平和堂米国研修会事前講義と日本スーパーマーケット協会討論会
奄美地方で梅雨明け。
少しずつ少しずつ、
季節が過ぎてゆく。
昨日の28日。
3月期決算企業の株主総会はピーク。
全国で1000社超が開催。
まずは総会で就任した取締役のみなさん、
頑張って。
さて日経新聞の記事。
「百貨店売上高『食』が3割超」
2011年の全国百貨店売上高で、
「食料品」と「食堂・喫茶」の合計が1兆9269億円。
これは全体の31.3%。
一番多いのは衣料品34.6%。
「食」の構成比は2001年と比べると、
5ポイント上昇。
百貨店売上高は減少トレンド。
とりわけて「衣」が大幅ダウン。
その分、「食」がアップ。
どの業態でも、
「食」が増えている。
少子高齢化が叫ばれる中の、
不思議な現象だが、
「食」を巡る競争は激化するばかり。
一方、日経夕刊では、
「『肥満』ぜい肉、世界で352万トン」の記事。
話題は、ヒトの肥満度を表す「体格指数」。
BMI(Body Mass Index)と略し、
「ボディマス指数」と呼ぶ。
体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った数値で、
BMIが30を超えると「肥満」となる。
イギリスのロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究チームによると、
余分な肉の重さは2005年現在、世界合計352万トン。
そのうち米国が3分の1を占める。
肥満ランキングは、第1位米国、
第2位クウェート、第3位クロアチア、第4位カタール、第5位エジプト。
日本は155カ国中、118位。
日本の平均BMIは22.9、
米国は28.7。
日本は世界の優等生で、米国が劣等生。
ちなみに私は22.5。
研究チームは訴える。
「世界的な肥満増加は食料需給にも影響を与えかねない」
しかしその日本でも、
「食」が小売り競争の中心で、
百貨店の売上高の31.3%。
総合スーパーも食が5割を超え、
ドラッグストアでも食品の比率が上がり続ける。
食品スーパーマーケット、コンビニは、
当然ながら、「食」中心の業態。
平均BMIで23を切るレベルは、
維持したいものだが、
そのときに「食」を販売する小売業、外食業は、
どう考えたらよいのだろうか。
さて、昨日は滋賀県彦根市。
駅前には、井伊直政像。
鬼の角のような兜が特徴的。
彦根駅前に平和堂の総合スーパー「アルプラザ」。
平和堂2012アメリカ研修の事前講義。
この研修会は、7月14日から1週間、
テキサス州・カリフォルニア州で開催される。
はじめに教育人事部部長の本持真二さんが、
この研修会の目的と注意点を、
丁寧にレクチャー。
その後、90分の事前講義のつもりが、
100分くらいに延長。
テキスト全体を使って、
米国チェーンストアの学び方、その役立て方などを講義。
アメリカ研修の場合、
この事前学習をすることが、
一番効果が高い。
通常の公開研修会では、
その時間をとることができない。
だから商人舎では、
あらかじめ事前テキストを送って、
自習してもらう。
そのうえ、成田空港など国内で、
できるだけ時間をとってセミナーを開催する。
現地に行ってから、
いかに「虫の目」を凝らして見ても、
それだけでは学ぶことにならない。
役立てることもできない
だから、事前講義。
これは想像を超えた効果を上げる。
私は質問もする。
そして研修生の実力を図る。
この後、グループディスカッション。
そしてグループ班長による発表。
この発表がすばらしかった。
最後に、私の評価と総括。
研修生は出発まで、
事前準備の学習と調査訓練をして備える。
ピーター・ドラッカーが主張するのは、
「自己管理による目標管理」。
それがこの研修会の特徴となっている。
私はそのことを語った。
最後に教育人事部のメンバーと写真。
成功を誓った。
左から本持さん、教育採用課課長の永井敬一さん、
教育人事部の荒木さん。
楽しみです。
さて今日午後は、東京・有楽町。
日本スーパーマーケット協会の通常総会と、
その恒例となったパネルディスカッション。
梅雨とは思えないほどの好天気の中、
会場となった帝国ホテルへ向かう。
会場は、今年も満席。
15時から90分間のパネルディスカッションが始まった。
パネラーは、お三方。
年の順に、80台の日本チェーンストア協会会長・清水信次さん。
㈱ライフコーポレーション会長、日本スーパーマーケット協会名誉会長、
国民生活産業・消費者団体連合会会長。
70台の㈱アークス社長・横山清さん。
新日本スーパーマーケット協会会長。
そして主催協会会長60台の川野幸夫さん。
㈱ヤオコー会長。
コーディネーターは50台の結城義晴。
三者三様の哲学や戦略を、存分に語っていただいた。
それにしても、頭を回転させることで、
ちょっと疲れた。
詳細は明日に譲るが、話題の3経営者が勢ぞろいし、
「サバイバル&成長戦略」について、
ディスカッションした。
乞う、ご期待。
(明日に続く)
<結城義晴>