
中国・上海に1週間ほど出張し、
帰国してから福岡、札幌、今日は大阪。
その間も講演や原稿執筆で暇なし。
ほんとうにありがたいことです。
今週もまた、梅雨。
このトレンドに変わりなし。
しかし、子供のころのようなシトシト、ジメジメは、
薄れたような気がする。
ところで、一体改革法案が明日、可決される。
今日午後の衆院議院運営委員会理事会で、
消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が、
明日26日午後の本会議で採決されることが正式決定。
消費税大蛇(おろち)のごとく街を飲む
<朝日俳壇 松戸市・大谷昌弘>
いよいよ「とりあえず増税」に踏み出す。
価格コンシャスの高まり、
意識しておかねばならない。
父の日や夜討ちのやうに息子くる
<朝日俳壇 所沢市・岡部泉>
私のところも、
先週、ワインが3本届き、
昨日、息子夫婦がやってきた。
今年また新しき名の苺買ふ
<朝日俳壇 泉南市・藤岡初尾>
相次ぐ品種改良、
大丈夫なのかと思いつつ、
苺はうまい。
よその庭枇杷食べ頃の色となる
<朝日俳壇 熊本市・永野由美子>
隣の庭のビワこそ、旨そうな季節。
その場所を聖域としてひと房の
バナナが激しく熟れながら在る
<日経歌壇 池田・小川ちとせ>
バナナの存在感、
梶井基次郎の「檸檬」に劣らず。
考えてみると、
果物のおいしい頃合いです。
今週の私のスケジュール。
今日は大阪・堺。
万代ドライデイリー会の定時総会。
私は上海視察研修会の総括講義。
明日は午後から、
カスタマーコミュニケーションズ㈱の定時株主総会。
株主の皆様、よろしくお願いします。
水曜日は横浜の商人舎オフィス。
木曜日は、滋賀県彦根。
平和堂のアメリカ研修会の事前講義。
7月にテキサス州と北カリフォルニアを訪れる。
そして金曜日は、
日本スーパーマーケット協会総会と、
パネルディスカッション及び懇親会。
パネラーは、
同協会会長の川野幸夫さん、
㈱ヤオコー会長。
新日本スーパーマーケット協会会長の横山清さん。
㈱アークス社長。
そして日本チェーンストア協会会長の清水信次さん。
生団連会長、㈱ライフコーポレーション会長。
テーマは、
「スーパーマーケットのサバイバル戦略」
コーディネーターは結城義晴。
アークスの八ヶ岳連峰経営、
ライフとヤオコーの業務提携。
当事者企業のトップが、
それぞれの協会会長を務める。
これは、面白い。
しかし私はあくまでオーソドックスに、
ディスカッションを進めるつもり。
ご期待ください。
さてさて月曜日の日経新聞『景気指標』。
流通の専門家の編集委員・田中陽さんが、
「非製造業、雇用に明るい兆し」と題して書く。
私、田中さんの論説を信頼している。
雇用に関する第1の兆しは、
アルバイトやパートの時給。
「リクルートの調査によると、
5月の三大都市圏の平均時給は
前年同月より2円増加し948円となった」
みなさんの店と比べていかがだろうか。
「外食チェーン、居酒屋などのフード系の5月の平均時給は
918円で前年同月比18円(2.0%)も増。
販売・サービス系も同様な傾向にある」
時給が増えることは、
雇用する側にとっては、負担増ではある。
しかし、それは、
回りまわって、
巡りめぐって、
売上げトレンドを上向きにする。
理由をリクルートが分析。
「出店や総菜販売など新たな事業展開に
積極的な居酒屋業態からの求人が多い」
第2は正社員の雇用。
小売りサービス業の求人模様。
「小売業の新規求人数は3万7470人で、
前年同月比14.9%増、
飲食店は1万8527人で18.6%増」
「この業界は離職者も多く、
求人意欲は日ごろから高い」
しかしそれ以上に、
「東日本大震災以降、個人消費の回復の追い風もあり
ホームセンターや衣料専門店などの新興企業で
中途採用を積極化していることが背景にある」。
田中陽さんは、「内需拡大」に期待をかける。
「消費者物価指数は
依然として水面下でデフレの状態」。
にもかかわらず、
「所定内給与や総労働時間が増加傾向を見せ、
景気ウオッチャー調査でも雇用環境の改善が鮮明」
回りまわって、
巡りめぐって、
需要の拡大につながることを
期待したい。
時給のアップや雇用拡大は、
大蛇に飲まれた消費税のごとし。
さて、今日の
万代ドライデイリー会総会での講演。
朝、新横浜から新幹線で新大阪へ。
その間に、原稿を一本仕上げ、
急ぎ、会場となるリーガロイヤルホテル堺へ。
総会を終えたドライデイリー会会員各社の皆さんが、
会場いっぱいに、詰めかけてくれた。
この会での講演は毎年、2回のご指名。
講演テーマは「中国・上海で学んだこと、学ぶべきこと」
今月6日から11日まで上海を視察した。
前半は㈱万代の社員の皆さん、
後半は万代ドライデイリー会のメーカー、卸のお取引の皆さん。
2チームをコーディネートして、
中国商業を見てきた。
その報告を兼ねた講演会。
最前列には加藤徹社長をはじめ。
経営幹部の皆さんが並んで聞いてくださる。
いつも、 力が入る。
中国の流通近代化の歴史、市場分析、
さらには、業態別の動向までを一気に話す。
そのうえで、「後進の先進性」と「後発の優位性」が、
中国流通の特徴であることを、スライドで解説。
RTマート、ウォルマート、カルフール、テスコ、、メトロのハイパーマーケット、
百聯集団のコングロマリットぶり、Oleの高級スーパーマーケットを、
300枚を超えるスライドで、紹介。
まとめは、すでにブログでも書いたが、
成長著しい中国は、いまだ業態の時代であること。
スーパーマーケット業態は未整備であること。
そういったことを日本と比較して、話した。
ご清聴に、心から感謝。
今週も、忙しいけど、頑張ろう。
みなさんも、
Good Monday!
<結城義晴>